羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

近況

2014年10月01日 09時27分43秒 | Weblog
 今年もあと3ヶ月となった。
「速すぎる!」と、愚痴を言いたくなるのは、年のせいだろうか。
 
 ざっと9月の出来事を書いておきたい。
 まず、明治大学シェイクスピア・プロジェクトの指導は、中旬すぎに終わって、あとは11月の本番を見せてもらうだけとなった。学生達は、これからが正念場。授業と稽古の両立に苦労する時期となる。

 9月中に締め切りの原稿も、無事に提出できた。こちらもゲラを待つだけとなった。
 一つは「大学体育連合」の活動報告書に載せる原稿だった。佐治さん撮影の写真をふんだんに使わせていただいた。おかげさまで通常の報告記事に比べると、そうとうに雰囲気の違うページになることだろう。12月ごろに出版されるらしい。

 19日に取材を受けた雑誌は『Spectator』で、長野県に事務所がある。カウンターカルチャー誌のようだ。執筆者は赤田祐一さんで、筆の立つ方だ。こちらは野口体操をかなりのページをさくらしい。若者むけで文化を紹介する雑誌。思想性のつよい内容で分厚い装丁だ。こちらも12月頃に出版される。

 20日(土)には、朝日カルチャーセンター「特別公開講座」『資本主義の終焉と歴史の危機』出版記念 水野和夫さんの講演を聞くことができた。満席で熱気が溢れていた。著書を読んでいたので、ぜひライブのお話を聞いてみたかった。本の印象とご本人の印象の差がまったく感じられず、誠実な人柄がにじみ出ていた。西欧の歴史、キリスト教の持つ一つの有り様を、今までにない視点から解き明かす話だった。“利子率”をテーマに1300年代から現代まで、読み解く内容だ。
 佐藤優さんの『資本論』だったかな、こちらも読んでみたいと思う。

 朝日カルチャー「野口体操講座」では、「ガウディのサグラダ・ファミリア」の「逆さ吊り実験」カテナリー曲線のことから、野口三千三の「弛ませ曲線+膨らませ曲線」のテーマを、少しずつ拡張している。このテーマは、野口先生としてももっと深めたいと強く思われていた。が、先生に残された時間がなかったことは非常に残念なことだった。
 今年、生誕百年、十七回忌の年に、浮上してきたのも何かのご縁だと思う。
「上体のぶらさげ」「腰まわし+胸まわし」「おへそのままたき」「腕立てバウンド」等々、いくつも動きに深くかかわって来る「弛ませ曲線」と「膨らませ曲線」である。時間と空間(どのくらいのスピードとどのようなリズム感で、重さの方向に対してどちらに動いて行くのか)、つまり「間とり」の問題が絡んでくるから実に多様で面白い。基本的な問題だった!

 そして、いよいよ22日から後期の授業がはじまった。
 無事に来年までつとめられますように、祈って授業に出かけている昨今である。
 他にも、いくつかのエピソードはまたの機会に譲って、以上、ごくおおざっぱな近況報告でした。

 そうそう、蓮様のモデル白蓮の存在感が素晴らしかった『花子とアン』も終わったし、朝日新聞の夏目漱石の『心』連載も終わった。
 本日から『三四郎』がはじまった。今まで漠然と抱いていた漱石のイメージがまったく変わった、とだけ書いておきたい。
 またまた朝刊が楽しみになった。
 いずれにしても新たな気持ちで迎えた10月初日である。
コメント
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