厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2020年109冊目『なまけもの時間術』

2020-04-30 16:33:49 | おすすめビジネス書

amazonへのリンクはこちら

評価 (3点/5点満点)

ナマケモノという動物は、木の葉や木の実を1日に8グラムくらいしか食べないそうです。8グラムといったら、葉っぱ数枚です。

なぜ、ナマケモノがわずかな食事だけで生きられるかというと、1日中ずっと、木の上で過ごして、ほとんど動かないからです。

これからの時代、そんなナマケモノみたいに、できるだけラクに、楽しく生きていくにはどうしたらいいのか。そのための時間の捉え方、扱い方を、2ちゃんねるやニコニコ動画の開設者であるひろゆきさんがお話していきます。

世間の常識とか上司に言われたとか、あなたの人生にはなんの責任も持たない人の意見を重視しちゃってる人はけっこう多い気がします。

せっかくの時間、自分が幸せになるための使うほうがいいですよね。

一般的な「時間」の概念にがんじがらめになっている人には、本書を通して新たな捉え方が得られ、時間を楽しく有効に活用できるかもしれません。
 
【my pick-up】

◎「ある程度バカ」がうまくいく

仕事に頭を使いすぎると、成果物がマニアックになりすぎる。やっぱり頭は使いすぎないほうが仕事は成功しやすい。だから、使える時間全体の2割くらいに留めたほうが仕事で成果は出やすい気がします。あまり頭を使わないで受け止める人の感覚になって取り組んだほうが、世間で広く受け入れられるものができるに違いないと思っているのです。そうすれば、「仕事後は疲れ果てていて、遊ぶ時間なんて作れない」という悩みも、ついでに解決できそうですよね。
 
◎同じ時間なら、「視点」をずらしたほうの勝ち

僕は映画やマンガやゲームには相当な時間を使っていますが、YouTube動画は、ものすごく時間を割いて、膨大な量を見ているわけではありません。ここは「見方」が問題です。多くの人はちゃんと見ていないから、少し分析的な見方をするだけで相手が勝手に「YouTubeにめちゃくちゃ詳しい人」と勘違いしてくれて、価値を見出してくれたりするのです。
 
◎嫌いな人とつるむ「謎の文化」

欧米では「ここが気に入らなければ、別のところに行けばいい」という価値観が普通なのです。また仕事後は「完全にプライベートな時間」という意識が強い。フランスでは「プライベートの時間に、会社のやつに会いたくない」とかって平気で言います。一方日本では、帰国中に居酒屋とかに行くと、なんでこんなに会社員グループが多いんだろうと思います。日本人って、なぜか嫌いな人とでも長い時間を一緒に過ごしている気がします。

欧米の人たちにも帰属意識はあります。ただ、それは家族や地域社会や国への帰属意識であって、会社への帰属意識はほとんどないように見えます。なぜかと言えば、仕事は生活の糧を得る手段に過ぎないからです。手段ならば、帰属意識なんて大して必要ありませんよね。会社はあくまでお金を得る場所であって、友だちを作る場所ではない。だから言いたいことはハッキリ言うし、嫌いな人がいても、たいていは割り切って仕事をします。もちろん、ときには人間関係のトラブルも起こりますが、割とさっぱりしている印象です。そして、会社は生活するための手段である以上、合理的で効率的なほうがいい。自分に対して、より合理的で効率的な条件を提示してくれる組織があれば、躊躇なく移るし、それの何がいけないわけ?という感じなのです。「社員はみな家族」みたいな会社のあり方は、それはそれで、ポジティブに機能する場合もあるのかもしれません。でもそれ以上に、社員を組織に縛りつける窮屈なものに僕には見えてしまうのです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2020年108冊目『こじらせ仕事のトリセツ』

2020-04-30 16:23:12 | おすすめビジネス書

amazonへのリンクはこちら

評価 (3点/5点満点)

「関係者に振り回される」

「ゴールがよく分からない」

「やることがどんどん増えていく」

そんな仕事の「落とし穴」にハマっていませんか?
 
この本では、チームで成果を出す技術であるプロジェクトマネジメントの考えをもとに、仕事の落とし穴を対策し、仕事をスムーズに進める方法を解説します。
 
まず大切なことは、他人のうまくいったやり方を学ぶことです。日頃から、「もっとスムーズに仕事を進め、ラクに成果を出す方法はないか」を追及していきましょう。
 
仕事も経歴も異なるお二人の著者で書き上げた本書は、業種や職種によらない解決を目指したためであり、プロジェクトマネジメントの基本が分かりやすく理解できると思います。
 
【my pick-up】

◎学び続けると、限られた時間で圧倒的な成果を出せる

学ぶためにはインプットが必要です。よく「インプットしすぎると、創造性のジャマになる。だからあまりインプットしない」なんてことを言う人もいますが、インプットがないと、新しいことは生み出せません。仕事のやり方やノウハウも、自分で一から考え出すよりは、本や人から学び、引き出しを増やしていくことが大切です。結局、今できることだけで仕事をしようとすると限界があります。新しいやり方やノウハウを取り入れ、できることを増やすことが重要です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2020年107冊目『理不尽に逆らえ。』

2020-04-29 16:58:14 | おすすめビジネス書

amazonへのリンクはこちら

評価 (3点/5点満点)

世の理不尽さや不条理さ、誰かが勝手につくったくだらない常識、多数派というだけではびこる謎ルール、他人の人生にズカズカと土足で入り込んでくる奴・・・
 
堀江貴文さんの最新刊は、そんな自分の人生を邪魔する「何か」から自分を守るための生き方をまとめています。
 
誰もが、自分の人生を自分で選び取って自由に生きていけるこの時代だからこそ、ときには賢く怒らなければならない。ただの都合のいい奴になってしまうと、どんどん自分の生き方が制限されてしまう。嫌なものは嫌でいいし、論理的でないものは無視していいし、搾取されるものには近づかなくていい。
 
ただただ現状に甘んじて、不満や文句を垂れ流しても人生は好転しない。必要な情報を選び取り、今の環境や状況が理不尽だなと思ったら、正しく論理的に逆らうことが必要だ。それこそ今の時代、怒れない人は本当に終わってしまう。
 
今後、仕事やプロジェクトを進めるうえで、「信頼できるだけでチームを組む」という流れはどんどん強まっていくはずだ。そこには理不尽さによる怒りは生まれないから、イライラしないで楽しく最高の結果を生み出すことができるようになる。好きな人とだけ生きていく。理不尽な怒りを生まない、そんな人生を送ることができる時代なのだ。
 
つまり本書の主張のキモは、好きな人生を生きるために、理不尽さには徹底的に逆らうべきということ。複雑な世の中になればなるほど、こういうシンプルな考え方や行動は共感できます。
 
【my pick-up】

◎ときには理詰めではっきりキレる

ときには激しく、かつロジカルに理詰めでキレることが有効なのだ。これくらいキレないと、続々と変なコメントが来る。だから縁を切るつもりでキレていい。僕にキレられた人は、腹を立てたかもしれないが、一罰百戒、他のフォロワーの方にも知らしめるつもりもあって過剰にキレたのだ。あまりにしつこかったり、どうしても許せないことを言われたりしたら、ときには理路整然とキレることも必要だ。別にパフォーマンスだっていい。キレると、心のモヤモヤがスッキリして気持ちがいい。1回、ロジカルにキレれば、次からあなたの人生を邪魔されることはなくなるはずだ。
 
◎変わらぬ友情を強要する者へ

僕は相手と話が合わないと少しでも感じたら、人間関係を躊躇なく切る。「堀江は冷たい奴だ」と思われるかもしれない。だが僕としては、つまらないと感じる相手と、仲良くすることの意味が分からないのだ。人間関係はいつか終わりを迎えるものだという思いがある。同じ人間と同じ話ばかりを繰り返していて、進歩があるとは思えないのだ。人間関係のリセットを繰り返し、環境を変え、新しい刺激を求め続ける。それが僕のスタイルだ。誰でも進学や就職、転職などで、人間関係を切り替える経験をしているはずだ。むしろ、今、大事だと思い込んでいる人間関係に自分が縛られていないかどうか、見つめ直してみるといいと思う。「長い付き合いの友達が何十人もいる」という人は世間では評価されるかもしれないが、僕は少し懐疑的に見なければならないと思う。思考も知識も価値観も凝り固まってしまい、新しい変化に対応できない人なのかもしれない。
 
◎ふわふわしている人とは付き合わない

あなたの周りにもいないだろうか。話の中身がまったくない人やなんとなく面白い感じや楽しい感じで適当に生きている人が。僕はそんな人たちを「ふわふわしている人」と呼んで、とにかく距離を置くようにしている。「ふわふわしている人」と話をして、僕が論理的に返したりすると、「なんで一緒にふわふわしてくれないの?」といった感じで、「この人、変だな・・・」という目で見られたりする。僕が話に乗ってこないと分かると、排除したくなってしまうようだ。僕としては、この不毛な時間をなくすためには、そういう人たちとは最初から付き合わないようにするしかない。ふわふわしたものを排除して、常にクリアにしておかなければならない。視界がクリアになっていれば、自然と物事の本質を見抜けるようになり、他の人が分からないことが分かってくる。僕は、頭が良くて、話も明快で、探究心がある人と出会ったときはワクワクするし、自分の好奇心が刺激され楽しくなる。自分の好奇心を満たしてくれる人とだけ付き合えばいいのだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2020年106冊目『仕事の効率を上げミスを防ぐ 整理・整頓100の法則』

2020-04-29 16:47:43 | おすすめビジネス書

amazonへのリンクはこちら

評価 (3点/5点満点)

この本では、整理整頓に関する細かなノウハウと合わせて、次の点も強調しています。
 
1.整理とはいらないものを処分することであり、整頓とは必要なものが取り出せることという「整理・整頓」の意味

2.整理整頓を徹底できないとどんな問題が起きるのか、どうすれば改善できるのか

3.整理整頓の後戻りを防ぐための改善術

4.厄介な情報や人間関係の整理整頓術
 
トヨタ式の整理整頓を中心に、オーソドックスな内容に仕上がっています。生産部門に限らずどの部門でも活用できるものばかり。整理整頓に関するビジネス書を読んだことがない方にも、考え方も含めた基礎を身につけるのに有用な1冊です。
 
【my pick-up】

◎「ものを探す」を「仕事」と言い張っていませんか

なぜものを探す時間は多いのでしょうか。理由の1つは多くの人が心の中のどこかで「ものを探す」ことを仕事の一環、あるいは欠かせない作業と考えているからではないでしょうか。トヨタ式による生産改革を検討中の企業の経営者Aさんがトヨタの工場を見学に訪れた時、最も驚いたのは「トヨタの工場にはものを探している人がいない」ことでした。
 
◎メール整理の基本は受信トレイを「空にする」

メール整理の基本は書類などと同じで「受信トレイ」を空にすることです。仕事を終えて帰宅する時、机の上には手つかずの書類は1つもないのが理想であるように、受信トレイも退社時にはゼロにしておきたいものです。最も良いのはあえて分類せず、読み終えたり、1~2分のごく短時間で返信を終えたメールは、保存する必要がなければすぐに削除します。なかには返信にある程度の時間が必要なものや、そのメールに書いてあることについてアクションを起こす必要のあるメールもあります。こうしたメールはアクションが必要であることを示すフォルダに移します。
 
◎整理整頓は「知識」より「意識」を大切に

トヨタ式に「原価知識より原価意識を持て」という言い方があります。ものづくりにおいては時に原価知識が邪魔をすることがあります。原価計算上は「まとめて買うと安くなる」は正しいのですが、実際にものを使う立場に立てば「かえってムダになる」こともあり、多少高くても「必要なものだけを買う方が得」ということもあるのです。整理整頓を維持するうえで大切なのは、職場の1人1人が「ものを持つことにはコストがかかる」という原価意識を持つことです。たとえ今は「使わないもの」や「使えないもの」であっても買った時にはお金がかかっていますし、ものを保管する場所も、ものを探す時間もすべてコストです。
 
◎「1つ買ったら1つ捨てる」を意識しよう

「1つ買ったら1つ捨てる」「使い終わってから次のものを手にする」といった「余分にものを持たない」というルールの徹底です。新しく資料のファイルを作成したら、処分してもいいファイルはないかと探します。新しく本を購入したら、本棚を見渡して処分していい本はないかを探します。新しく什器備品を購入する前には、代わりに処分していいものはないかと検討します。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2020年105冊目『1%の努力』

2020-04-26 14:33:43 | おすすめビジネス書

amazonへのリンクはこちら

評価 (3点/5点満点)

本書のタイトル『1%の努力』の要旨は以下のとおりです。
 
本書では、「たまたまうまくいった」という正論を出した上で、それでも「何かちょっとでも考え方によって変えられた部分」として、1%の努力という落とし所を探ってきている。「100%の努力」を言い出す人を認めてしまうと、人にそれを押し付けることも容認することになってしまうので、僕は徹底的になくしないと思っている。その押し付けによって、パワハラや過労死が起こるからだ。社会がどうなのか、自分の所属する家族や会社などの集団がどうなのか、それによる影響は大きいことを忘れてはならない。一歩引いてみて、自分だけのせいにせず、「1%の努力」で変えられる部分はどこなのかを考えてみるのだ。そうやって考え方のクセを変えることで、人生はラクになる。(P.204~205)
 
考え方のクセを変えるのは、いわば「レールを外れる人生」の練習です。
 
「働かないアリ」のように、お金や時間にとらわれない状態になると、チャンスが見えるようになります。まさしく「サボる才能」があるかどうかが問われます。2時間でやるべきことを1時間で終わらせて、1時間を余らせること。さらに、30分で終わらせることはできないかと考え続けること。
 
この本では、皆さんに「サボる才能」があるかを試し、それを磨いていくための「7つのエピソード」と「49の思考ツール」を紹介します。
 
著者のひろゆき(西村博之)さんが開設した「2ちゃんねる」や「ニコニコ動画」は、他のサービスのいいところをマネたり、他の社員のアイデアに乗っかることで、努力しない努力を極めて、いまはパリで余生のような生活を送っているとのこと。そんなレールを外れてきたひろゆきさんの生き方・考え方がたくさん語られています。
 
「頑張ればなんとかなる」と思っている人は甘い。
努力でなんとかしようとする人は「やり方」を変えない。
 
必要なのは、お金や時間ではなく「思考」なんですね。本書はその「思考」の考え方を教えてくれます。
 
【my pick-up】

◎仕事の正しい選び方

好きを仕事にするのは、おすすめしない。2ちゃんねるが成功した理由は、「匿名で自由に書き込みたい」という欲望があったからだ。ネーミングや機能が優れていたからではない。2ちゃんねるの根幹にあるものは、たとえサービスがなくなっても、ずっと生き残る。それがいま、ツイッターやヤフーのコメント掲示板、ユーチューブのコメント欄に流れているだけだ。ほかの誰でもない、「この自分」が困るのだから、自分でやる。「喜んでいる人の笑顔を見たい」「社会の役に立ちたい」「市場性がある」こんなものは、すべて後付けだ。
 
◎逆張りvs紋切り型

自転車で移動したり、歩いたりする時間を増やす。あるいは、家族や職場から離れて1人になれる時間を増やす。そうやって意図的にやらないと、自分の意見を作れない。「とにかく意見を出す」ことを僕は積極的にやるようにしている。間違っていてもかまわない。量的にたくさんの発言をすることを心がける。意見を出すことのメリットは、「実作業が自分に投げられることがない」ということだ。人の意見ばかり聞いて、誰でもできることに手を挙げてはいけない。そこでアピールする人は、99%の努力で解決するタイプの人だ。努力で解決するタイプは年齢が上がると厳しくなってくる。

発信者になれるかどうかのポイントが、1つある。「逆張りで考えられるかどうか」だ。「男ですが秘書検定1級を持っています」「紙の時代は終わったと思います」こういうことを言えるのが、逆張り思考の人だ。世の中には、本当にみんな同じことしか言わない。そんな中で、ちょっと違う視点からモノが言えれば、一気に抜きんでることができる。一度、頭の中だけでも逆張りで考えてみることをクセにしておいたほうがいい。「逆にこういうのはどうですかね」と、前置きした上で、口に出してみる。発言をしてみる。その積み重ねで自分だけのポジションを確立していけるはずだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする