中国足心道 足揉みぱくちゃん 「今日も元気だ!ご飯がうまい!」

「足揉みぱくちゃん」の療術師 市村良子の日々の出来事、暮らしを綴った日記です。

「骨を拾う覚悟で生きよ!」

2019-06-06 01:08:01 | Weblog
ここ数ヵ月、びっくりするような事件がてんこ盛り。

76歳の東大卒の元事務次官さんが、息子さん44歳を刺殺。
その少し前に、51歳の男性が私立小学校の生徒を死傷させたから、自分の息子もそうなるのではないかと、不安になって殺したとのこと。

51歳男性の方は、家庭環境にあまり恵まれてなかったみたいに書いてありましたが、この44歳の息子さんは、物質的には間違いなく満たされていたはず。
自身も東京の中高一貫校へ通っていたのだから、頭も優秀。

ニュースをみると、彼は、事務次官である自分の父親を誇りに思ってたようで、きっとお父さんみたいになりたかったんでしょうね。
親戚も東大卒が多かったとありましたが、まさか「東大出ないと人に非ず」なんて低レベルなこと考えてた一族じゃなかったでしょうに。

彼だけが、そう思ってしまったのかな。
お母さんのことを「愚母」と書いて、家庭内暴力を振るってたそうだけど、毎日お弁当やご飯を作って食べさせてくれてたはずの母を「愚母」と呼ばなければならないようなことって、なんだったんだろう?

と、ここまで書いて、自分にも十分思い当たることがありました。

夫との関係が険悪になったのが、ちょうど40代の頃。
子供達は、高校生と中学生位だったでしょうか。
階下で、毎日、両親が言い争いをしているのを2階で聞いて、兄妹二人で「次は、うちの夫婦が離婚する番やで」と話していたそうです(友人が何人か離婚していましたので)。

結局、離婚もせずに今に至っているわけですが、当時息子は体を壊し、娘はそれこそアレやコレやとやってくれました。
子供達にとって、家庭が全く、安住の場になっていなかったわけです。

「あんたの子供は、吹きっさらしの荒野にポツンと立ってるみたいなもんや、かわいそうに。」と言われ、はたと我に帰った私が
「自分のせいで、子供達に大変な思いをさせてしまった。どうしよう~」と嘆いていたら、
「たとえ80歳、90歳になっても、あんたと子供が生きている限り、一生かけて挽回するつもりで、これからの人生を生きていき。娘の骨を拾う覚悟で生きよ」と言われました。

以来20年近く、今も続行中です。

もし、この元事務次官さんにも、この言葉を言うてくれる人があったなら、と思います。
息子を連れて、海外でも日本の僻地でも、二人で働きながら、なりふり構わず生きていけば良かった。

息子さんは、ただお父さんに認めてもらいたかった。愛して欲しかった。
真相は分かりませんけど、私の勝手な思いです。

子供に問題が生じたら、3代遡って考えよ、という言葉があります。
子供の親だけでなく、もう一代上に原因がある場合があると。
事務次官さん御夫婦は、どんな子供時代を過ごしたんだろうな。

幼い時に、親でなくてもいい、誰かに無条件に「あんたのことがとっても好き!大事!」と言われたことのある人は、強い。
昔は、小さい子が大の苦手だった私が、今では周りに小さい子が来ると、反射的に笑って声かけて、元気で大きくなるんだよと思ってしまう。
ママにも「頑張ってね」と想いをかける。

いや~、えらい変わったもんだよ。これが、年をとったと言うこと?
それとも、免疫力のせいかしらん?







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