羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

高円寺で出会った地元中学生のボランティア活動に希望を見た

2011年04月30日 16時09分14秒 | Weblog
 本日、杉並区は奄美の水を販売した代金を、南相馬市の義援金とする活動を行っている。そのことを数日前に区のTwitterで知った。ちなみに明日も行われるようだ。
 
 そこで高円寺商店街での買い物がてらに水を購入した。6本で1000円。箱入りで求めたところ、男子と女子中学生が二人組になって、自宅まで水を運んでくれた。
 道々、話を聞く。
「全額を義援金にする、ということは水の経費はどうなっているの」
 素朴な疑問を投げかけた。
 説明によると、以前、奄美で水害があったとき、南相馬・東北の方々にお世話になった。そのお礼で水を送る事になったそうだ。で、原発事故の当初、杉並区長はみずからバスを仕立てそれに乗り込んで、姉妹関係にある南相馬市に出向き群馬県の避難所まで住民を送り届けたことなどもあった。今回は、奄美から送られた水を販売し、その代金を義援金として東北・南相馬市に送るのだという。

 更に中学生の話からはじめて知った事がある。
 杉並区では「中学生レスキュー隊」なる組織が出来ていて、たとえば災害が起こった時など避難場所のテント・トイレ設置などの救援活動を行うべく、訓練を受けているのだそうだ。今日も水の配達をボランティアで引き受けて、よりたくさんの義援金を集める一助になっている、という。

 高円寺に住んで半世紀以上。最近では地元の中学生と話をする機会などなかった私には、新鮮な驚きをもって話を聞いた。避難所となっている学校のこの生徒たちに助けられる事もあるのだ。とても誠実でいい雰囲気の中学生であったことで、安心感を十分にもらった。
 
 阪神大震災が日本のボランティア元年となったようだが、あれから十数年が過ぎて、これほど近いところで着実に育っている活動があると知った嬉しさがこみ上げた。活動をしている大人たちとも関係を築き、中学生といえども、落ち着いてしっかりしたコミュニケーションが見知らぬ人ともとれている。
 月並みな言い方だが、人間を育てることの意義をつくづくと感じだ。
 
 あらためて再度出かけ、義援金を少しだけ寄付してきた。彼ら彼女たちの思いに報いたくなった行動だ。
 人は人によって変えられる。毎日の暮らしを支えてもらっている街の中で繰り広げられている若者の活動に、希望をもらった。
 
 いよいよ明日から5月。
 私の新学期はようやく始まる。連休はなし。
 しかし、新入生も含めて若者にあえる授業再開が待ち遠しい!
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