電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

FMループアンテナについて

2021年10月21日 06時00分42秒 | クラシック音楽
寝床わきのラジカセの代わりに、ONKYO のミニコンポのCDチューナー・アンプで DENON の小型スピーカを鳴らすのはうまくいき、予想以上に品位の高い音で楽しめるようになりましたが、問題はFM放送です。これまではラジカセのロッドアンテナでなんとか受信できていましたが、こんどはアンテナの問題があります。FM専用アンテナの引き込みは書斎のみで、アナログ時代のテレビアンテナで代用するという裏技もテレビ放送のデジタル化で使えなくなりました。なんとか室内アンテナを工夫する必要があります。そこで思い出したのが、若い頃にアパート生活をしていたときに使っていたループアンテナの原理です。



要するに、NHK-FM山形の受信周波数は 82.1MHz ですから、

 (電波速度3.0×10^8m/sec×短縮率0.95)/(周波数82.1×10^6Hz)
= 285/82.1
= 3.47(m)

つまり、約3.5mの長さの単線ループを作り、これを75Ω同軸ケーブルに接続すれば良いということになります。

さっそく、道具箱から使っていない単線を取り出して 3.5m のループを作り、これを同軸ケーブルの芯線と網線につなぎ、ONKYO のミニコンポのFMアンテナ端子(75Ω)に接続したところ、まずまずの音でステレオ受信できました。もちろん、山形放送局のアンテナからけっこうな距離がありますので、電界強度は十分とは言えず、音量を上げればS/N比の問題は明らかです。でも、室内で動き回っても人体による影響はほとんどなく、寝床で静かに聴く程度で音量をあまり上げない限りノイズは気になりません。窓から局アンテナの方角が開けているという田舎の受信環境が、都会のビル街によるマルチパス歪もなく、受信距離のわりに良好に受信できる好条件になっているようです。

というわけで、簡単なループアンテナでNHK-FM放送をステレオ受信できるようになりました。やったね!

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