電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

レハール「メリー・ウィドウ」を聴く(2)

2007年08月29日 05時31分36秒 | -オペラ・声楽
ロベルト・シュトルツ指揮ベルリン交響楽団の演奏で、オペレッタ「メリー・ウィドウ」のCDの続きを聴いています。

第3幕は、ハンナの家の中。ダニロの真情を知ったハンナは、なんとかダニロの心を動かそうとしますが、ダニロはプライドにこだわり、愛する気持ちを伝えられません。聴衆はやきもき、舞台は膠着状態。こういうときに、狂言回しは三枚目役と決まっています。妻ヴァランシェンヌとパリの伊達男カミーユとの仲を疑ったゼータ公使は、妻を離縁しハンナに求婚すると宣言します。ところが・・・・。この解決は、一種のとんちですね。西洋版「一休さん」でしょうか。

第3幕の二重唱、「唇は黙し、ヴァイオリンは囁く」では、思いきりロマンティックに、歌い上げます。だからこそ、ハンナが一文無しになるとわかったとき、すぐにダニロは彼女に愛を告げることができたのでしょう。そして、終曲の合唱の解放感!

指揮のロベルト・シュトルツは、「忘れな草/別れのワルツ~世界のワルツ集」というCDを残しています。これまでも通勤の音楽として記事(*)を書いていますが、なんとも粋な音楽を聴かせてくれる作曲家であり、まさに20世紀のワルツ王です。

そういえば、バーブラ・ストライザンド主演のミュージカル「ハロー・ドーリー」も、立場は違いますが、未亡人ものでした。傑作オペレッタと傑作ミュージカル。楽しさは共通ですね。列車が走るあのダンスシーンは素晴らしかった。ひさしぶりに、LDで「ハロー・ドーリー」が見たい。

(*):「今日の通勤の音楽は」~電網郊外散歩道より
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