北海道・・道東を何度も台風が襲って、洪水のニュースが全国に流れた。
道東は、あの3.11以降、僕の貴重な場所になった。
桃源郷だった、宮城蔵王は、放射能で侵され、渓流の魚は、いまだにかなりの数値である。
宮城蔵王の源流が、僕の釣りのすべてだった。もう、何十年通っただろうか?第二の故郷のようだった・・・・
まあ、俺が1人で食うなら、自己責任だが、やはり待ってる人もいれば、僕の燻製を楽しみにしている人もいる。
東電と政府、そこの利権に群がる原子力村の人たち、そして、原発を容認してきた(積極的に立地を望んできた)住民たちに、「俺の故郷を返せ!」と言いたい・・・
放射能を気にせず、源流で釣りたい・・と、北海道道東にと、思い切って通い始めて3年か?第三の故郷になって、洪水は他人ごとではなかった・・・
道東を選んだには、わずかに知っている沢(たくさん釣れた)があったこと、そして放射能の心配がないこと、海坊主の故郷で彼が居住していることが理由だった。
山から集まる水は、急峻な風景はなく、源流部でも、流れは緩やかで、雄大なのがここの川。
やがて、大きな流れは、これまたどこまでも広く、なだらかな土地をゆったり流れ、オホーツクに注いでいる。
本州で見るような、かさ上げされた、堤防を持つ川は見かけず、驚きだったが・・・
「あそこがあふれた」とニュースで聞いて、これはすごいことになるなぁ・・と、思ったさ。
その川の周辺は、どこまでも続く玉ねぎ・ピート・小麦などであった。
玉ねぎがまさに収穫寸前だったろう・・・・
じわじわとその後、本州の玉ねぎの値段が上がって・・・あの道東の玉ねぎ畑の光景が浮かんだだよ。
写真は、その道東の知り合い(海坊主ではなく、その友人で、僕も友人になった)が撮ったものを借用。
測量をやっている彼ならではの写真か?
あふれた水が、玉ねぎを押し流し、林の木の枝にぶら下がる姿は、凄みを感じた次第。
来年、また、僕が行くころには、それでもあの広大な「玉ねぎ畑」を見ることができるだろう・・・・
放射能が降り注いだわけではないからね。