電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

国産文具と舶来文具

2012年07月22日 06時02分04秒 | 手帳文具書斎
当ブログの「手帳文具書斎」カテゴリーに掲載された文具記事を見ると、国産の定番文具が多く、舶来文具に関するものはごく少ないことに気づきます。これは、当地が田舎なために、行きつけの文具店でオシャレな舶来文具を見かけることが少ないのが最大の理由だと思いますが、もう一つ、重要な理由がありました。

私が日常的に使っている舶来文具は、ウォーターマンの万年筆くらいだと思いますが、このインク・カートリッジがやけに高く、1箱800円ですし、コンビニですぐ買えるというわけにはいきません。国産のパイロットの製品なら半値以下でしょうし、町の書店や文具店ですぐに入手できますし、場合によってはコンビニでも可能かも。同様のことは、ボールペンでも言えます。以前、使っていたクロスやヴァレンティノのボールペンはリフィルの補充が不便で高価で、書き味や機能の点でも国産の Jetstream や PowerTank にはかなわず、結局はジェットストリーム等の国産文具が中心になってしまいました。

ノートでも、似たような面があります。高価な舶来のノートが必ずしも紙質が良いとは言えず、国産のノートの方が良好な紙質を持っている場合が少なくありません。デザイン優先の製品が意外に使いにくいのは、何度も経験していることで、世界的有名人が使っていたからといって、舶来ノートの紙質に合わせて万年筆やインクを選ぶなどは、どこか本末が転倒………いやいや、それは言い過ぎか。実用から言えば切手蒐集なども同様で、きれいなものを集めて眺めるのは楽しいものです。それがおもしろいから趣味になっているだけの話でしょう(^o^)/

もう一つ、都会でオシャレな舶来の文具を入手することが比較的容易なのは、デザインに魅力を感じて様々な製品を使ってみることに楽しみを感じている方が少なくないために、一定のビジネスが成り立つからなのだろうと思います。逆に、人口密度の低い田舎では、デザイン性の高い文具が、そもそもビジネスとして成り立ちにくいのかも。その意味では、行きつけの文具店でウォーターマンのインクカートリッジの在庫があることを喜ぶべきなのだろうと思います。


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