羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

7年間、そして8年目の春へ

2008年12月06日 09時59分19秒 | Weblog
 単位が出せる正規の授業で、野口体操を教え始めて7年目の後期が、終盤に入った。
 
 実は、今年からはじめた大学では、通年の授業が実現した。
 ほとんどの学生が後期も履修している。
 このクラスは今年が初年度の学部ということもあって、1クラスの人数が少ない。
 そこで、前期に提出してもらったリポートに赤を入れ、ひとりずつ話もしながら返却したのは、10月初旬だった。

 そのとき11月末に、後期リポートの草稿を見る約束をしてあった。
 ひとりの学生が、見違えるほどの内容を見せてくれた。
 その内容は、マクルーハンと鈴木大拙を取り上げ、野口三千三の野口体操について論じているのだ。
 こうした捉え方をしてくれる学生が出現したことに、ある程度ぎりぎりの妥協線を見出しながら、若い学生と過ごした7年間は無駄ではなかった、と安堵している。
 同時に、学びなおしを迫られたのである。
 
 来年、1月で7年間の一区切りがつく。
 そして再びの春。
 あたらしく一歩が踏み出せる予感に震えを覚える。
コメント (3)
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