厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
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2012年71冊目『「時間がない!」を卒業する200のアイデア』

2012-05-30 21:56:17 | おすすめビジネス書
「時間がない! 」を卒業する200のアイデア 1日が25時間になる超時間節約術 「時間がない! 」を卒業する200のアイデア 1日が25時間になる超時間節約術
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2012-04-19

評価  (3点/5点満点)

原書は、英国のモチベーショントレーナのマイケル・ヘッペル氏の『HOW TO SAVE AN HOUR EVERY DAY』。

毎日1時間節約するアイデアがたくさん紹介されています。

「大半の時間管理プログラムは、すでに時間の管理ができている人にしか役立たない!」という認識のもと、この本で紹介されているアイデアはどれも単純なものばかりとのこと。

始めから終わりまで全部読むというより、目次や見出しを見て気になったところを読んですぐに実行に移すことに主眼が置かれた本となっています。

【my pick-up】

◎「行動筋肉」を作る

本当にきちんとジムに通い続けたらどうなるか。あなたは最初のつらさを乗り越え、自分を叱り、励まし、1週間に4日はジムに通ってきた。しかも、さらにすごいことに、もう2年間もそれを続けている。あなたの体は見事の一言。自分が誇らしい?そう思って当然だ。

この先の数カ月間にジムへ行かなくなることはあるか。そんなことはありえないだろう。今や肉体的にも精神的にも、トレーニングが習慣になっている。あなたはそのための時間を作り、時間を調整する。トレーニングに励むのを邪魔するものは何もない。

同じことが、すべての行動について言える。何かをするのが当たり前になれば、それをするための時間を作る。その行動をするのに必要な「行動筋肉」がつき、その筋肉が行動を実現してくれる。

◎すごい「お任せ」-部下にお任せ

仕事を任せる行為は、ビジネスにおけるあらゆるツールと同じく、実際に利用したときにこそ最大の効力を発揮する。使いはじめたその日に、完璧に使いこなすのは不可能。だが使い続ければ、もっとうまく使えるようになる。使い方がうまくなれば、もっと多くの時間が節約できるようになり、もっと時間が節約できれば、部下の能力育成にもっと時間を割けるようになり、部下の能力が伸びれば、もっと安心して仕事を任せられるようになり、悪循環が好循環に変わる。

◎「W(ウェイティング)ワード」は禁止

「<これこれ>が実現するのを待っている(ウェイティング)」とか「回答を待っている」と言う人がやたらといる。進捗状況報告書に記載されているのは、まだ終わっていないことばかり。それもこれも<誰か>が<何か>をやってくれるのを待っているからだ。

待つことは受け身の行動。もっとパワフルなことをやらなければ。

手始めに確認したいのは、自分が待っているのはなぜか。それなりのわけがあるなら、待機中のものをもっと速くやってほしい理由を伝える手段はないかと考えてみる。何をいつまでにやるか、相手の同意を取りつけること。「月曜日までに情報をもらえるか」とか「後で電話してくれるとのことだが、その『後で』とはいつごろか」と、時間をはっきりさせること。

これなら、期限を守れるだけでなく、状況をコントロールできている人だという安心感を周りに与えられる。何かが実現するのを待っていると言うのでなく、「すでに<X>と話して<いついつ>までにやると同意をもらいました」と言える自分を想像してほしい。

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2012年70冊目『マネジャーのための出世の教科書』

2012-05-28 10:29:29 | おすすめビジネス書
マネジャーのための 出世の教科書 マネジャーのための 出世の教科書
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2012-05-24

評価  (4点/5点満点)

マネジャーになったとたんにプレーヤー時代のがむしゃらさが引っ込んでしまう人がいますが、これからの時代、マネジャーが生き残るためには、マネジャーになってからも急坂を登り続けなければなりません。そのために、マネジャーとしてどのように振る舞うべきかが本書のテーマです。安全な道ばかり行くマネジャーより、出世を目指して急坂を登っているマネジャーのほうが輝いて見えるでしょう。

「出世を目指す努力をしない人に、良い仕事はできない」・・・本書の結論はこの一言に尽きます。

「マネジャーのために書かれている本のほとんどが、実はリーダーというまったく別の立場の人が書いており、しかもリーダーとマネジャーを混同した認識のまま書かれているのです。したがって、積極的に能力向上に励んでいるマネジャーですら、実は、知らず知らずのうちにリーダーシップについて学んでしまっているのであり、その結果、ますますリーダー的思考が強くなり、中間管理職としての立場、役割が不明確になってしまうという恐ろしい事態に陥っていると言えるのです。」・・・マネジャーは、リーダー(会社のトップ)とは役割が全く異なり、本書で紹介されているマネジャーとしての仕事を全うしなければいけないのです。

また、マネジャーは、会社という組織の中間に位置していることにより、上も下も見渡すことができる、見晴らしの良い立場でもあります。

マネジャーという立場を、自分磨きに積極的に活用していきましょう。

【my pick-up】

◎「推薦人」がいなければ上にいけない

出世するための大原則は、「上層部の誰かが推薦してくれる」というものです。言葉に書くと当たり前のように感じる人が多いと思いますが、このことをわかっていない人が多いというのが実態です。

その理由は、「自分はこんなに頑張っているのに、なぜ誰も私の頑張りを認めてくれないのだろう。もっと上の役職にしないのだろう」と考えている人が多いからです。これは、明らかに出世とは自分の頑張りでなされるものと思い込んでいるためです。

ところが、本当に出世に欠かせないものは、「推薦人の存在」なのです。

◎「自分のやり方」で部下を育ててはいけない

私は、マネジャーとは、元来「守」を卒業して「破」の段階に育った人が就任するべき立場だと考えます。型をマスターしているからこそ、型を部下に教えることができるのです。そして、その型を破り、新しいノウハウやテクニックをその型をベースに応用していく役割も与えられているのが、マネジャーでもあるのです。

と同時に、決して「離」の役割は担っていないという心得も持っていなければなりません。「守」と「離」に挟まれているところも中間管理職というイメージに一致しています。「離」の役割は担っていないという意味は、とても重要です。つまり、会社のベクトルから勝手に外れることは許されていないということです。

あくまでも型、つまり会社のベクトルからはみ出さないように、与えられた組織を動かしていき、その範囲内において自由裁量というか権限内裁量を与えられているだけだということです。

◎立場を忘れると、簡単に梯子を外される

本社の部長クラスと本社から離れた支店長クラスは、会社の組織にもよりますが、上級マネジャーと言われる立場です。その多くは、直接現場プレーヤーを指揮することはなく、直属の中間管理職をマネジメントするのが仕事です。そのような立場のサラリーマンが陥りやすい現象があります。それは、自分が「お山の大将」になったかのように錯覚してしまう病です。

細かく言うと、本社の部長クラスはあまりかかることはありません。その理由は簡単で、常にさらに上の役員クラスや社長が身近に存在するからです。しかし、支店長になると普段は自分がトップ、と錯覚してしまいます。さらなる上司が身近にいないからです。電話とメールが上役の存在を意識させるものでしょうが、日常に占める割合は低いものです。

さて、ここで問題が生じてしまいます。本社の指示を仰がなければならない決裁範囲の仕事に関しても、「自分がすべての仕事を動かしているんだ。本社は口うるさいだけで現場のことがわかっていない。だから、常に現場の社員たちと働いている自分の判断のほうが正しいんだ」と考えてしまい、無視するようになってくるのです。

順調に実績が推移している間は、本社は何も口を出しませんが、いったん歯車が逆回転し出すと、本社命令が下されていきます。そして、最悪は人事権が発動されます。そのときに気づくのです。「私は、単なる中間管理職だったんだ」と。

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2012年69冊目『最短距離でセンターに立つ仕事術』

2012-05-26 22:47:40 | おすすめビジネス書
最短距離でセンターに立つ仕事術 その他大勢から抜け出す「会社アタマ」思考 最短距離でセンターに立つ仕事術 その他大勢から抜け出す「会社アタマ」思考
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2012-05-24

評価  (3点/5点満点)

転職後スピード出世し、現在は7社の取締役(うち2社で代表取締役)を務めている著者は、「会社アタマ」を武器にして「最短距離」で仕事をしてきたと言います。

「会社アタマ」とは、常に「会社はこの仕事に何を求めているのか?」を考えて行動することです。

基本的に、「評価されていない人」は常に、「どうしたら自分が評価されるだろうか」と考えて仕事をしています。しかし、どんなに能力があっても、どんなに努力しても、この自己中心的な「自分アタマ」でいる限りは無駄に遠回りをしてしまいます。

本書では、ちょっとした違いに気づき、思考回路をリセットして、「会社アタマ」で考えるためのポイントを紹介します。

私も著者と同じで、「頑張る」という言葉があまり好きではありません。

仕事においてやたらと「頑張ります」というセリフを繰り返す人が多いのですが、「頑張る」という言い方は非常に便利な言葉です。

問題が起きてそれを解決する具体的な対策を考えなければいけないときでも、「頑張ります」のひと言でその場を切り抜けられる。自分には達成できない状況でも、その言葉ひとつで許される雰囲気を作ることだってできます。

そんな言葉より、「どうすれば望んでいた目標にたどり着けるのか」という具体的な方法を考えましょう。それが分かれば、無理をして頑張る必要はありませんよ。

【my pick-up】

◎キライな上司を解決しよう

出世はしたいと思っていなくても、それは自分を評価されたくないというわけではない。むしろ、ほとんどの人がもっと評価してほしいと考えている。でも、その評価をするのは基本的に、いつも同じ職場にいる上司だ。でも、その上司とどうしてもうまくやっていけないという人が多い。

つまり、「自分はその人のことを好きになれないけれど、自分のことは好きになってほしい」ということになるのではないか。それはちょっと虫のいい希望だ。

ぼくがいつも言っているのは、自分のことを好きになってほしいと思ったら、まず自分から相手を好きにならないといけないということだ。

◎数値を使って会話せよ

ただ、「会社の利益」が大切なものである、ということを肝に銘じておいてほしい。要は、常に経営的センスが求められる数字を意識することなんだ。

経営学の授業では、ビジネスを大きな枠組みで考える形になりやすいが、実務の現場は常に数字がモノを言う。利益にしろ、売上にしろ、販売個数にしろ、集客人数にしろ、どれだけの数を上げたかだけが評価の対象だ。

だから、同僚とかわす仕事の会話でも、意図的に金額を入れこんでみるという方法もある。仕事の会話であれば、何でもいい。自分のやっている仕事に数字を当てはめてみると、意識がそこに集中する。そうすれば、いままで見えてこなかった仕事の具体的なイメージが見えてくるだろう。

◎残業をやめるとやらなくていい仕事が見えてくる

すでにたくさんの仕事をふられていて長時間の残業をしないと片づきそうにないと思ったら、ためしに一度、仕事をそのままにして帰ってしまうのもいい(ほんとうに締切りや納期が迫っていれば別だけど)。

それでじっさいに困ることがあるかを見てみるのだ。会社というものは、それをやってしまっても、意外とどうにかなることが多いものだ。そうやっていくと、じょじょに無駄に時間を浪費するだけの作業が見えてくるに違いない。

◎送信済みメールをチェックしてる?

ぼくは、基本的に受信メールを整理することはしない。むしろ、仕事の連絡事項をチェックするときには、自分が送信したメールを確認するようにしている。

たとえば自分が送信してそれに返事が来たものや、終了した案件がらみのものは、削除するようにしている。受信トレイには自分に関係ないメールも多いけれど、送信済みトレイは確実に自分が関係しているものしかないはずだ。いまメールソフトの送信済みボックスの中に入っているメールは、基本的に進行中の案件で、進行状況が未確認のものだということになる。

じっさい、そうやって返信のあった送信済みメールを削除しても問題が起きたことはない。重要なことは返信されたメールに書かれているものだ。受信トレイを整理する必要はない。該当するメールを見つけるなら検索すればすむわけだし、不要な受信メールだけを削除するなんて作業は、はっきり言って時間の無駄だ。

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2012年68冊目『3年後のあなたが後悔しないために今すぐやるべきこと』

2012-05-24 14:17:42 | その他私が読んだ本

3年後のあなたが後悔しないために今すぐやるべきこと (アスカビジネス) 3年後のあなたが後悔しないために今すぐやるべきこと (アスカビジネス)
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2012-05-15

評価  (2点/5点満点)

・今の生活に不満はないけど不安はある

・今を変えたいと思っている

・何かしなきゃと思っているけど、何をしたらいいか分からない

本書は、そんな想いを持っている人に向けて、3年後に後悔しないために具体的に何をしたらいいか、厳選した45項目の処方箋が用意されています。

時代が変化するスピードはどんどん早くなり、5年後10年後どうなるかといわれても全く予想がつかないと感じる人が多い現代において、3年後は具体的にイメージできる一番遠い未来です。

他者への依存を手放して独り立ちする〝自立〟と、他者の役に立つために力を尽くす〝貢献〟という2つが、本書の大きなテーマです。〝貢献〟できるようになるために〝自立〟は必要不可欠な要素です。

章立てのとおり、「自分を知る」→「自分を創る」→「自分を高める」→「自分を伝える」→「自分を広げる」→「相手の役に立つ」の順で、自分の可能性を広げていきましょう。

ちなみに、各項目の最初の3行はすべて、以下のような形で書かれてあります。

「あなたは○○と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか。○○とは、××ということではありません。□□するために、○○なのです。」

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2012年67冊目『会社で「やってはいけない」43のこと』

2012-05-22 23:06:37 | その他私が読んだ本
あなたの印象がダンゼンよくなる! 会社で「やってはいけない」43のこと (アスカビジネス) あなたの印象がダンゼンよくなる! 会社で「やってはいけない」43のこと (アスカビジネス)
価格:¥ 1,260(税込)
発売日:2012-05-10

評価  (2点/5点満点)

この本では、自分では意識していないだろうけど「感じ悪い」と思われている人の微妙な言動の一コマ一コマや、身近でいろんな人が何気なくやってしまっている、実は相手をイラつかせる行為を挙げています。

もし1つでも思い当たる点があったら、是非それを謙虚に受け止めて、「今、気付けてよかった」「この本を読んでよかった」と思ってください。まずは、「気付ける自分」になることが大切です。「気付くこと」は自分を磨くことの始まりです。

気付けたあなたにはさらに、改善するための具体的な方法が本書では用意されています。

上司・同僚・部下・・・相手の立場に合わせたほんの少しの意識・振る舞いの工夫が必要だと思います。

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