「あれ、もう30?」というアナタが結果を出せる本 価格:¥ 1,470(税込) 発売日:2010-05-21 |
評価 (3点/5点満点)
『33歳で資産3億円をつくった私の方法』『30代で差をつける「人生戦略」ノート』などの著書で知られる午堂登紀雄さんの最新刊は、30代で必要な自分の優位性が出るように進化させるためのトレーニング本です。
自分の身のまわりでできることから始められるよう、テクニックやノウハウは最小限にとどめ、自分を変革させるうえで大切な考え方を中心に書かれてあります。
30代は、「果たしてこのままでいいのか?」と悩み、転職も含め今後の進路を選択する時期です。この本はその決断の一助になるはずです。
【my pick-up】
◎上司を乗りこなそう
上司とは、上司たる資格を期待する存在ではなく、利用する存在だと考えるのです。上司がもっている権限、威光、発言力、人脈、能力は、自分の仕事をうまく進めるために徹底的に利用すべき資源なのです。
実は、部下も大きな権限をもっています。それは、上司を説得し、上司に動いてもらう権利です。
◎嫌いな上司に近づこう
上司の多くはムカつく存在です。そこで、割りきって自分のほうから大人になるしかありません。
成熟した大人とは、自分の感情と反対の言動ができることです。度量を大きくするには、意識的に感情と行動を切り離す力が必要です。
◎自分軸をもとう
「自分の軸を意識する」とは、ひとつひとつの判断や選択、発言について、「自分はなぜこちらを選んだのか」「なぜこういう発言をしたのか」を振り返ってみることです。
「今日の会議ではなぜあんな発言をしたのか」「昨日はなぜまっすぐ家に帰ったのか」「今なぜテレビを見ているのか」「土曜日はなぜ10時まで寝ているのか」「なぜラーメン屋の行列に並んでいるのか」「なぜ宝くじを買ったのか」。
◎原点をつくろう
「今の自分はここから始まった」という原点がある人、戻れるものがある人は強いものです。
なぜなら、迷ったり、失敗したり、やる気がなくなったとき、そこに戻ればやり直せる勇気がわいてくるからです。そこに戻ってやり直せばいいと思えるからです。
◎「脱・いい子」宣言
自分が発表したものに対して賛否両論が起これば、自分の発言の存在価値が出てきたということ。逆に何も反応がないときは、自分はまだまだ取るに足りないちっぽけな存在なんだと認識し、もっと発表内容にエッジをきかせようと努力をする。
僕も本を書くときは、わざと挑発的な表現を使うように意識しています。それで読者が、「むっ」としたり、「えっ」ってなったりして、立ち止まって考えるきっかけをつくりたいからです。