羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

前のブログの追伸 ごめんなさい

2011年12月14日 15時34分46秒 | Weblog
 サジさんから紹介がありました。動画です。↓
 SuperDriveを開けるシーンが映されいました。
 私のものも、入っていたのは、表が表になっていたらしいことが判明。でも本人の意識はまったくなし。
 よく見ると、取り出してシートをはずすと裏返しになります。
 動画に映っている男性も裏を表にして、テーブルにおいていました。
 私もそうしたに違いありません。
 で、黒い固いゴム板にDVDの形に円が書かれていて、ロゴマークも入っていたのを見た時に、ここから入れると思った記憶はあります。しかしすぐにもそうではないことに気づきました。
 その時私の意識のなかで何が起こったのか。
 パナソニックの携帯DVDを持っているのですが、それは円がパカッと開いて、入れるようになっていた記憶が、それがよみがえって先入観となったようです。ソニーにもそうした入れ方出し方があったような気もします。

 で、裏を表にしたまま作業をしたのが、本当のところのようでした。
 Appleさん、ちょっと早まって本当らしい物語をつくりましたね。ごめんなさい。
 表は表として梱包されていたようです。
 開ける動画を見て、はっきり気づきました。
 まぁ、紛らわしい。普通はロゴマークを表にしますよね。それにシートをはずしたら、表になるようになっていれば間違えなかった。最後まで抵抗しているの。

 でも、先入観ほど恐ろしいものはない、という落ちです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

作る側は一流でも、使うのは日本のオバハンもいてはるのよ!

2011年12月14日 13時08分06秒 | Weblog
 先週末からはじまっていた「MacBookAir SuperDrive」DVD/CD再生機の不具合の件、お恥ずかしい顛末記。

 昨日、交換機が届けられて、一日の片付けが終わってから試しをした。
 ナント、また同じ症状が出て、きっと本体のパソコンの問題に違いない、と結論づけて床についた。
 今朝は9時になるのを待ちに待った。
 Appleサポートに電話を入れると、これまでの記録が残っているだけに、はなからシニア・アドバイザーに繋いでくれた。

「では、パソコンから調べてみましょう」
 30代とおぼしき男性の落ち着いた声が聞こえてきた。関西地方のイントネーション。こちらも心が穏やかになって静かに話すことができるのを感じていた。
 
 言われるままに操作を続ける。
「問題はないようですね」
 そこでもう一度SuperDriveに戻って試す。
「ところでテーブルに置いていらっしゃいますね」
「はい」
「黒いゴムにロゴマークが見えていますね。DVDの向きはどのようにいれてますか」
「はい、表を上にしていれてます」
「では、本体を裏返しにしてみてください」
 そういわれてもまだ理解していないが、言葉通りに裏がえす。
「ディスクは、どちら向きで入れるんですか」
「もちろん表を表に」
 神妙な面持ちで作業を行う。
「動きました!」
「梱包の向きは、表が裏だったのです」
 受話器を持ったまま、唖然とする私。

 初歩的ミスだった、と判明した時には笑うに笑えず。
 丁寧にお礼を言って電話を切った。
「すると交換したSuperDriveは故障ではなかった!?」
 思わず受話器を取って、心配してくださっているサジさんの番号をプッシュしていた。
「うちの学校でも女性の先生方には、往々にしてあるんですよ。まず説明書は読まないし、載っているはずの写真も見ないですからね。それにApple製品は、そぎ落としてシンプルに作られてます。僕ですらどこをどうするのかわからないときもあります」
 いろいろ慰めてもらった。

 電話を切ってから、土曜日の朝日カルチャーセンターロビーでの行動を反芻してみた。
《梱包されている箱から出した。そして、、、、その向きのままテーブルに置いた。つまり裏側のゴムを表にしていたのだ。ゴムといっても非常に固いもので、感触として弾力はまったく感じなかったしー》
 あの日の情景が動画を見るかのように目の中で再生される。
「日本人は箱から取り出して、取り出したものを裏返す習慣なんてないわ」
 言い訳をつぶやく。
 どんなものでも取り出したまま平行移動を何十年も行ってきた、と気づく。
 今度の製品は、運搬上の安全性を担保し、余分なクッションを一枚も入れずに梱包するには、見事にすぐれた元箱の出来具合だ。それは素直に認めよう。でも、それって自分の迂闊さを認めたくない最後の悪あがきってものヨ、とつぶやく。
 
 金曜日から始まって本日まで6日間のロスタイムはいったい何だったのか。
『押してダメなら引いてみよ』
 言葉は知っている。しかし、実行には至らなかった。
「表がダメなら裏返してみよ?いや、今回は裏を表と信じきったおばかさんをやってのけたの?」
 アドバイザーの人も、最初のシニア・アドバイザーの人も、すっかり私のペースに巻き込まれて、難しいことを考えてしまったわけだ。
『たいていの事故は初歩的なミス』って言われる。ホントだ。

 それでもまだ言い張る。
「裏を表と間違えるような梱包の向き、ゴムといっても表と間違えるようなゴムとは思えない固さのゴム、あまりにもシンプルなそぎ落とし、等々、ちょっと考えればわかりそうなことばかりだったのが悔しい」

 教訓。
 作る人は一流でも使う人はいろいろ。日本の風習のなかで育った60代のオバハン(オバアサン)もいるってことを予想してほしかった。とにかく日本では表は表にして梱包してますッ。
 ちなみにご紹介したい文章がある。
 撫明亭の御亭主が「Jobsのすごさと限界」と題して、いみじくも書いていらした。ここに一部引用させてもらいますが、ぜひ、全文を読んでください。
『……前略。「Aクラスの人間としか、一緒に仕事したくない」という彼(Jobs)の気持ちは、仕事人としてはよくわかる。しかし、家族にせよ、地域のコミュニティにせよ、国家や、世界においては、これを言い出すと、共同体は維持できないですよね。そもそも、何をもってAクラスというのかが、定義できないし。……中略。でも、彼が、構成員を自ら選択できないような共同体のリーダーたりえたか、というと、それは、まったく無理だったんでしょうね。彼は、その割り切りがすごかった。……後略。』
 ここで自分自身に対して溜飲を下げているわけではないが、野口体操でも気をつけねばならないことかも、と思いつつ野口先生の言葉を思い出した。
「先入観を捨てる。これが難しい。ひとつに『原初生命体としての人間』はそのために書いた、といっても過言ではないんです」と仰せだった。
 まだまだ修行が足らない?いや、粗忽な私、デス。
 ここまで書いて、落ち着きました。
 読んでくださってありがとう。
 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする