評価 (3点/5点満点)
「求められる人」として企業に採用される人たちの共通項が詰まった1冊です。
今いる会社でそこそこ通用できる人から、どこの会社に行っても通用できる人へ。7000人以上のエグゼクティブと面談してきたヘッドハンターの著者が、中堅社員の思考と行動力を広げる手助けをしてくれます。
【my pick-up】
◎出世競争から早く離脱した人ほど、成功している
社内での出世競争を勝ち抜きたいという思いの根底にある「会社は永遠に続く」という大前提が、今の時代では通用しなくなっています。
1つの会社の出世競争に勝ち抜くことに、価値はあるのでしょうか?1つの会社の1つの固定的なポジションというものにどれだけの価値があるでしょうか。
これからの時代において大切なことは、社内だけではなく、別の会社からも求められる人間になるということです。そのためには、出世競争から一歩離れて、自分自身の能力や現在のレベル、また自分が本当にやりたいことは何かを、冷静に見つめてみることです。
◎なにが「超優秀」と「優秀」を分けるのか
「できる人」と判断する基準はいくつかあります。そのポイントが、ビジネスの世界での通知表「5」と「4」の差なのです。
〝誰にも知られていない人〟は、ヘッドハンティングのリストに上がりようがありません。そして、ヘッドハンターに知られるためには、次の3つのステップが必要になります。
第1ステップになるのは「上司に知られること」です。第2ステップは、「人事部に知られるかどうか」です。第3ステップは、「社長にも一目置かれる存在となる」ことです。
◎重要なのは時間よりもスケジューリング
毎日毎日残業をしているという人は、日中の仕事の密度が薄いのではないでしょうか。それは、もし朝9時から夜6時まで、きちんとスケジュールを立てて密度を濃く仕事を行っていたら、残業をする体力や集中力など残っていないはずだからです。
早く済ませた分、自分への投資に時間を割く。これができる人の行動パターンです。