厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2016年182冊目『心に静寂をつくる練習』

2016-09-28 21:57:03 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

「SPACE」(スペース)

シリコンバレーで活躍する経営者や人材開発リーダーたちが、口を揃えて唱えている言葉です。

SPACEとは、24時間オンラインの忙しい世界で、物理的にも心理的にも、しっかり立ち止まる空間を意味しています。これがこの本のテーマである静寂への入り口です。

全社員のうち10%くらいがマインドフルネス(自分の身体や気持ちの状態に気づく力を育む「心のエクササイズ」)を経験しているというグーグル社でも、日々15分~20分の時間で昼休みなどに実践しています。その成果は、「集中力が上がった」「苦手な人ともコミュニケーションがとれるようになった」「問題が起きても柔軟に考えられるようになった」など様々です。

たしかなSPACEをつくることで、マインドフルネスは情報から地に足をつけた実践に変わります。ビジネスにおけるSPACEは、目の前にある問題を解決するための新しい方法だけでなく、問題の中身を問い直すことを支えます。問題解決ではなく、本当の問題に気づく力を養うのです。

現実的なスキルとして、予想外の結果も正確に見つめ、建設に受け入れて、「いま」に焦点を合わせる。そのために、心に静寂をつくる「立ち止まる勇気」を持ちましょう。

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2016年181冊目『仕事力を上げる「脱疲労」「脱ストレス」の技術』

2016-09-28 21:28:12 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

アスリートの世界では「休養もトレーニングのうち」と言いますが、仕事のパフォーマンスを上げたいなら、トップアスリートに学び、疲労回復を優先させるべき。

スポーツも仕事も日常生活も全力で楽しむために、トップアスリートと同じように、フィジカル・メンタルともに疲労を溜めないようにする回復術を学びましょう。この本には、卓球の福原愛選手や青山学院大学陸上部のトレーナーを務める中野ジェームズ修一さんが、トップアスリートたちも実践しているテクニックを盛り込まれています。

ビジネスパーソンでも実際、疲労しているのにそれを感じていない人も多く、病気になって初めて気づくという場合もあります。休養をポジティブに捉え、疲労を感じていない日々の早い段階で、「脱疲労」に取り組むことが必要ですね。

【my pick-up】

◎痛みや炎症があるところは温めるべき?冷やすべき?

私たちフィジカルトレーナーの間では「迷ったら冷やせ」が合言葉になっています。温めるのが正解なのは、慢性的な肩凝りや腰痛などです。アイシングをすると血管が収縮して出血が最少限に抑えられますから、その後の炎症にもブレーキがかけられます。ケーキなどの生ものを買うとお店で付けてくれる手札サイズの保冷剤が便利。怪我から2~3日経ち、腫れは引いたのに痛みがまだ残っているときには湿布も有効です。一方、コールドスプレーは冷却効果が限定的であり、アイシングのように二次的低酸素障害を抑える働きは期待できないとされています。

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2016年180冊目『職場の問題地図』

2016-09-25 20:23:16 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本では、「なぜ職場が残業だらけのままなのか?」「本当のワークライフバランスを実現するためには何をしたらいいのか?」を、「制度」「プロセス」「個人スキル」「場」の4つの問題点から分析します。

今日本の多くの企業で取り組んでいるのは「制度」と「個人スキル」の強化のみ。そして、その2つが個人に依存している状態です。残りの「プロセス」「場」も含めて、組織の問題としてとらえて解決していく必要があります。

手戻りが多い/上司・部下の意識がスズレてる/報連相できていない/無駄な会議が多い/仕事の所要時間を見積もれない/属人化/過剰サービス/「何を」「どこまでやればいいのか」が曖昧/仕事をしない人がいる/だれが何をやっているのか分からない/実態が上司や経営層に伝わっていない

本書を通じて、会社特有の問題点や、世代・性別・職位・職種などの違いによる価値観の違いを明らかにしてみてはいかがでしょうか。

仕事のメリハリと効率を追求して毎日定時で帰っているといった、本当にワークライフバランスが充実している職場には、そもそもワークライフバランスって言葉なんて必要ないですよね。

働き方の見直し、コミュニケーションの活性化、業務改善・・・どの会社でもよく言われるこれらの問題に対し、実効的なヒントを与えてくれる1冊です。

【my pick-up】

◎報連相のタイミングを最初にすり合わせる

仕事を受ける(または部下に任せる)ときに、相手と今後の報連相のタイミングをすり合わせましょう。報連相をする日時、あるいは実施条件(「データが出そろった段階で」「資料の下書きができた段階で」など)を決めておくといいですね。先々のタイミングまで計画できない場合は、最低限「次はいつ報連相するか?」だけでも合意しておきたいものです。できることなら、その後すぐに報告のスケジュールをアウトルックのスケジューラなどで押さえてしまいましょう。

◎会議の議題が明確であれば、出席者も明確になる

目的、議題、期待するアウトプットが明確であれば、会議召集を受け取った人は、本当に自分が出席すべきかどうか判断できますよね。その結果「私は不適任だと思うので欠席します」(=招かれた人にとっての「無駄な会議」)「その議題なら、専門知識のある外注さんを同席させます」など、前向きなレスが返ってきます。より適任な出席者が選定されるようになるのです。すなわち、「会議の無駄」が減ります。

◎定例会議は月金を避ける

定例会議を設定する場合は、極力月金を避けるようにと指示している。これは有給を取りやすくするためだ。会社として有給の消化を推奨しているが、定例会議が入っているとその休みもとりづらい。一般的に社員がもっとも有給を希望するのは月金だ。土日に繋げると3連休になるし、実際の連休などは混んでいて高いので月金をうまく使って旅行すると予算も少なくて済むし予約も取りやすい。

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2016年179冊目『仕事筋トレーニング』

2016-09-25 20:00:58 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

まず、著者の鳩山玲人さんの略歴を紹介しましょう。

・2016年の春まで株式会社サンリオに8年間勤めていた(常務取締役)。その間に、株式会社DeNAの社外取締役も3年間務めていた。

・現在は、スタンフォード大学の客員研究員として企業のグローバル化やコーポレートガバナンスの研究をしながら、シリコンバレーにあるベンチャーキャピタルでパートナーを務める。

・同時に、LINE株式会社、ピジョン株式会社、トランスコスモス株式会社の3社の社外取締役を務める。

・また、鳩山総合研究所の代表として、企業のグローバル化や事業拡大のアドバイスを行う。

そんな鳩山さんは、忙しい中でも必ず「1時間」を確保する人生を40代まで続けてきたとのこと。1日1時間の「仕事筋」トレーニングは、社会人になってからずっと続けている大事な習慣であり、何年もの間1日1時間自分のための時間を確保してきたからこそ、仕事で結果を出せるようになったと言います。

この本では、1時間のおすすめトレーニングメニューを、たくさん集めてあります。

1日1時間、1年間自分のための時間を作れば365時間。365時間とはおよそ15.2日分。年間で言えば2週間以上も、自分の時間を確保できる計算になります。その2週間をスマホで遊ぶか、仕事のトレーニングをするか。どこに行っても通用するスキルと自信を身につける分岐点となるでしょう。

【my pick-up】

◎できるリーダーは、部下のどこを見て判断するか?

コミュニケーションを重視するあまり、そこでバイアスをかけてしまうと、実質的な仕事のスキルが見えなくなります。そもそも人間は、接点が多い人や親しい人を信頼しがちです。相手が上司でも部下でも、「やりやすさ」ではなく「仕事の質」でその人を評価することが、戦略的に仕事をするためには必要です。

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2016年178冊目『人見知りでも「人脈が広がる」ささやかな習慣』

2016-09-25 00:00:05 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本では、一般的に出回っている人脈術ではなく、これまで1万人以上のビジネスパーソンに取材をしてきた著者・金澤悦子さんが、ここぞというタイミングでチャンスやご縁を引き寄せている人たちがやっていることを、人脈づくりのシーン別にまとめています。

本書が対象にしている「人見知り」とは、「自分をよく見せたいタイプ」。できる人、面白い人と思われなきゃと焦るあまり、「初対面の人と何を離したらいいかが分からない」「間が怖い」などのプレッシャーと日夜戦っている皆さんです。

まずは、人には「そこを押されるとやる気になる」スイッチが3つあり、それを意識すれば覚えてもらえる確率が高まることを理解しましょう。

「感謝スイッチ」(「あなたしかいない」と頼られるとやる気が出ます)

「お得感スイッチ」(自分がどれくらい役立つのか、自分が動くことでどのような良い結果がもたらされるのかが分かるとやる気になります)

「特別感スイッチ」(一目置かれ、礼儀正しく対応されることでスイッチが入ります)

第一印象がすべてではありません。出会って、覚えられて、選ばれて、愛されて、という手順で真の人脈を築いていきたいものです。

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