1分で大切な仕事を片づける技術 価格:¥ 1,260(税込) 発売日:2010-11-16 |
評価 (3点/5点満点)
明治大学文学部教授・齋藤孝さんの最近の出版ペースはすさまじいですね。一時期の中谷彰宏さんや和田秀樹さんを彷彿させます。
今回は仕事をスポーツのようにこなす1分仕事術です。
なぜ「1分」なのかというと、もともと私たちが身体感覚として、ある程度はその長さを把握しているからとのこと。
1分単位で仕事をするというと、余裕のカケラもない、せわしないイメージを持つかもしれませんが、むしろメリハリがつく分、時間にゆとりを持つことができます。たとえば1時間のうち1分だけ集中したら、残りの59分は次の1分への準備期間として、ルーティンワークに徹してもよいということです。
1分は短いようで、意外といろんなことができます。1分を意識し集中することで、仕事力をアップさせましょう。
【my pick-up】
◎もったいない隙間時間を「1分読書」で埋めよう
私は外出の際、常に本を携帯している。持っていないと、不安にすらなる。特に冬場は、コートの両ポケットにそれぞれ文庫本や新書を押し込むのが定番だ。
日常には、電車での移動時間や待ち時間、あるいは喫茶店で人を待っている間など、ちょっとした時間の隙間が少なからずある。そこをすべて読書で埋め尽くしたいというのが、私のささやかな願望だ。
◎読書こそが、心にプラスの変化をもたらす
目の前を通りすぎていくものが「情報」だとすれば、本に書かれていることは情報ではない。もっと読者の心に訴えかける力を持つ、いわば「栄養」だ。
例外も多いが、個人が渾身の力を込めて書き上げた1冊から、そのメッセージとともに熱さ・奥深さを感じ取ることで、読者は自身の心にプラスの変化を生み出す。偏見に囚われていたり、靄がかかっていたりしていた知性・感性が解放される快感を得られるのである。
携帯やパソコンを見る時間のほんの一部でも、本に使ってみることをおすすめしたい。