羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

第19回東京国際ミネラルフェア

2006年05月10日 09時38分41秒 | Weblog
 今年の「東京国際ミネラルフェア」は、来る6月2日(金)から6日(火)まで、新宿センチュリーハイアット東京:スペースセブンで開催される。
 日本で初めて出会えるハイクラス・ミネラルも展示即売されるらしい。
 見るだけでも価値がありそうだ。
 
 野口三千三先生所縁のこのフェアは、今年で19回になる。
 ということは野口三千三先生に連れられて、はじめて会場に足を運んでから19年がすぎたのか!

「あの時」の感じが、今、なまなましく甦ってくる。
 原石や大ぶりの化石が並ぶ中を、いかにもマニアックな男性ばかりが、嬉々として動き回っているという独特の雰囲気が漂った印象だった。野口先生は、5日間連日通いつめておられた。当然、私も5日間ご一緒した。
 女性の姿はホントに少ない会場だった。
 
 それから数年以上の時間がかかって女性が増えてきたのではないだろうか。
 そうなると美しい宝石や、手元に置きたいようなかわいい鉱物など、品物もかわれば人も変わっていった。

 今回、19回という数字を見て、二昔の時間の流れに去来することがある。
 石の思い出もさることながら、野口先生と過した時間のなかでつくられていった思い出。
 一緒に楽しんだ教室の皆さんとの思い出。
 先生没後、一周忌と三回忌に行った「野口三千三記念コーナー」では、後存命中よりも、華やかで賑やかな「野口三千三記念コーナー」となった思い出の数々。
 
 野口先生が亡くなって8年の今年、変わったことと変わらないことが交錯している。考えてみれば、当たり前のことなのだけれど、ため息が出るのも自然なのかなぁ~っと。

 この間、野口体操の方々にお手伝いいただいて、「石の楽しみ」を提供する場を持たせていただいてきたことは貴重だった。
 
 去年は、私事で参加できなかったが、昨日、東京国際ミネラル協会の方と久しぶりにお目にかかって、打ち合わせを済ませた。
 今年はなんとか間に合って、規模を縮小して場をいただくことになった。
 フェアまでの時間はあまりない。しかし、間に合わせたいものと思いを抱いて、一歩、通りに出た。
 思わずハイアットの建物を振り返ってしまった。
「ミネラルフェアにかぎらず、野口先生亡き後も、こうしていろいろと続いていけるのは、奇跡的なことかもしれない」という思いが込み上げてきた。

「そろそろ野口三千三没後10年のメモリアルを、具体的に考える時期に来たのかもしれないよ」
 
 ささやき声が何処からともなく聞こえてきた9日の午後だった。(ふぅ~っ)
コメント
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