電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

中心的な作業と周辺的な作業~桃の花摘みと草刈り~

2015年05月07日 06時04分03秒 | 週末農業・定年農業
ゴールデンウィークは、晴天に恵まれましたので、どこにも出かけずに農作業に明け暮れてしまいました。ふだんはなかなかまとまった時間がとれない、少し離れた園地での桃の花摘み(*1)と草刈りです。

桃の花摘みは、びっしりと咲いた花がそのまま実ったら、枝がぼっきりと折れてしまいますので、程よく間引いて養分が行き渡るようにする作業です。例えば、枝分かれした付け根にはさまれた花は、実っても成長することはできません。周囲に成長する余地のない花は、除去してしまいます。実際に実った時には、さらに数を減らして大きな実が育つようにするための摘果という作業があり、収穫のためには大事な段階です。その意味では、生産行程の中で中心的な作業の一つです。



これだけびっしりと咲いた花を、



結実時の空間的余地を判断しながら、ここまで減らします。なかなか根気の要る作業です。ラジオやウォークマンを持ち出す理由が、おわかりいただけるかと思います(^o^)/

これに対して、草刈りは意味が違います。きれいに草刈りをしたからといって、桃やサクランボが大きく実るわけではありません。でも、草ぼうぼうの果樹園は、見た目が悪いというだけでなく、花摘みや摘果、収穫などの農作業の効率に大きく影響します。ひと雨ごとに草はぐんぐん伸びます。腰まで伸びた草をこいで動き回るというのは、考えただけでゲンナリします。ここはやはり、きれいに草刈りを済ませた園地で、気持ちよく作業をしたいところです。その意味で、草刈りは生産にとっては周辺的な作業ではありますが、大事な意味があります。



やや時期が遅れてしまいましたので、桃の花弁がすっかり散ってしまいましたが、草刈りを済ませたばかりの園地で、まだ終わっていない樹の花摘みを進め、ようやく終えることができました。大玉の川中島白桃を収穫し、今年は出荷もできるように、また「桃のヨーグルト」(*2)を今年も美味しく食べられるように、これがゴールデンウィークの成果です! と自慢しておきましょう(^o^)/




ところで、ただいまリンゴの花が満開となっております。ネオニコチノイド系殺虫剤を使わないようにしているせいか、当方の果樹園ではマメコバチやミツバチなどの訪花昆虫がぶんぶんと飛び回っております。虫たちには、たくさん蜜を集め、たくさん子孫を残してほしいものです。受粉が終わり、花びらが散り始めると、こんどはリンゴの作業が待っています。できれば、サクランボの諸作業が始まる前に、なんとかしておきたいものです(^o^;)>poripori

(*1):青空の下、桃の花摘みをする~「電網郊外散歩道」2007年4月
(*2):今年もずいぶん桃を食べた~「電網郊外散歩道」2013年9月
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