殿は今夜もご乱心

不倫が趣味の夫と暮らす
みりこんでスリリングな毎日をどうぞ!

近時事

2020年08月02日 10時13分16秒 | みりこんばばの時事
時事といったって、コロナばっかりで食指が動かん。

強いて挙げればコロナ鬱、コロナ解雇なんかの新語が登場して

最近じゃコロナ不倫なんてのも出てきたことかしらん。



あ〜あ、老けたお雛様みたいに並べられちゃって。

故・橋本龍太郎総理大臣の息子の衆院議員

橋本岳・厚生労働副大臣(46)と

参院議員、自見英子(はなこ)政務官(44)。

自見氏の住む議員宿舎に長時間滞在するなど

「不倫関係」にあることを週刊文春が報道して

政府の偉い人に叱られた話。

関係者のリークね。


自見さんは独身だけど、橋本さんには奥さんと4人の子供がいるんですと。

気持ちはわかるわ。

家に帰ればワイワイガヤガヤ…

気が休まらなくて、外に安らぎを求めたくなることって、あると思う。

だけどそれを実行するかしないかは、本人次第なのよね。


マスコミは政府与党の要人

しかもコロナ担当の厚労副大臣と政務官が

コロナ真っ盛りに浮かれていたことを問題にしたがっているけど

私ら庶民は受け止め方が違う。

お世辞にもイケメンとは言い難いおじさんと

お世辞にも美女とは言い辛いおばさんが

ナンカしようがしまいが、どうでもいいわ。


「どうせなら、見つからないようにやれ!」

皆さん、そう思われるでしょうけど

美から遠い者ほど、人目につきやすい行動を取るのは決定事項よ。

経験が少ないので、気をつけるポイントがわからなくて無防備。

にもかかわらず、若い頃にやってみたかったデートの王道ってのを

このさい実行してしまうから悪目立ちするんだわ。


不倫とくればうちの夫だけど、彼は天然無防備。

なぜって夫には、失うものが何も無いんだもの。

自営業の二代目で、会社のお飾り専務。

元々、仕事らしい仕事をしていたわけじゃないから

彼がいなくても誰も困らない。

だから失ったら困るものって、これといって見当たらないのよ。


え?少なくとも家族を失う?

大丈夫。

妻子を一掃して、愛人と新しい家庭を作るのは

彼の夢だったもの。

失うことができたら、これほど好都合なことは無いじゃん。


だけど、生きたまま失うと慰謝料がいる。

彼と愛人の願いは、私の死よ。

死んでくれたら、これほどの好都合は無いわい。

わたしゃ、その好都合がシャクで

とにかく生きたし、意地で居座ったんだけどね。


そういうことだから、注意を払う必要が無い。

浮気する男の頭の中なんて、そんなもんよ。

このスタンスで生きてきたもんで

最終的には親の会社そのものが無くなっちゃったわ。

ハハハ。


紀元前の大昔、息子の学校の先生とねんごろになった時は

PTAの役員会で一つの椅子に二人で座って

先生を膝に乗っけてたんですって。

これでまず、みんなに知れ渡っちゃったのよ。

人前で乗っける方も乗っける方なら、乗る方も乗る方だわよ。

割れ鍋にとじ蓋ね。

笑っちゃうわ。


うちの夫と違って、地位とか、高い給料とか、票とか、信用とか

失うものがたくさんある人は気をつけないとね。

でも叱られたくらいじゃ、変わらないと思うわよ。

ますます燃えるんじゃない?

厄介なのよ〜、こういうことってね。

くわばら、くわばら。








1939年の映画「風と共に去りぬ」で

ヒロインの義妹メラニー役を演じたオリヴィア・デ・ハヴィランドさんが

7月26日、104才で亡くなったニュースにはビックリしたわ。

「風と共に去りぬ」の出演者が、まだ生きていたことに驚いたのよ。

ヒロインのスカーレットを演じたヴィヴィアン・リーも

相手役のレット・バトラーを演じたクラーク・ゲーブルも

50代でとっくの昔に亡くなってるんだもの。




「風と共に去りぬ」、大好きな映画なのよ。

ほら、私、ゼニのかかった作品が好きじゃん。


作品との出会いは中学1年の時に読んだ本。

マーガレット・ミッチェルの原作が、うちの本棚にあったのよ。

百科事典みたいに分厚くて大きい本が上巻、下巻と2冊。


で、ある日、手に取って読んでみたらハマっちゃった。

食べ物の話がけっこう出てくるからよ。

導入部分で、園遊会に出かけるスカーレットに

黒人メイドのマミーが軽食を食べさせるの。

ハムの浮いたスープ。

お出かけ先でムシャムシャ食べて、大食いと言われないように

家で軽く食事をして行くのが淑女のマナーだったのね。


スカーレットはハムが好きと書いてあって

私もハムが好きだったもんで、そこからすっかりトリコ。

南北戦争と奴隷制度を背景に繰り広げられる

華やかで波乱万丈のストーリーは、ついでみたいなもんよ。


ヒロインのスカーレットは傲慢で、ワガママ。

私、心がけの良くない女の子の話は初めてだったので驚いたわ。

とはいえ、美人で大金持ちの娘という部分を除いて

性格が自分と似ていると思ったのは確か。


この性格でありながら、美人でも裕福でもないとなれば

取るとこ無いのはともかく

よく考えたら大人の小説を読んだのは、これが最初だったのよね。

それまでは、逆境でも明るく優しい女の子がヒロインの

少女小説しか読んだことがなかったんだわ。


で、高校1年の時にテレビで映画が放映されたの。

スカーレットの吹き替えは、女優の栗原小巻さんだったわ。

長いので二週に渡ったけど、かじりついて見ましたとも。


先に本から入って、映画を見た場合

自分が本の中で思い描いていた登場人物と

出演者のイメージが違っててガッカリ…

なんてことがよくあるけど、この作品はドンピシャ。

根性の良くない絶世の美女、スカーレット

ダンディで洗練されたおじ様、レット

スカーレットが恋する優柔不断のやさ男、アシュレー

スカーレットの世話を焼くメイドのマミー…

みんな想像していた通りで、わたしゃ大興奮したものよ。


で、このたび104才の長寿を全うなさったのが

スカーレットが最初に結婚した男の妹で

後にアシュレーの妻になった、メラニー役のオリヴィアさん。

メラニーは美人ではないけど、心美しく常識をわきまえた賢女で

つまりヒロインのスカーレットとは真逆の人物。

メラニーの額はハート型だという描写が原作にあって

実写でもホンマにハート型だったから感動したわ。


映画の中で印象深いシーンは、スカーレットが畑で大根かじるところ。

戦火を逃れるため、アシュレーの子供を出産したばかりのメラニーを連れて

長旅のあげく実家にたどり着いたスカーレットは、荒れ果てた家に呆然とするの。


実家に帰ったら何とかなると思って帰ったんだけど

頼りの母親は死んでて、父親はボケてて

食べる物すら無くて、畑にあった干からびた大根をかじるのよ。

で、吐く。

それから立ち上がって腕を振り上げ、神様に誓う。

「この先一生、家族の誰も飢えさせません!

二度と飢えに泣きません!」


そこからお嬢様だったスカーレットの

時に正しいとは言えない快進撃が始まるんだけど

あの心境は義父の会社を閉じた時、身に覚えがあるのよ。

大根かじったり、飢えに泣いたわけではないけど

どんなことをしてでも、絶対に家族の誰も路頭に迷わせるものかという

堅い決意がいつも胸にあったわ。

この映画を初めて見た15才の頃には

「ひゃ〜、大変そうだなあ」と思っただけで

まさか自分がこの誓いを立てる日がくるなんて、夢にも思わなかったわよ。


家族を路頭に迷わせないとは誓ったけども

その家族の中には私をいじめてきた人もいるわけで

普段はそういう人はどうでもいいんだけど

非常時に、そんな選別できゃしないのよ。

スカーレットも、大好きなアシュレーの妻になったメラニーを

ずっと憎たらしいと思ってたけど、飢えさせないと誓った家族の中に

ちゃんとメラニーも入ってる。

そこが泣けるわ。


ともあれ緊張感のあるストーリーの中

穏やかなメラニーが出てくるとホッとしたものよ。

ご冥福をお祈りいたします。
コメント (6)
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