電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

モーツァルトのオーボエ協奏曲を聴く

2007年08月25日 06時58分47秒 | -協奏曲
Brilliantの「Romantic Oboe Concertos」に収録された、モーツァルトのオーボエ協奏曲を聴いております。

Wikipedia 他の資料によれば、この曲は1777年頃の作だそうで、21歳のモーツァルトがザルツブルグの大司教のもとから飛び立ち、就職運動のためにミュンヘンやアウグスブルグ、あるいはマンハイムに旅をする時期のものだとのこと。特に、マンハイムの宮廷楽団が、編成の上でも技倆の上でも立派なものだったようです。この曲も、当時マンハイムの宮廷楽団に滞在していたフェルレンディスというオーボエ奏者のために書かれたものらしい。

編成は、独奏オーボエとオーケストラということになりますが、オーケストラといってもフル編成ではなく、オーボエ2本とホルン2本、あとは通常の第1・第2ヴァイオリンとチェロとコントラバスというものです。金管楽器はもちろん、フルートもクラリネットもありません。なるほど、それでこういうひなびた響きになるわけですね。

第1楽章、アレグロ・アペルト。オーケストラの序奏のあと、登場するオーボエのロングトーンがたいへんに印象的で、そのあとの駆け回るようなオーボエソロとの対比も見事です。
第2楽章、アンダンテ・マ・ノン・トロッポ。21歳の若者の、夢見るような優雅な緩徐楽章です。後年の深さはまだありませんが、無邪気な若い娘さんを眺めるような楽しさがあります。
第3楽章、ロンド:アレグレット。最初からオーボエソロが縦横に活躍します。軽やかなオーボエ・テクニックを披露する楽章ですね。若いモーツァルトらしい、軽快なロンドです。

演奏は、Bart Schneeman(Ob), Lev Markiz(cond.), Amsterdam Nieuw Sinfoniettaとクレジットされています。バート・シュネーマンと読むのでしょうか、達者なオーボエ奏者のようですが、どんな経歴の人なのか、残念ながら情報を持ちません。いずれにしろ、Brilliantのニ枚組(99525)は、けっこう楽しめました。

昨日は、終日会議とデスクワークで、一日の歩数は3000歩にも満たず。これではならじと、夕食後に妻と散歩に出ました。田んぼを吹き渡る夜の風が涼しく、稲穂も実って頭を垂れており、40分ほどの気持ちの良い散歩でした。合計で、約8000歩。写真は一ヶ月ほど前の旧松山町付近の水田。ラジコンヘリで空中散布をしておりました。

さて、今日は県民会館で山響定期の予定。シェーンベルク「浄夜」とベートーヴェンの「田園」交響曲です。

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