めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

建国記念の日って、祝日?

2015-02-11 20:00:31 | 社会

今日は、建国記念の日です。
かつては紀元節と言われ、昔の人はこの方が馴染みやすいようです。
神武天皇が即位された日を、日本が生まれた日と定めたようですが、
今の若い人達にとっては、その起源もいわれも全く興味なく、単に
休みが一つ増えたに過ぎません。

近年、日本人の生活の中に、沢山の休日が増えました。
日曜祭日だけでなく、週末の休み、夏休み、冬休み、と
休みの数は平日の数に迫って来ました。
確かに、休みと言うものは魅力的です。
辛い仕事が続いた後の休日は、本当に嬉しいものです。

しかしながら、あまりにも休みが多くなると、働く日数が少なくなり

休日を過ごす資金が少なくなってしまう不安が有ります。
身に余るほどの所得がある人は良いでしょうが、今の時代
休みであっても働かなければ生活しなければならない方が
多いのではないでしょうか。

大手企業や公務員の様に、様々な恩恵を受けられる人は良いですが、
毎日の身銭を稼いでいる中小企業の方々や、アルバイト、契約社員、
日雇い社員等は、休みが有る事は生活が苦しくなる原因とも言えるのです。

多少生活が辛くても、未来が保障され、守られていれば、
人々の心は安らぎ、与えられた休みも心から受けいられるものなのです。
残念ながら今の日本社会は、自由で平等な社会と言われているものの
増々、人々の格差が生じ、目に見えない差別と暴力に満ち溢れています。
世の中の仕組みは、権力と経済力を得た者達に都合がいいように
作られています。

多くの休みも経済的に豊かな人にとっては非常に都合の良いものですが、
毎日仕事をしてようやく生活を維持している人にとっては嬉しくありません。
建国記念の日を祝う前に、誰もが豊かで余裕のある生活が出来ることにより、 
日本が出来た日を祝える気持ちになるものと思えます。

社会不安から消費意欲が薄れ、国民の貯蓄意欲ばかり高まる昨今
何とかお金の流れを生み出そうと、休みを増やしているというなら
それはお門違いで、お金が使えるのは、余裕がある一部の人達で
多くの人々は、たとえ休みが増えても金縮意思は無くなりません。
というより、仕事が無くなった事により、更に何もしないで家で過ごし
出費を控える生活貧窮者は多いのです。

働いたお金をレジャーなどの遊びに使えるということは、
生活費が保障されて初めて成り立つものです。
休みの日に仕事をしないで、お金を使えると言うのは
最低限の衣食住が保障されてこそ意味が有るのです。

北欧などに見られる、豊かな生活は、たとえ働いた所得の
半分が税金で持っていかれようと、一生の生活が保障され
安心して老後まで過ごせる社会だからこそ出来る事です。

自分の将来に不安を抱いている多くの日本人が、
すすんで休日を楽しみ、お金を使えるはずが有りません。
どんなに楽しそうな日本人でも、その多くが自分の生活に
不安を感じていて、最小限度の出費で済ませているのです。

今やバブルの時の様にお金を使える人は、ほんの僅かです。
本来ならば、休日には身も心も休ませなければいけないのですが、
常に頭の隅に、生活するための仕事を考えている日本人に
多くの祭日を心から喜び祝う気持ちにはならないのです。

祝日とは読んで字のごとく、国民が心から喜べる日であることが
条件であり、一部の人達の祝日で有ってはならないのです。
私達のリーダーたちに、より深い理解と努力を求めざるを得ません。


 



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