羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

片恋

2008年09月29日 19時20分02秒 | Weblog
 昨日、今日と、気温は十一月だという。
 どうりで寒い。
 昨日は、一日の半分以上を夏の衣に長袖のYシャツを羽織っただけで過ごしていたら、夕方から寒気が止まらなかった。
 夜は足だけ湯につけて暖めて床に就いた。
 ところが夜中に目が覚めて、体温を測ったら、平熱よりすこし高めだった。
 うがいをし、売薬の風邪薬を冷蔵庫から取り出して呑み再び眠りについた。

 今朝は、すっきり。
 寒気もない。
 午前中は原稿の手直しに、午後は明日のレッスンと授業の準備に費やした。

 それにしても今日も寒かった。
 明後日は‘後の更衣’で、制服は冬服になる。
 慌てて引っ張り出してきたウールのセーター。
 プンプン……防虫剤の匂いが、秋の到来を感じさせてくれる。
 夏の疲れが出る頃に、風邪にはくれぐれもご注意!
 かくいう私、悪くならなくてよかった、とホッとしている。
 咲き誇っていた彼岸花は枯れた上にこの雨に濡れて、寂しげな風情になってしもうた。
 ちょっと早すぎる詩だけれど……

 片恋  …… 北原白秋

  あかしあの金と赤とがちるぞえな。
  かはたれの秋の光にちるぞえな。
  片恋の薄着のねるのわがうれひ
  「曳舟」の水のほとりをゆくころを。
  やはらかな君の吐息のちるぞえな。
  あかしあの金と赤とがちるぞえな。

 
 明治の詩のやはらかさ……
 ‘かはたれ’…… 秋の夕暮れ時に夢幻のごとく ちるぞえな……
  片恋は魂のおののき …… きっと
 
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