羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

8月 『横浜ローザ』を観る

2018年08月14日 09時51分13秒 | Weblog
 真夏の日差しのもと、馬車道で下車して横浜赤れんが倉庫に向かった。
 日陰がない歩道は、たかだか10分ほどでも、かなり強烈な暑さに見舞われた。

 毎年、五大路子さんからご招待をただいていたが、ようやく観劇することができた。
 8月、日本の戦争を考える月に上演されている。

 話は戦時中から始まっている。
 そして、終戦後から平成の時代まで、横浜に生きた一人の娼婦を描いている。
 一人といっても、一人ではない。
 数多の日本女性の戦後が、バックボーンには流れている。
 それだけでなく日本に駐留したアメリカ兵と国に残してきた息子がベトナム戦争でズタズタになって日本に脱走兵としてやってくる話まで織り込まれている。

 戦後の歴史が、底辺に生きた女性を通して教えられる教育的な要素も強かった。
 開場前から集まっていた二十代の若者が、多いわけが舞台が進行するに従って、理解できていった。

 戦争の怖さ、戦争の愚かさ、戦争の無慈悲、戦争の・・・・・・。
 
 戦勝国のアメリカでも、戦場で夫を失った女性の悲しみや残された子供を育てる苦労など、一人一人の人間にとっての戦争を問うていた。
 それは、”勝っても負けても、女はいつでもどこでも同じ”と言うセリフに込められていた。

 それにしても女優は巫女だ。
 芝居して、歌って、踊って、また芝居して・・・、一人のひとり芝居で、およそ80年間に生きた人々、死んでいった人々の「心」をドキュメンタリーとして突きつけてくる。
 フィクションだから、ドキュメンタリー以上にドキュメンターでありうるのだ。
 何十人、何百人、何千人、同時代を生きた数えきれない人間が憑依して、その思いを伝えてくる。


 五大路子 ひとり芝居『横浜ローザー赤い靴の娼婦の伝説』
 15日(水)まで、横浜レンガ倉庫1号館で上演されている。
 
 チケットローソンでは完売。
 事務局では扱っているかもしれません。↓
 問い合わせ:横浜夢座事務局 045(661)0623
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