羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

関節の柔軟性と柔らかな動き

2006年09月17日 18時59分27秒 | Weblog
 朝日カルチャー・日曜日クラスの7月期が今日で終わった。 
 といってもまた10月期が始まる。
 
 今期は、先週から「ヨガの逆立ち」の練習に入った。
 それが、びっくりなのだ。
 ほとんどの方が、逆立ちを試みてくださる。
 前回、試さなかった方も、今日は、挑戦。
 そのうち、お二人の女性が、私の包助で、スーッと立ってしまわれた。
 無理がなかった。
「足を床につけておくほうがきつかったので、腰の上に乗せてしまった」
 腰を高く上げて、足先を床に沿わせて、胴体に近づけると、あるところまでいくと、ふわっと浮き上がれる瞬間が訪れる。そのタイミングで、腰の方向を真上に回転させながら足の力を抜くと、自然に上がってしまう。無理やり上げようとしなくてもいい。

 自然に貞く・からだに貞く、「自然直伝」と芭蕉の話が、よかったのか? とおもっている。
「創造化育」なる言葉の意味もなかなかに深い。天地自然が万物を生じ育てる、その力にゆだねてみよう。
「造化」万物を創造化育するもの・神あるいは自然。
 含蓄の深い言葉だ。

 そして「関節の可動域が広い」という意味での「柔軟性」も必要ではある。しかし、まるごとのからだ全体の関節が、時々刻々変化する動きのけいかのなかで、生み出せると、たとえ部分の関節が硬かったとしても、全体として「柔らかな動き」は可能である。そういった事前の話もかなり説得力があったようだった。

 各関節が柔らかい。可動域が広いということは大切ではある。
 しかし、それだけでは柔らかな動きは生まれない。
 関係のあり方が鍵なのだ。

 ということで、二回目のヨガの逆立ち練習は、いい雰囲気で繰り広げられた。
 くれぐれも怪我のないように、祈るばかり!

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