羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

サーカス「玉乗りの玉」の色!

2018年04月10日 14時13分17秒 | Weblog
 先日、4月8日のこと、昭和30年に東京藝術大学美術学部油絵科に入学したYさんにお話を伺った。
 戦時中の体験から、戦後になって野口三千三の授業を受けた時を中心に語ってくださった。
 正確に話をなさろうと、時に目を閉じて当時の情景を浮かべていらっしゃるのか、できるだけ正確に思い起こそうとなさっておられた。
 持参した「野口体操の会」会報 創刊号に最後に掲載した「サーカスの玉乗り用の玉」の写真を見ながら呟かれた。
「この玉は色がついていたんですよね」
 迂闊だった。
 全く想像しないまま、目の前にあったサーカス玉ばかりを見ていた。
 こうした迂闊さは、おそらく随所にあるに違いない。
 google検索で「昭和20年代のサーカス玉乗り用の玉」を検索した。
 上から3、4番目に「羽鳥操の日々あれこれ」2005年12月8日
 野口体操との出会い12
 見つけた。

 思わず読み返した。
 忘れていることもあった。
 佐治さんからのコメントも貴重だった。

 先入観を持ちすぎるのも問題だが、想像力欠如も問題だ。
 自分の知らない時代を、知っていても幼すぎた時代を、全く知らない世界を、どのように理解するのか。
 ものすごく大切なことに気づかされた「サーカス玉の色」であった。
 Yさんが懐かしい玉の写真を見た、まさか瞬間に発せられた”言葉・声・表情・身振り”等々が、昭和30年ごろの「色付きの玉」の存在を確実に伝えてくれた。
 あの生々しさは、かけがいのない出会いだった。
 所縁の方々に会ってお話を聞く醍醐味は、こうした何気ない予期せぬ瞬間に語られる言葉に出会うことである。
 ここがいちばん肝心なところだ。
 
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