厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

今年51冊目『ライフハッカー〔日本版〕』

2011-02-28 21:14:00 | おすすめビジネス書
ライフハッカー[日本版] 辛そうで辛くない人生と仕事が少し楽になる本 ライフハッカー[日本版] 辛そうで辛くない人生と仕事が少し楽になる本
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2011-02-18

評価  (3点/5点満点)

アメリカのブログメディア運営会社GAWKER MEDIA社が2005年に運営を開始したサイト「Lifehacker」の日本版がこの「ライフハッカー」(http://www.lifehacker.jp/)です。毎日10本前後の記事(日本オリジナル記事:翻訳記事=約4:6)が掲載され、現在月間800万ページビューを記録しています。

「ブログメディア」とは、個人が発信するブログと、信頼性で一日の長がある既存メディア(企業が運営する出版・テレビ・情報サイトなど)のいいとこどりをしたものと言えばわかりやすいでしょう。

この書籍では、本サイトの6800を超える膨大なアーカイブの中から、時流に流されないおすすめのハックがセレクトされています。ちなみに、ハックシリーズでお馴染みの小山龍介さんが、本サイトの編集委員となっています。

今、多くの出版社が至上課題としている、出版物の電子書籍化やインターネット連動とは逆方向のアプローチによる本書ですが、仕事や生活の問題を解決するためのちょっとした方法である〝ライフハック〟をその言葉どおり、誰でも気軽に使ってみる良いきっかけにできる1冊です。

【my pick-up】

◎件名だけで用件を終わらせる「EOM」とは

メールの件名の最後に「EOM」と書く。これは「End of message」(メッセージの終わり)という意味。件名だけ書いて本文は書かないので、わざわざメールを開く必要も、返信する必要もなくなる。

1.EOMは、メール受信者の時間節約になります

2.あなた自身の時間節約になります

3.わかりやすい件名を書けるようになります

4.EOMの件名は、簡単にコピペできます

5.EOMを周りの人にも活用させると、さらにお得

6.EOMなら、短いメールでおさまります

7.EOMは1つの話題に特化したやり取りができます

8.100%相手にメールを読んでもらえます

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年50冊目『「新・ぶら下がり社員」症候群』

2011-02-27 17:35:01 | おすすめビジネス書
「新・ぶら下がり社員」症候群 「新・ぶら下がり社員」症候群
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2011-01-28

評価  (4点/5点満点)

住友商事を経て、現在は人材育成プログラムを提供する会社の代表取締役である吉田実さんが、30歳前後でくすぶっている「新・ぶら下がり社員」について解説します。

仕事の能力もあり、もっと輝ける人が、「いや、自分には無理」と即座にすべてを諦める。人の上に立つのは無理、仕事にやりがいを求めるのは無理、会社を変えるなんて無理、不景気なんだから転職も無理。すべてにおいて、不可能だと投げ出しています。

与えられた仕事は一応こなし、仕事の態度もふまじめではない。今までのように目に見えるぶら下がり社員ではなく、隠れたぶら下がり社員なのです。

本書では、新・ぶら下がり社員のやる気を引き出す手法として、「ミッション・クエスト」を提案しています。これは、埋没している自分の生きる目的・目標や夢を掘り起こし、それを組織において発揮することを支援する手法で、ミッションは自分の利益ではなく、他人の利益を考えるレベルにまで到達すれば、ぶれない自分の軸となります。

○心の奥底のミッションを探す3つのプロセス

①逃げ場のない葛藤経験、②自己を俯瞰した内省、③自らの意志に基づいた決断

○ミッションがもたらす7つの効果

①力を最大限に発揮する、②問題解決力が発揮される、③組織に対するロイヤリティ(忠誠心)が上がる、④人と積極的に関わるようになる、⑤仕事に喜びを見出す、⑥「とらわれ」から解放される、⑦仕事以外でも楽しみを見つけられる

○新・ぶら下がり社員を増やすひと言

「俺がやるからいいよ」「お前はだからダメなんだよ」「もっと頭を使え」「言われたことだけをやっていればいいんだ」「うちはそういう会社だから(うちの部署ではこうなんだ)」「君がやっているのは誰でもできる仕事だ」「結果を出してから言え」「もっと会社のことを考えろ」「なぜそんなこともできないんだ?(今まで何をやってきたんだ?何度言ったらわかるんだ?その程度のこともできないの?)」「やる気あるの?(会社に遊びに来てるの?仕事しているふりをしてるの?)」「自分の頭で考えろ」「言い訳するな」「勝手なことをするな」「とりあえず」

○新・ぶら下がり社員を減らすひと言

「失敗してもちゃんとカバーするから、思い切ってやってみろ(最終的には俺が責任を持つから、好きにやれ)」「焦るな、結果は必ず出る」「誇りを持って生きているか?(お前は何のために生きているんだ?お前が人生で成し遂げたいことは何だ?そんな人生でいいのか?)」「あなたの力はそんなものではないはず(今のお前に会うために、会社に入れたんじゃない)」「甘えるな」「お前に任せる(あなたに任せておけば安心だ、この仕事は君にしかできない)」「今、君がやっているのは意味があることなんだ(あなたの仕事はこんな価値につながっている)」「お前はどう思う?」「仕事は自分で面白くするものだ」

会社からは、報酬や役職などの働く目的は与えられなくなりました。会社が与えてくれるのは選択肢だけで、自分で決めなければなりません。これからは、ミッションを持った個人がミッションの発揮場所として組織を活用するという考え方をもとに、社員のやる気を引き出す必要があると思います。

【my pick-up】

◎承認の場で新・ぶら下がり社員は変われる

本書を読んでいる上司の立場の人は、普段から部下をよく見ていると反論したくなるかもしれない。だが、「見ている」のと「承認する」のとは違う。よく見ていても、それを伝えない限り相手はわからない。叱るときだけ伝えるのではなく、普段から「今日の会議での発言はよかったな」「今回のレポートはよく書けているね」などと、相手の行動を具体的に評価すると、認めてもらっているのだと相手は気づく。

普段のフィードバックは重要なのである。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年49冊目『本300%活用術』

2011-02-27 00:03:25 | おすすめビジネス書
本300%活用術 本300%活用術
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2011-02-24

評価  (3点/5点満点)

伊藤真さん、本田直之さん、勝間和代さん、土井英司さん、和田裕美さんの達人5人が本読みについて語るほか、巷で言われている読書術がこれでもかとこの1冊に網羅されています。

本書のすべてを実践することは到底無理ですが、「これは自分に合っている、使えそう」と思える方法が数個は必ず見つかるはずです。

読書が費用対効果に優れていることは今や誰もが知っているにもかかわらず、実践している人がそれほど多くないのはなぜか?読書は最初からあまり構えずに、新聞や雑誌と同じ感覚で扱うと入りやすいです。

【my pick-up】

◎学びの段階に適した本を「価格」で選ぶ(勝間和代さん)

本は価格が上がると難易度も比例して高くなるのが基本。私が強調したいのは「少し高めの本に挑戦してほしい」ということです。

低価格帯の本は確かに読みやすく作られているのですが、その分内容が薄くなっていることも多い。私の経験から言って、印象に残る本・役立つ本・人に勧めたい本というのは2000~3000円クラスの本に多いのです。1500円くらいまでの本が読書の中心になっている人は、上の価格帯の本に少しずつでもチャレンジしてほしいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年48冊目『ダメージをパワーに変える やる気スイッチ』

2011-02-25 00:35:13 | その他私が読んだ本
ダメージをパワーに変える やる気スイッチ ダメージをパワーに変える やる気スイッチ
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2011-01-29

評価  (2点/5点満点)

ストレスマネジメントを中心にカウンセリングを行っている鈴木丈織さんが、実存心理学をもとに仕事ストレスをどうエネルギーに変えていくのかについて解説します。

実存心理学は、人間はどんな苦しみの中でもそれぞれ個々に責任と自由を持って生きていくべきだという考え方であり、本書ではストレスをやる気やパワーに変えるテクニックとして、「やる気スイッチ」(=Volition Switch:意志のスイッチ)を紹介します。

具体的には、次の21のスイッチが用意されています。

1.上司の命令が納得できない時「命令を成功させるコツを上司に尋ねる」

2.仕事が多い時「仕事を色で分ける」

3.職場の空気になじめない時「名前を語りかける」

4.ヘラヘラお愛想の毎日にうんざりした時「ビジネスマナーとしての効果を考える」

5.OJTが期待できない時「業務マニュアルを常に身近に置く」

6.クレームに疲れた時「できる先輩を真似てみる」

7.うるさい得意先に閉口した時「商談10分主義になる」

8.職場メンバーと相性が悪い時「感謝を口癖にする」

9.横柄な客にヘコまされた時「商談の最後に得意分野を一言話す」

10.ライバル社に先を越された時「ライバル社のパンフレットを手に入れる」

11.打ち合わせの内容が理解できない時「図解しながら相手に書かせる」

12.ビジネストークでつい一言多く喋りすぎる時「自社のアピールを具体的に列挙しておく」

13.新しい仕事が覚えられない時「1日ごとの目標を設定する」

14.部門間の協力がなく仕事が捗らない時「テーマごとに愛称をつけて配る」

15.腰掛け入社なので打ち込めない時「社是・社訓・経営理念を机に飾る」

16.突発する障害に意欲を失った時「ベテランとの一問一答を記録する」

17.希望の業務に就けない時「仕事の意義と自分の愚痴を独り言にする」

18.常に成果を比較される時「尊敬する専門家を模倣してみる」

19.上司の評価が気になる時「上司や関係者の自分への基準を整理する」

20.同僚と連帯感が持てない時「成果をプライベートに関連させて喜びを示す」

21.指示と報告ばかりの会議に意義を感じない時「自分の会議目標と全体目標を設定する」

仕事での様々なシチュエーションに応じて活用すれば役に立つと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年47冊目『32歳からの「人脈」使いこなし術』

2011-02-23 21:24:08 | おすすめビジネス書
32歳からの「人脈」使いこなし術 32歳からの「人脈」使いこなし術
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2011-02-14

評価  (3点/5点満点)

前回に引き続き、内田雅章さんの書籍です。

本書では、自分が持つ人脈とどう人間関係を深め、お互い活用し合って効率的に仕事をこなすか、実績に結びつけるか、そして人生を豊かなものにするか、その方法を紹介します。

本書も、前回の『確実に成果を出す人が必ず「やっている」こと、「やらない」こと』と同様、人の力をうまく借りなければ結果が出せなくなる30代がメインターゲットとなりますが、人脈に関して言えば、入社して10年経っているので既にある程度の人脈を持っているはずです。

新たな人脈を見つけることも必要ですが、既に持っている人脈を使えるように活性化させる大切さを教えてくれる1冊でした。

【my pick-up】

◎後輩がお酒に付き合わないのは上司に魅力がないせい

「最近の20代の若手社員は酒が飲めず、付き合いが悪い」「お酒が飲めないからとすぐに帰ってしまい、本音の話ができない」こう嘆く年輩の上司がいます。

でも、僕の考え方はまったく違います。お酒が飲めない若手社員がダメなのではなくて、「飲めなくても行きたくなるような場をセッティングしてあげていない上司がいけないのでは?」ということです。

お酒が飲めない若手社員でも喜んで来るような環境を作ってあげればいいのです。彼らが帰ってしまうのは、上司に魅力が足りないからだと僕は思います。

◎「自己紹介」ではギャップを演出しよう

自己紹介のときにちょっと高等テクニックとして僕がすることは、「できるだけ自分のイメージとギャップのある趣味を盛り込む」ということ。

「楽しみは、『少年ジャンプ』を毎週読むことです」「趣味は、デパ地下のスイーツ巡りです」「農業に興味があるので、最近、野菜ソムリエの資格を取りました」と、仕事からはちょっと想像できないギャップのある趣味を盛り込んだ「自己紹介」をすると、相手の印象に強く残ります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする