電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

サクランボ収穫作業が終わる

2007年07月01日 10時48分58秒 | 週末農業・定年農業
今シーズンのサクランボ収穫作業が終わりました。本日は防鳥ネットなどの後かたづけを行っております。ビニールテント外しはまた別日に。
不作だ不作だと言われていた収量も、結局は、離れた場所にある畑の露地物がダメでしたが、裏の畑のテント物はまずまずの収量で、平均すると、豊作だった昨年の六割程度の出来でしょうか。例年よりもやや不作ですが、まずまずといったところでしょう。

写真は、少し前に撮影したものですが、7月のサクランボの主力、紅秀峰です。少しならせすぎでしたね。もう少し、芽かきや花つみをして、粒を大きくすべきでした。この品種は、大粒で糖度も高く、佐藤錦に次ぐ優良品種です。時期的に、御中元に使えるものですので、当地でも栽培面積が増えているのだそうです。ナポレオンはすっぱくて敬遠したいところですが、紅秀峰ならば、食べでがあってよいですね。



では、偉そうな名前の「ナポレオン」は、役たたずの品種なのかと言うと、実はそうではありません。他家受粉のサクランボでは、花粉樹として重要な役割を果しています。佐藤錦や紅秀峰などの間に植えて、蜜蜂やマルハナバチが花粉を運んでくれるようにします。

それから、カンズメ加工用の主力でもあります。ケーキやソーダ類などに入っているサクランボは、この「ナポレオン」を加工したものだそうです。大粒で、形がしっかりしたものですので、好適なのでしょう。

わが家では、老母が工夫した「サクランボの梅干し(?)」が好評です。生食には不向きなナポレオンを塩漬けにし、紫蘇で色をつけて、梅干し代りに食べます。ちょっと独特の、渋みのあるすっぱさで、ごはんやおにぎりによく合います。昨年は、雇人の一人が大石田町の漬物加工会社に話をしたら、興味を示したとか。一瓶もらって行って、同じ様に加工し、道の駅などに出しているそうです。わが家の味が多くの人に喜ばれるなら、それはそれで何よりです。

以上、軟弱農業後継者(?)によるサクランボの蘊蓄でした。
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