館林ロストシティーランブラーズ・フォークソングシングアウト

フォークを歌って43年の坂を今登坂中。世間に一言あってこそフォーク。軟弱アコースティックミュージックにシングアウトだ!

ロスト「母親大会」に歌う。

2005-12-05 12:38:35 | ロスト シングアウト
4日はT市M保育園を会場に「母親大会」が行われた。母親大会は自らの所在をこう表現している。「生命を生み出す母親は生命を育て生命を守ることをのぞみます」・・・名のごとく女性達が準備や運営に大活躍だ。ロストはメンバーのフラットとRが実行委員をやっていることもあってか、毎年歌を頼まれている。午前中は「環境」「教育」「平和」といったテーマの分科会。ごごはメイン企画で構成される。今年はあのイラクで人質になり、開放された「郡山総一郎」さんの講演がメインだ。

実行委員長はこの方。ロストは何かとお世話になっている。午前中分科会はそこでも歌を頼まれていたので「平和」に出る。こんなことを勉強した。

9条の改悪の自民党案の恐ろしい仕掛けが良く分かった。基本的人権が巧妙に、社会の秩序の名の下に押さえ込まれる仕掛けになっている。自衛軍が作られる。そこには確実に僕らの子供たちが、徴兵される。ロストはフラットと2人で「平和の誓い」「ウイアー ザ ボート」をシングアウト。「平和の誓い」は特に喜ばれた。
2時間半の企画だが、中心のM先生が「喫煙者」ということもあって、途中休憩がもたれた。保育園の外に出て、エネルギーを補給。但しすでに弱者である、僕ら喫煙者は携帯灰皿持参で寒風に耐えねば成らない。O氏は太田胃散の缶を使用。あわれをさそう。

いよいよメイン企画。講演の前に保母さんたちのサンシンの演奏や「エイサー」があった。

僕は写真から戦争の匂いや音を表現できたらと思っている。と語り始めた郡山さんには圧倒された。写真をプロジェクターで写しながらの熱弁だった。
1・戦争の原因は貧困である。
2・アフガニスタンでは今も戦争が続いているが、日本では忘れられている。その爆撃のジェット機は空母から飛び立つが、燃料は日本から補給されている。加害者として日本がある。
3・1歳の子供がすでに低賃金で働かされている。家族総出で働かないと食えない。(写真の1歳の子はペルシャジュータンを織っていた)
4・日本のODAでダムが作られる。住んでいた人は銃で追い立てられる。そうして生活できない彼らが「反政府ゲリラ」になる。
きりが無いほど今の日本の政府の罪状がまのあたりになる。取材で「日本人」だと言うのがはずかしくなる、と言っていた。イラクで捕虜になり、1度は日本中の同情をかうが、のち「権力の反対の側」と分かると、バッシングが始まった。「自己責任」という、自国の国民を守ることを放棄した、「印象深い」発言をされた本人を眼前に見れたのは実にうれしいことだった。「自己責任」の尻馬にのった、メジャーなマスコミの姿・いじめの本質、傍観する国民、あの時の状況が蘇った。

あれ以来、公安について回られているらしい。「ここにもいるかもしれません」などと言っていた。某所では「郡山さん」と分かって。***文化会館が使用禁止になったり、講演後「貴方だけは死んで欲しかった」と匿名の手紙をもらったりと(卑怯なやつは何処にもいる)、大変らしいが、「よけい力がわく」と言っていた。

さてロスト。講演の後当然歌に力と心の高揚が入る。「自由の中に(PPMのフリーダムの訳)」僕らがイラクの時作った「歌をうたってる」をしっかり歌う。最後に会場の皆さんに「あなたが夜明けをつげる子供たち」をシングアウトする。音響もしっかり仕込んだので、満足にいく音が出せたと思う。「だんだんうまくなっていくわね」などと立ち話ももれ聞こえ、うれしかった。フォークは民衆の中で歌ってこそ、完成すると思った。音響を仕込み・メンバーを立たせ・やっとギターを抱えてステージとなる。その間お地蔵さん6人のメンバーはお気楽だ。当然自らデジカメのシャッターは押せない。というわけで、ロストの写真は無い!来年はだれかに頼もう。(オ サム)
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