羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

旅の企て・・・・

2018年04月17日 14時30分00秒 | Weblog
 昨年、6月5日に介護施設に入所した母は、今年に入って非常に落ち着いてくれた。
 ひとえにスタッフの皆さんの尽力の賜物と感謝以外の何ものでない。

 93歳になっても、良い方に変化する力を持っている人間の可能性に、娘として驚きすら感じている。
 食事への意欲もある。
 排泄もちゃんとさせてもらえる。
 専門の口腔ケアも受けながら、入浴も定期的にさせてもらえる。
 からだの気持ち良さが土台となって、次第に、生きる意欲が湧いてきたのだと思う。

 これからどのくらいの期間はわからないが、しばらくこの状態を維持してもらえたらありがたいと思っている。
 私の中でも母をお預けして、安心できる状態に達した。

「母・娘、共依存から脱皮できたのは、どんな理由ですか」
 先週末の土曜日に、新宿駅への帰り道でたずねられた。
 その時はうまく答えられなかった。
 今になって言葉にしてみると。。。。。
「生きよう」とする意欲が、母のからだの快適さによって生み出されてのではないか、と思える。
 膝が痛い、腰が痛い、肩が痛い。一切ないのだ。
 身体的な不快感を全く訴えない母である。

 先ほど、介護施設の提出書類の書き方で、介護支援専門員の女性と電話で話をした。
 その際、感謝の言葉を添えて、この話をすると彼女の答えが返ってきた。
「ユニット長の男性が、非常に明るいことが項を奏していると思いますよ」
「確かに!」

 個室には、夜になって寝に行くだけの暮らし方で、常に誰かの目が母に届いている。
 来る人ごとに話しかけてもらえている状態が、入所時期よりも元気になった一本道である。

 そうはいっても、今のところは安定していても、いずれは施設からの呼び出しがかかる日が必ずやってくる。
 その前に、目的なしの旅に出たい、と急に思い立ったのは、15日日曜日のことだった。
 それくらいは神様も許してくださるだろう、とタカをくくった。

「野口三千三伝」の取材では勿論ない。
 40年の仕切り直しである。
 早速、日曜日に宿を予約した。
 16日・月曜日には、新幹線の往復座席をとった。

 かくして東京脱出ゴールデンウィーク作戦では、伊豆天城の山中近くにある温泉で過ごすことにした。
 耳では、蓄音機でレコードが聞ける。
 舌では、ジビエ料理を味わわせてくれるらしい。
 昭和に還る旅。
 といっても、たった二泊三日のことである。
 何れにしても、デジタル世界から、しばし離れる贅沢をさせていただこう。

 天気予報は、今のところ、”曇り時々小雨”である。
 温泉はあったかくても、外は寒そうだなぁー。
 まぁ、小雨にけぶる風景もまたよし!としよう。
 
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