厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2014年版スタート!1冊目『「仕事が速い人」と「仕事が遅い人」の習慣』

2013-10-31 23:04:22 | その他私が読んだ本
「仕事が速い人」と「仕事が遅い人」の習慣 (アスカビジネス) 「仕事が速い人」と「仕事が遅い人」の習慣 (アスカビジネス)
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2013-10-09

評価  (2点/5点満点)

今回から2014年版として、新たな200冊を掲載していきます。

この本は、「仕事が速い人」になる習慣を余すところなく紹介します。

著者の山本憲明さんは、会社で働きながら税理士試験に合格し、その後独立されています。資格試験を取るためには、仕事を速く終わらせて、学校に通わなければならない。そこから、山本さんの「仕事が速い人」になるための戦いが始まったそうです。

本書は、『何かをやろうと思っている人が、その「やりたいこと」を実現できるようにサポートしたい!』という思いを込めて作りました。(おわりにより)

自分なりの仕事に対する軸(信念等)を持って行動に移す。本書で述べられている様々な習慣のキモはここにあるのではないでしょうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2013年200冊目『一流の上司、二流の上司』

2013-10-30 16:44:54 | おすすめビジネス書
一流の上司、二流の上司: リーダーは「語る」な、「実行」せよ (単行本) 一流の上司、二流の上司: リーダーは「語る」な、「実行」せよ (単行本)
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2013-10-03

評価  (3点/5点満点)

いよいよ今年200冊目の紹介です。

元トリンプ・インターナショナル・ジャパン社長の吉越浩一郎さんが、ご自身のリーダー論の集大成として、一流の上司と二流の上司の姿を、具体的に浮き彫りにします。

一流の上司と、二流の上司を分けるものは何か。

それは「実行力」、そして「徹底度」であると述べています。

そのためにもまずは、上司としての役割を理解する必要があると思います。「早朝会議」「がんばるタイム」「ノー残業」など、トリンプ社長時代に次々と実行してきた施策に裏打ちされた、あるべき上司の本質・心得が分かりやすく書かれています。

【my pick-up】

◎上司は、仕事の〝根本治療〟ができるドクターたれ

一流の上司が仕事で起こる問題を次々と解決していけるのは、物事を「単純化」できるからだ。一方、二流の上司は「細部」にばかりこだわり、どうしても問題を複雑にとらえがちだ。だから打つべき手が見えずに、判断するのが遅れて対応が後手に回ることになる。

現場の最前線にいる人間は、根本の問題を解決するよりも、目の前の個別の小さな問題の解決を優先してしまいがちだ。そんなときこそ、リーダーの出番である。

◎「体力を削って働く」のは、二流がやること

「体力」がすり減っている人間は、「気力」に欠ける。「気力」に欠けた人間は、十分に「能力」を発揮することができないのだ。

体力が万全であれば、朝の8時に出社して、いままで1日かかっていた仕事を午前中に終わらせることだって不可能ではない。残業や休日労働をやめたほうが、よっぽど仕事は効率よく回せる。

◎「感情」ではなく「ロジック」こそが会社を救う

上司にとっての「武器」とは何か。一言でいえば、「ロジック」がすべてではないだろうか。

ロジックが曖昧だと、たとえば何か問題が起きたとき、毎回毎回、対処する方法が異なってしまう。そのブレは、組織を迷走させる。ロジックがブレなければ、上司の解答は「規範」「模範」となり、何か問題が起こったときでも、組織が一丸となってそれに対処することができるのだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2013年199冊目『頭のいい整理術・ファイリング術』

2013-10-28 21:30:39 | その他私が読んだ本
会社では教えてくれない! 頭のいい整理術・ファイリング術 会社では教えてくれない! 頭のいい整理術・ファイリング術
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2013-10-02

評価  (2点/5点満点)

この本では、「整理・ファイリングは重要な仕事のスキル」という認識のもと、誰にでもできる簡単な整理・ファイリング術について解説しています。

章ごとに「ファイリングの基本を押さえる」「整理・ファイリングに効く文具活用法」「すべての仕事は机から始まる」「共有ファイルの提案・管理の仕方」「パソコンの整理も、基本はアナログと同じ」「一歩先を行く整理・ファイリング術」「仕事力3倍アップ!情報整理・ファイリング術」という順で紹介されています。

やはり、整理・ファイリングの基本は捨てる技術。捨てることから整理は始まります。

読んですぐに実践できるノウハウが満載です。私は特に、情報整理のところ(P.189)で紹介されていた、電車の中吊りを確認できる「雑誌ネット」(http://www.zassi.net/)を活用させていただいています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2013年198冊目『なぜ東大は30%の節電に成功したのか?』

2013-10-27 17:27:10 | おすすめビジネス書
なぜ東大は30%の節電に成功したのか? (経営者新書) なぜ東大は30%の節電に成功したのか? (経営者新書)
価格:¥ 777(税込)
発売日:2012-03-12

評価  (3点/5点満点)

東大大学院(情報理工学系研究科)教授で、東大グリーンICTプロジェクト代表の江崎浩さんが、ピーク時の使用電力で30%節電という実績をあげることができた、東大での節電の取り組みを紹介します。

その特長は①「知恵」「創造」「成長」というポジティブ・スパイラルを目指す節電、②現場ごとに状況に応じて対策を練った「自律分散型の節電」、③節電に関する情報を「オープン化(見せる化)」したことにあります。

具体的には、以下のような取り組みです。

・5つのキャンパスでベンダーごとに規格がバラバラでブラックボックス化していた使用電力量のデータを、東大グリーンICTプロジェクトで開発したオープン化を前提とした国際通信規格IEEE1888を活用して「見せる化」し、情報のベンダー主導をユーザー主導に変えたこと。

・オープンな通信規格、IEEE1888をネットワークの基盤としたことで、後々、システムの再構築や新規アプリケーションに導入が容易なシステムを構築できたこと。

・使用電力量のデータを「見せる化」したことで、東大の構成員一人ひとりが、自律分散的に行動できる環境を創り出せたこと。

ちなみに、東大は東京で一番エネルギー消費量の多い組織だそうで、年間の電気代は50億円。東京都内にある工場などの産業用施設を除く業務用施設の中で、東大の本郷キャンパスが一番CO2排出量の多い施設で、以下、日本空港ビルディング、サンシャインシティ、六本木ヒルズ森タワー、恵比寿ガーデンプレイスの順(2008年)となっています。

東日本大震災の後遺症によって、電力供給が不安定にならざるを得ない5年間で、節電の分野にインベーションが誕生するに違いありません。その際、トップダウンで物事を進めるだけではなく、この本で書かれているような一人ひとりの自律的な参画・行動が不可欠と言えるのではないでしょうか。

【my pick-up】

◎緊急時には自律的な行動が欠かせない

日本の組織は、現場に対して、目標を達成するための方法や、そのための手段にまで細かく指示を出したがります。「全施設一律で照明を間引く」「全施設一律で空調の温度を設定する」という、2011年の夏に東京のいたる所で見られた光景がまさしく、これです。しかし、これでは、現場が状況に応じた判断を放棄してしまうため、最低限の目標を達成することは可能かもしれませんが、予想もしなかったほどの驚異的な成果を上げることはできません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2013年197冊目『会社の「仕組み」を知っている人だけが、上手くいく』

2013-10-25 23:12:51 | その他私が読んだ本
会社の「仕組み」を知っている人だけが、上手くいく ~入社3年目から絶対知るべき人事・評価・人間関係の基本~ 会社の「仕組み」を知っている人だけが、上手くいく ~入社3年目から絶対知るべき人事・評価・人間関係の基本~
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2013-10-12

評価  (2点/5点満点)

著者の楠木新さんは本書で、すぐに起業や独立を考えるのではなく、現在の会社での働き方を充実させるべきだと主張しています。若い世代のビジネスパーソンに、「せっかく入社した今の会社に、しがみつけ!」との熱いメッセージです。

その理由は、会社というのが、社員が成長でき、基礎力を蓄えることができる装置だから。また、この装置を最大限に活かすためには、会社の仕組みを知る必要もあります。

この本では、会社の仕組みを「メンバーシップの仕組み」と「人事評価・異動・出世の仕組み」の2つに分け、それぞれどういうものなのか、具体例も織り交ぜながら説明しています。それを踏まえて、入社してから30代までの期間に何をしておくべきか、どういう働き方をすべきかについて考えます。

若手社員の時に、会社から受け取るのは給料だけではなくて、仕事の経験、知識、人との付き合い方です。仕事は、世の中の多くの人に必要とされているものを基礎にしているので、得るものは趣味などの比ではありません。

入社して間もない時は特に、能力や実績よりも、仲間として一緒に働けるかどうか、つまり〝メンバーシップ〟を求められていることを、日本の会社の仕組みとして知っておきましょう。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする