羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

「野口体操づくしの新年」を味わいつくす

2018年01月02日 19時19分36秒 | Weblog
 昨年末、自分のために買いものをした。

 一つ目は、『「梅治作 御料理包丁」日本橋木屋』
 鋼材には、炭素鋼V一号 柄は、銘木・縞黒檀 
 これまでは母のために料理をしていた。
 しかし、これからは自分自身のために料理をすることを惜しまないように、という思いから大枚をはたいた。
 凄い切れ味である。
 これまでの包丁もよいものだったが、今度の包丁の切れ味はもっと素晴らしい。
 ただし、問題は手入れである。サビつかせなために、ワインのコルクと粉末クレンザーで汚れをとる。 
 さっそく近くのレストランをたずねて、ワインのコルクを沢山もらってきた。
 汚れを落としたあとは、よく乾かして湿っぽくないところにしまうように、と説明書きにあった。
 どこにしまおうかと迷った。
 そのとき、口をついて出た歌が “包丁一本、サラシに巻いて ” であった。
 早速、新しいサラシに包んで、食器棚にしまった。
 正月お節の料理は、この梅治包丁をおろした。

 二つ目は、『スニーカー』である。
 母の施設を頻繁にたずねるようになって、新調することにした。
 これまで履いていたのは、かれこれ10年前くらいに、人生ではじめて買ったスニーカーである。
 で、この新しいスニーカーは、素晴らしくいい履き心地なのである。
 元日は、羽田空港へ出かけた。
 ひょいひょい歩き、電車を乗り換え、空港の中をササッと移動できた。

 本日は、渋谷区幡ヶ谷の清岸寺にお参りした。
 春・秋の彼岸、夏のお盆、12月の父の命日、すべてお参りに出かけなかった。
 ご無沙汰を詫びるお参りである。
 甘酒をごちそうになって、新宿の十二社にある熊野神社へ徒歩で向かった。
 幡ヶ谷、初台、本町、山手通りの次の大通り、西参道から続く道を渡って左折する。
 右手に都庁をみて、新宿中央公園のならびにある神社である。
 ここは、私にとって産土様で、七五三の三歳と七歳、お稚児さんを祝ってもらった。
 新宿角筈の家から山車を引いた秋祭りを、非常に懐かしく思い出すのだ。
 申し訳ないが、長年にわたって住んでいる高円寺の氷川神社よりも、愛着がわく故郷の神社なのである。
 お参りをすませ神社の裏手の門をでるとそこは新宿中央公園で、すぐの歩道橋を渡ると高層ビル街に通じている。
 通い慣れた住友ビル左手に見て、新宿駅へ。
 元日三日は、祝日運転ということで、各駅停車の総武線に乗った。

 自宅を10時過ぎに出発して、帰宅は12時半であったから2時間半ほどの初詣を兼ねた東京・新宿界隈散歩であった。

 昼食をすませて、母の施設へ。
 こちらは徒歩で、12、3分である。
 人生二足目のスニーカーに変わっただけで、歩くことが楽しくなった。
 いやはや、これからはパンプスは履けなくなるに違いない。
 いやいや、これまで愛用していた町歩き用革靴すらも履く気が起こらなくなりそうだ。
 
 かくして、包丁にスニーカー。
 年末の自分のための買いものは、不思議な取り合わせだが、共通しているのは使い心地の良さである。
 料理をするのも歩くのも、実に「楽」なのである。

 野口三千三曰く「体操は、楽で気持ちがいいことが大事」
 40数年ぶりに、当たり前の日常の暮らしのなかで、しっかり実感を得ました!
 これも野口体操、あれも野口体操。
 何ともはや「野口体操づくし」の新年の幕開けである。
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