評価 (3点/5点満点)
運動をすることで、脳には次のようないい影響があります。
「脳のエネルギーを持続的に生み出す、脳細胞ミトコンドリアが増える」「自律神経が整い、心と体が健康になる」「認知機能が高まり、知的作業の能力が上がる」
したがって、「思考力」「学習能力」「集中力」「記憶力」「モチベーション」「コミュニケーション力」・・・など多くの能力が高まるのです。
この本では、脳を冴えさせ、体調もよくなる「頭と体のコンディションを整える」運動のコツを紹介します。
・3メッツほどの弱い運動(歩く、軽い筋トレをする、掃除機をかけるなど)を、「休日+平日2日」行うだけで、脳の機能は驚くほど変わる。
・脳にいい運動を行う時に気をつけることは、「姿勢を正す」「ゆっくり動く」「〝ゆっくり〟と〝速い〟動きを繰り返す」。
・呼吸、睡眠、咀嚼運動、目の動きも、脳にとっては運動。
体を動かし、脳が予測した現実と本当に起こっていることとのギャップを埋めることです。運動で、生きている実感を取り戻し、自分が動いて現実を勝ち取りましょう。
運動によって脳の中がつくり変えられていく仕組みがあるのです。脳を変えようと頑張るのではなく、運動で脳が変わると知ってください。
ちなみに、脳科学から運動を指南する名著には『脳を鍛えるには運動しかない!』(ジョンJ.レイティ、NHK出版、2009年)があります。