厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2017年131冊目『世界一打たれ強い働き方』

2017-05-31 22:19:14 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本では、スイスユニオン銀行→バンカーストラスト銀行→ドイツ証券→メリルリンチ証券→リーマンブラザーズ証券→野村證券という著者の仕事人生を時系列に並べ、それぞれの会社で出会った超わがままな上司の行動とその対処法に加えて、仕事をしていれば誰もが陥りがちな落とし穴や注意点を、エピソードを交えて綴ります。

・そもそも何かを成した人で、超一流と呼ばれる人で、わがままでない人はいない。

・自身にも厳しく、部下にも厳しい。部下には圧倒的な成果を要求し、自身もたしかな結果にこだわる。

・目指すべき道を歩むためなら、いかなる障害をも乗り越えようと全身全霊で突き進み、妥協を許さず、しかもそれを部下にも要求する。

・だからこそ、傍から見ればわがままにしか見えない。

・部下の能力を高めるためにも「猛烈なわがまま」という形でプッシュしている。自分が学んできたことを惜しげもなく部下たちにシェアしている。

外資系という、日本企業で働いている人から見ればドラマのような環境での働き方を知ることは、マニュアルには載っていない方法での現状打破を考えることにもなり、仕事のノウハウだけでなく打たれ強い働き方も身につけることができるでしょう。

また、どんな組織にいても自分が動かなければ始まらないこと、どうにもならないと思っても自分次第で問題解決の糸口を見つけられること、を本書から実感できると思います。

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2017年130冊目『「口ぐせ」は仕事で最強の武器になる!』

2017-05-29 19:00:59 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本は、元リクルートの営業マンの著者が4万回の会社訪問から学んだ「自分を、そして周囲を変えるひとこと」について記したものです。

・「新人は早く来るべき」→「新人は早く来てくれたら嬉しい」

・「どうせ俺なんか・・・」→「ひょっとしたら俺でも・・・」

仕事ができる人とできない人は、些細なひとことで判断がつくものです。たったひとことで、その人がどういう人で、どういう行動をしていくか、わかってしまいます。

しかし、そのひとことを意識的に変えることで、行動も変わり、考えも変わっていきますよ。

【my pick-up】

◎「~だけでも一番を狙います」

もし、あなたの職場に停滞感があったとしよう。何でもいい。「○○については1位を目指そう」と口走ってみてほしい。1位を目指すと、空気が変わるからだ。1位というのはわかりやすい。わかりやすいテーマは一致団結しやすい。些細なことでもいい。何か1位を目指すことだ。マンネリを突破して、異次元に行く近道となる。やはり、1位は「特別なポジション」だということだ。具体的に言うと、まずお手本が目の前からなくなる。ゆえに、自分流のやり方でやらざるを得なくなり、それをやることが許されるようになるということだ。出勤一番、メールのレス一番、会議での質問の量が一番、何でもいい。

◎「今、辞めたら〝中退〟か〝卒業〟か」

辞めてからも、堂々と顔を出せるのが「卒業」。ちょっと顔を出しにくいなと不安になるようなら「中退」。辞めてからも、良い評価を語ってもらえるのが「卒業」。そうでなければ「中退」。そこにあるのは、やりきったかどうかという自負だけだ。辞め方に人格があらわれる。理想の卒業を迎えるための要件を整理しよう。せめて3年以上は働くこと。その職種で後輩を教えるレベルには達していること。なによりもチームワークを大事にすること。

◎「今に合わない古いルールは変えよう!」

全てのルールは、元々からあるのではなく、誰かが何かの意図で作ったものだ。そして、ルールに固執せずに新しい仕事の進め方をする人が、実は有利に勝負を進めることになっている。ルールを守る人は、行動を〝早くしよう〟とがんばる。ルールを変える人は、〝やり方〟そのものを変えたらどうだろうと考える。どんなことでもいい。今までの延長ではない、新しい「やり方」を考えてみてはいかがだろう。あなたを見る目が変わるはずである。

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2017年129冊目『時間を使う人、時間に使われる人』

2017-05-28 19:58:17 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

・時間は増えもしなければ減りもしない。常に一定に固定されているものである。

・よって時間は万民にとって平等、すべて均一に与えられている。

・この誰にとっても同じ分量の時間を、どう効率的に配分するかが時間管理の決め手である。

この本では、以上のようなこれまでの時間管理の原則・当たり前を突破し、‘時間は増やせる’という提言をします。

10人の成功者(大野耐一、ナポレオン、スティーブンコヴィー、ダヴィンチ、チャーチル、ピカソ、孫正義、ラリーペイジ、イチロー、坂本龍馬)の時間管理の方法や考え方の本質を盗み、時間の増やし方を考えていきます。

時間の壁をクリアするための5つの方法<時間それ自体を管理し、時間を増やすべきときは増やす>

1.ムダをとる→時間を貯めて増やす

2.時間脳を使う→ライフサイクルを組み立てる

3.スピードアップする→タイムロスを激減させる

4.すぐに動く→やる気を引き出す

5.時間をこじあける→1日を100%使い切る

10人の成功者全員に共通していたのは、「何のために時間を使うか」をきちんと認識していたということ。だからこそ、時間を生産的に活用してやるべきことのために使う時間を増やすことができたのだと思います。

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2017年128冊目『会議を変えるワンフレーズ』

2017-05-28 19:34:08 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

会議が上手くいかない最大の要因は、みんなの意識が会議の中身(コンテンツ:内容、意見、アイデア、結論)に集中してしまい、進め方(プロセス:論点、流れ、討議方法、関係づくり)を考えるのを忘れてしまっているからです。

この本では、会議の流れ(起承転結)に沿って、適切にプロセスを舵取りするための200個の実用フレーズを紹介していきます。

固定観念の非合理性を実証しながら、少しずつ風穴を開けていくしか、硬直化した会議を変える手立てはありません。本書で紹介したフレーズは、まさにそのためのものです。

ひと言でポイントを言うと〝ファシリテーション〟。「○○しませんか?」「話し合うべきは○○では?」とプロセスへの提案や指摘という形を取ります。

ファシリテーションはリーダーシップの新しい形。会議では中身ももちろん大事ですが、プロセスをリードすることで、中見の質も変わってくるのです。

【my pick-up】

◎何も決まらずに終わってもいいのですか?

具体策は合意できなくても、候補となる選択肢はいくつか出せた。選択肢は出せなくても、大まかな方向性は一致した。方向性は一致できなくても、重要な課題は共有できた・・・。どんな小さなことでもよいから、合意をしておくのが望ましいです。それも難しければ、引き分け再試合が滞りなく進むよう、合意に向けてのプロセスを合意しておきます。次回のスケジュールや進め方はもちろんのこと、その間に課す宿題を決めておくのです。

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2017年127冊目『2020年人工知能時代 僕たちの幸せな働き方』

2017-05-25 22:05:34 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本では、人工知能時代が私たちの生活にとって当たり前のものとなる2020年に向けて、「私たちはどう働き方を変えればいいか」「どんな能力、スキルが必要になるのか」を、できるだけ専門用語を使わずに、分かりやすいたとえでお伝えします。

・人工知能時代においては「今までとは反対側にある仕事・事柄」にチャレンジすることが求められます。営業・販売でいえば、「人と接する」ことの反対にある「データと仲良しになる」仕事。製造では、「時間を短縮させ効率を上げる」ことの反対にある「感情コミュニケーションの時間を多く取る」という仕事。技術では、「論理」の反対にある「感性・直感」の能力を活用する仕事。事務・管理では、「前例踏襲」ではなく「未来志向」、そして「コストセンター」ではなく「プロフィットセンター」のなる仕事。(P.129)

・人工知能時代のリーダーに求められる能力は、すばり次の3つです。(1)テクノロジーの最前線を常に学び続ける、(2)自らが率先しAIを活用する、(3)社内の多様なメンバーを巻き込む。(P.132)

・「AIがどこまでできるのか?」という最新の情報を社員にインプットしなければ、ただ闇雲に不安を生じさせてしまいます。「今の仕事のどんな部分をAIに任せていきたいか?」(1)面倒くささの視点:この仕事毎日同じことの繰り返し、AIに学習させられないだろうか?(2)あきらめの視点:本当は丁寧にやれたほうがいいんだけど人間がやると工数がかかりすぎてあきらめていることはないか?(3)データの視点:社内にはどんなデータがあるか?どんなデータをAIに学習させればいいか? 社内の人事・総務・ITなどバックオフィス系の人たちが集まり、実際に挙がってきたのは次のような業務でした。社内資料作成と社内資料チェック、社員からの個別問い合わせ対応、大量データの検索・抽出・整理。AIに代行させるのではなく、そもそも「なくす方向」で業務を見直すことも考えられます。(P.136~138)

・効率はよいが自分の感情を犠牲にしている仕事は何か?今の仕事より難しいがやりがいを感じそしてお金も得られる可能性がある仕事は何か?お金のためではなく自分が心からやりたくて仕方ないことは何か?この3つについて考え続けていくことが、人工知能時代における「仕事のやりがい」なのだと思います。その理由は、「感情を犠牲にして取り組んでいる仕事」は、AIが代替してくれるようになるかもしれないからです。(P.205~206)

最近、AI(人工知能)に関する書籍が多く出始めていますが、テクノロジーの専門家ではなく、働き方の専門家である著者が、AIを通していかに幸せに働き生きるかについて書いている点で、本書は希少性があるのではないでしょうか。

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