殿は今夜もご乱心

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みりこん流・メイク道

2019年09月13日 08時08分19秒 | みりこん流
前々回の記事『みりこん流・ファッション道』が


こ‥好評(つけもりさん、poroさんの2名)だったので


調子に乗ってメイクの話をすることにした。



《基礎化粧品》


最近は資生堂ベネフィーク。


同級生のマミちゃんが経営する化粧品店で買っている。



それまでの数年間は、第一三共ヘルスケアが販売する


『トランシーノ』を使っていた。


ドラッグストアの店員さんから勧められた


美白に重点を置くシリーズだ。



3千円前後が中心で、美容液だけ6千円台という


比較的安価な価格帯にしては美白効果が高いという話だったが


使ってみて確かにそう思った。


よく潤うのに、使い心地が軽いところも気に入っていた。


やがて訪れる年金生活も


これなら何とかやりくりできそうじゃないか。


私はトランシーノを使い続けるつもりだった。



ところがこの冬、私の肌に異変が訪れる。


乾燥だ。


まぶたや鼻の付け根が突っ張って、不快きわまりない。


私は元々乾燥肌なのだが


トランシーノは実によくカバーしてくれていた。


しかし今回の乾燥は、どうにもならなかった。



今までにも増してスキンケアに気を配るが


いっこうに改善しない。


還暦が近づいて、肌までおばあちゃんになってきたようだ。



私はマミちゃんに相談した。


「乾燥が止まらんのよ‥」


そこで彼女が勧めたのは、ベネフィークの栄養クリーム。


1万1千ナンボ也。



外で働いていた頃には何とも思わなかった値段だが


トランシーノの安値に慣れ、来たるべき年金生活に向けて


細々とした暮らしというやつを意識し始めた身には


いささか高価に感じる。


しかし背に腹はかえられないので、買った。



で、使ったら、乾燥はたちどころに解消。


少量でよく伸びるため、ずいぶん長持ちする。


半年使って、先月2個目の詰め替えを買った。


お財布的には、乾燥を恐れるあまり


安いのをガンガン使うのとあんまり変わらない。


以後、他の基礎化粧品も徐々にベネフィークへと移行した。


今のところ、肌は好調だ。




《メイク編》


年を取って何が変わったかというと、肌質もそうだけど


メイクが楽しくなくなった。


加齢によって出現した欠点が隠しきれなくなったため


頑張っただけの効果が得られないのだ。


加齢によって出現した欠点とは‥


シミ、シワも多少は増えたが、私が許せないのは顔に走る線。



インディアンライン、マリオネットラインというのを


聞いたことがあるだろうか。


インディアンラインとは、目頭の下から耳の下にかけて


頬を斜めに突っ切る線のこと。


頬肉が豊かでない‥つまり私のようにペチャッとした顔に出やすい。


加齢で頬が下がると現れる、忌まわしき線だ。



この語源は、インディアンが頬に赤や白でペイントする斜めのライン。


西部劇なんて知らない世代に向けては


漫画の『ゴルゴ13』に出てくる主人公の顔になぞらえ


ゴルゴラインとも呼ばれている。


どっちにしても、いい気はしない。



マリオネットラインは、小鼻の横からあごにかけて


口の両側に入る縦の線のこと。


こっちは頬肉が盛り上がったタイプの顔に出やすい。


加齢で下垂した豊かな頬肉を、口角が支えきれなくなると出現する。



語源は腹話術の人形。


腹話術の人形は、しゃべっているように見せるため


口の部分だけパクパクと動かせるようになっている。


つまり頬と口の間に切り替えがあるのだ。


それと同じ形状なので、マリオネットラインと呼ばれる。



私の顔には、インディアンラインがすでに出現。


化粧をする時は鏡が近いのでわからないが


夜の蛍光灯や昼間の太陽光の下で


鏡やガラスに映る自分の顔を遠目で見たら、あるやんけ。


ガーン!


年に不足は無いものの、やつれた老婆感が物悲しい。


若い頃からマッサージを続けてきたというのに、徒労であった。



悲観してもしょうがないので、メイクでごまかすことを企てる。


以前から知っていた、簡単な方法を試すのだ。


頬紅をさす位置を変えるのである。



頬紅は通常、筆に取ったチークカラーを


まずにっこり笑うと盛り上がる部分に付け、外側に向かってぼかす。


しかしインディアンラインが出てしまった年寄りは


チークカラーの筆を耳たぶの横からスタートさせる。


そして頬の中心に向けて、下から上へ斜めに付けるという


従来のやり方とは真逆の方法。


つまり頬紅で、忌まわしきインディアンラインをなぞるのだ。



この手段は、まだインディアンラインなんて他人事だった若かりし頃


血流マッサージで有名な『かづきれいこ』さんが


テレビで推奨していた。


下から上に向かって斜めに頬紅を付けると


顔が立体的に見えるという説明だったが


その角度と軌跡からして


インディアンラインの対策であろうことは何となくわかった。


それをいよいよ実行する時が来たのだ。



で、やってみたら、忌まわしきラインがあんまり目立たない。


こりゃええわ‥ということで、すっかり定着。


考えてみりゃ、ババアの頬紅がどこから始まっていようと


気にする者は誰もいない。


早くやればよかった。



今の私にとって頬紅は、ほんのりとした血色を表現する


メイクの脇役ではない。


欠点をカバーし、崩れた顔の輪郭を修正する


重要アイテムへと昇格した。




頬紅に触れたついでに、アイメイクにも触れておこう。


もはや、まぶたに何をつけたって代わり映えはせず


あんまり凝ると田舎じゃ悪目立ちする年頃になった。


目の潤いが減り、アイカラーを付けると目がゴロゴロして涙が出るし


マスカラを付けたら、リムーバーで落とすのが面倒くさい。


だからアイメイクは、たまのおしゃれになってしまった。


私にこんな日が来ようとは、夢にも思わなかった。



このていたらくでも、同じやるなら若見えを目指したいのが人情よ。


以前ウグイスのメイクで触れたが


若見えメイクは眉と目を近づけるのがコツ。


眉と目の位置が近い‥それはすなわち若さの証明なのだ。


アイカラー、マスカラ、付けまつ毛、まつ毛エクステで


目をパッチリさせるのも


結局は目を眉に近づけるための手段である。



アイメイクをしなくなった年寄りでも


眉を下に描くことを心がけるだけで、ずいぶん変わる。


眉の構造上、あるいは実力上どうしても無理な場合は


せめて眉頭だけでも、目に近い位置から描き始めるといい。



余談になるが、右利きの場合


左の眉がうまく描けないという悩みをよく聞く。


これは実力の問題ではなく、ヒジの位置の問題。



右利きの習性として、まず得意な右側の眉を描き


それから左側に取り組む。


しかしこの時のヒジは


右側を描いた時と同じ位置のままであることが多い。



左側の眉は右手から遠いのに、ヒジの位置が同じだと


当たり前だが届きにくい。


そこで人間の習性としては


ペンシルを持つ手に顔の方を近づけようとする。


近づけるためにどうするかというと、無意識に首をかしげるのだ。



首をかしげて眉を描いたら、どうしても曲がってしまい


左右対象にならないという結果が訪れる。


左の眉を描く時は、ペンシルを持つ右手を


肩から意識して上げ、首をまっすぐに保てば上手に描ける。



眉毛イノチの私に眉のことを語らせたらキリが無くなるので


今日はこの辺で。


ごきげんよう。
コメント (8)
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