羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

華燭の典

2011年04月29日 20時58分08秒 | Weblog
英国の慶事の映像は、久しぶりに心が和む。
今日の朝日新聞朝刊「天声人語」もまた久方ぶりに感動を呼び起されるものだった。

「かの時の我がとらざりし分去れの片への道はいづこ行きけむ」
戦後五十年が過ぎた年、皇后陛下が詠まれた歌とのこと。

人は同時に二つの道を歩むことはできない。
最後に筆者はいう。
人は 誰も、ありえたかも知れない別の人生を「分去(わかさ)れ」のかなたに見送って歩んで行く、と。

朝、この一文を読んで、揺さぶられる心を止めることができなかった。
大震災以来、 人として失いかけていた感情を取り戻すことができたかも知れない。
何故か、涙がこぼれた。哀しみ、いや、深い心情に触れた感慨の涙だ。

華燭の典は、華やかに、しかし厳かにすすめられている。

さて、そろそろバルコニーに、お立ちになる時間がせまった。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« リロケーション・ダメージ | トップ | 高円寺で出会った地元中学生... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事