厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
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今年77冊目『「あれ、もう30?」というアナタが結果を出せる本』

2010-05-30 00:19:38 | おすすめビジネス書
「あれ、もう30?」というアナタが結果を出せる本 「あれ、もう30?」というアナタが結果を出せる本
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2010-05-21

評価  (3点/5点満点)

『33歳で資産3億円をつくった私の方法』『30代で差をつける「人生戦略」ノート』などの著書で知られる午堂登紀雄さんの最新刊は、30代で必要な自分の優位性が出るように進化させるためのトレーニング本です。

自分の身のまわりでできることから始められるよう、テクニックやノウハウは最小限にとどめ、自分を変革させるうえで大切な考え方を中心に書かれてあります。

30代は、「果たしてこのままでいいのか?」と悩み、転職も含め今後の進路を選択する時期です。この本はその決断の一助になるはずです。

【my pick-up】

◎上司を乗りこなそう

上司とは、上司たる資格を期待する存在ではなく、利用する存在だと考えるのです。上司がもっている権限、威光、発言力、人脈、能力は、自分の仕事をうまく進めるために徹底的に利用すべき資源なのです。

実は、部下も大きな権限をもっています。それは、上司を説得し、上司に動いてもらう権利です。

◎嫌いな上司に近づこう

上司の多くはムカつく存在です。そこで、割りきって自分のほうから大人になるしかありません。

成熟した大人とは、自分の感情と反対の言動ができることです。度量を大きくするには、意識的に感情と行動を切り離す力が必要です。

◎自分軸をもとう

「自分の軸を意識する」とは、ひとつひとつの判断や選択、発言について、「自分はなぜこちらを選んだのか」「なぜこういう発言をしたのか」を振り返ってみることです。

「今日の会議ではなぜあんな発言をしたのか」「昨日はなぜまっすぐ家に帰ったのか」「今なぜテレビを見ているのか」「土曜日はなぜ10時まで寝ているのか」「なぜラーメン屋の行列に並んでいるのか」「なぜ宝くじを買ったのか」。

◎原点をつくろう

「今の自分はここから始まった」という原点がある人、戻れるものがある人は強いものです。

なぜなら、迷ったり、失敗したり、やる気がなくなったとき、そこに戻ればやり直せる勇気がわいてくるからです。そこに戻ってやり直せばいいと思えるからです。

◎「脱・いい子」宣言

自分が発表したものに対して賛否両論が起これば、自分の発言の存在価値が出てきたということ。逆に何も反応がないときは、自分はまだまだ取るに足りないちっぽけな存在なんだと認識し、もっと発表内容にエッジをきかせようと努力をする。

僕も本を書くときは、わざと挑発的な表現を使うように意識しています。それで読者が、「むっ」としたり、「えっ」ってなったりして、立ち止まって考えるきっかけをつくりたいからです。

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今年76冊目『ゆるい生き方』

2010-05-29 00:30:10 | おすすめビジネス書
ゆるい生き方  ̄ストレスフリーな人生を手に入れる60の習慣~ ゆるい生き方  ̄ストレスフリーな人生を手に入れる60の習慣~
価格:¥ 1,155(税込)
発売日:2010-05-22

評価  (3点/5点満点)

レバレッジシリーズの著者・本田直之さんの最新刊は、仕事以外の時間を中心にした過ごし方を、年の半分を過ごすハワイを参考に紹介しています。

仕事では徹底してスピード化や効率化を図る一方で、プライベートはしっかりとゆるさを保つ。仕事時の考え方に染まることなく、考え方のスイッチを切り替えれば、ストレスを感じることなく、日頃の意欲・努力を成果に繋げることができます。

最近の本田さんの本は〝ゆる系〟が多いですね。「面倒くさがりや」「なまけもの」の法則が売れたからでしょうか。でも、本田さんの本でハズレはあまりないです。

【my pick-up】

◎プライベートに論理を持ち込まない

論理性や合理性を考えすぎると、他者に寛容でいられなくなります。他人のミスに腹を立てたり、矛盾した言動が許せなかったり、自分と違った価値観を受け入れられなかったりして、余計なストレスを招いてしまいます。

◎物事に白黒つけない

われわれは「白でも黒でもないグレーゾーン」の存在を認めることによって多様な価値観を認めることになるのだし、自分の見識を広めていくことにつながるのです。

人間関係はグレーゾーンがあるからこそ成り立っているのだと考えましょう。ちょっと自分と意見が合わないからといって相手を全否定していたら、誰のことも好きになれないし、誰からも好かれることがありません。

なんでも白黒つけようとする生き方は精神的に疲れるし、周囲の人も疲れさせてしまいます。

◎何事も60点主義で考える

ストイックな完璧主義は疲れます。そしてあなたが自分を追い込んでストイックに生きていると、そのピリピリした緊張感は周囲の人にも伝染します。

自分が60点主義で生きていると、他者に対しても60点主義で接することができるようになります。

◎物事の「閾値」を下げる

普段からなるべく自分の閾値を下げる意識を持ちましょう。他者に対する期待のハードルを下げ、ある程度のレベルをクリアしてくれたらそれで十分だと思えるようにしておくのです。

◎会社に縛られない準備をしておく

好きでもない上司のご機嫌をとって、サービス残業や休日出勤など不本意な働き方を強いられることになると、趣味や遊びに使う時間もなくなって、自分でも気づかないうちに「会社がすべて」という生き方になってしまいます。

仕事が変わっても、会社が変わっても、住む場所が変わっても、なにがあっても変わらない自分の軸をつくっておけば、会社にしがみつく必要はなくなります。趣味や資格もそのひとつでしょうし、生涯の親友もそのひとつでしょう。

仕事の精を出すのは結構なことですが、それが「会社に精を出す」という状態になってはいけません。

◎「そういう人」と思ってもらう

ゆるい生き方という自分のライフスタイルを確立し、それを守っていこうと思うなら、ある程度の「覚悟」が必要になります。

二次会を断ったり、残業や休日出勤を断るのも、生意気だと思われることがあるはずです。もしかすると、それで昇進が遅れたり収入が減るようなこともあるかもしれませんが、そこを怯えていては一生ゆるい生き方などできず、ストレスフルな毎日を過ごすことになるのです。

しかし、実際に残業せずに定時に帰るようになれば、周囲の人は「あいつは〝そういう人〟なんだ」をあっさり受け入れるものです。大切なのは、この〝そういう人〟と思ってもらうことで、結局これはあなたの個性やライフスタイルを周囲に認めてもらうことを意味します。

もっと能動的に自分の価値観や優先順位をはっきりさせていった先に、ゆるい生き方があるのです。

◎趣味を通じて新しい仲間をつくる

趣味とは、自分のプライベートを仕事から守る「防波堤」のような役割を果たしてくれるのです。言っておきたいのは、趣味と仕事は完全に切り離すべきだ、ということです。

◎お土産を買わない

わたしは海外や国内のどこかに出かけても、お土産を買うことはしないようにしています。いわゆる旅行のお土産というものは買いません。きっとお土産を買う人の多くは、消極的な理由から買っているのではないでしょうか。

今後は旅行を満喫するためにも儀礼的なお土産はやめましょう。買うにしても、本当にプレゼントをあげたい人に、プレゼントしたいものだけを買ってくればいいのです。

お土産に気を遣うくらいなら、普段からもっと別なことに気を遣ったほうがよほどいいでしょう。

◎疲れても完全休養しない

いちばんよくないのは、せっかくの週末を「空白の1日」にしてしまうこと。どこに出掛けるわけでもなく、家でダラダラと時間だけを浪費することは、一見完全な休養をとっているように思えますが、じつは疲れた状態をキープしているだけで、なんの休養にもなりません。むしろ疲れを増幅している可能性さえあります。

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今年75冊目『人生を変えたければ「休活」をしよう!』

2010-05-28 00:51:48 | おすすめビジネス書
人生を変えたければ「休活」をしよう! 人生を変えたければ「休活」をしよう!
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2010-04-16

評価  (3点/5点満点)

仕事以外の時間といえば大きく、勤務前の朝、勤務後の夜、休日の3つがありますよね。最近では「朝活」として勤務前の時間を有効に使うことが流行っていますが、今度は休日の使い方、つまり「休活」に焦点を当てたのがこの本です。

年間の休日119日を戦略的に活用して、肩書きなしでも、どんな場所でも勝負できる自分を作ること。そのヒントが詰まっています。

本書ではそのほかに、「人生の残り時間が短くなればなるほど、時間の価値は増す(あなた自身がもつ時間は、1秒ごとにその価値を増している)」「常に自分の人生の終わりを意識して、今を生きる」など、時間に対する普遍的な考え方も提供してくれます。

【my pick-up】

◎レッドオーシャンの「周辺」はブルーオーシャン

「レッドオーシャン」とは、競争の厳しい既存の市場のことです。その対義語の「ブルーオーシャン」とは、まだ誰も参入者がいない競争のない新たな市場です。

みんなが集まっている場所の「周辺」を見回してみてください。必ず、まだ誰も気づいていない分野、まだ誰もやったことがない分野が見つかります。

このブルーオーシャンの見つけ方の1つに、自分が好きなことを2つ以上掛け合わせるという方法があります。

僕は、好きなことである「勉強会・交流会」と「奥さん」を掛け合わせる戦略に出ました。その結果、僕は「勉強会の達人といえば愛妻家さん」という形で、僕だけのポジションを確立しています。

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今年74冊目『33歳からの時間のルール』

2010-05-26 23:05:03 | おすすめビジネス書
33歳からの時間のルール (アスカビジネス) 33歳からの時間のルール (アスカビジネス)
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2010-04-07

評価  (4点/5点満点)

『あたりまえだけどなかなかできない33歳からのルール』『33歳からのリーダーのルール』『33歳からの仕事のルール』に次ぐ、明日香出版社の〝33歳からのルール〟シリーズ第4弾です。

著者の柴田英寿さんは、日立製作所に勤務しながら、『お先に失礼する!技術』(WAVE出版)等の出版や朝食会の開催など、昼間の仕事を最大限効率化して残りの時間を有意義に活用している、時間術の達人として有名な方の一人です。

33歳というと大学を出て10年経ったタイミングで、これまでの10年を振り返り、今後の10年を展望する時期です。慣れと油断で成長が止まってしまうことの多いときでもあるので、効率化した時間を自分のためにどのように使うのか、じっくり考えましょう。

【my pick-up】

◎時間の優先順位

私は会社を17時30分に出て、19時前に帰宅していることが平日の5日のうち少なくとも2日はあります。4日になる週もあります。

一見忙しくなさそうな普通のサラリーマンの方が、毎晩、飲んで帰って、帰りが遅いし、財布も肝臓も痛み、次の日もキツイことが多いのではないでしょうか。同じ職場の人と飲みに行くのは、私には信じられません。

自分の時間を一番大事にすべきで、次は家族の時間、最後が仕事の時間であるはずです。この優先順位はひっくり返すと効率を上げなくてはならない順番になります。会社の時間は優先順位が低いのですから、できるだけ短くしたいものです。

30代になったら、40歳以降のことも考えて、自分の将来のことや、家族のことに時間を使うべきです。

◎「議事速報」を使う

誤字を直させる上司は、学校式の時間の使い方を卒業できていないのです。彼らにとっては間違いは間違いであってすべて直さなくてはならないのです。社会では間違いにも優先順位があって無視してもいいものもあることを知らないのです。

定常的にある会議の場合、内容の厳密さではなく、読み返す記録が残っていることが重要なだけです。記録があればいいだけのものに、労力をかけるのは合理的ではありません。

◎「飲み」で時間を制する

飲み会ほど、時間を消費するものはありません。ですから、ここを効率化できれば、相当時間を節約することができます。もちろん、本当に飲みたい仲間とは時間など気にせずじっくりやればいいと思います。私も夜を徹した飲み会を年に何回かやります。そのためにも、その他の飲み会は効率化しておく方がいいのです。何より時間の面で問題になるのは会社の飲み会です。

飲み会に時間をかける文化があるのは、幸せな時代が続いてきたことの証です。飲み会の他にはやることがなかったのです。今のこの厳しい時代にそれを続けるのは個人を時間の面でもお金の面でも消耗してしまいます。厳しい時代には、メリハリをつけた、あるいは一点豪華主義型とも言える飲み会の文化が必要です。

つまり、本当に楽しみたい飲み会だけをやる、やるときはとことんやる、形式的な飲み会はやらない、やるとしても最小限にするという飲み会文化です。

◎タイミングよくホウレンソウする

今の、萎縮してセチガラくなった世の中では、相談は上司の保身に流れがちです。つまり、自分にとっては不利になることが多いということです。

上司といっても会社の中では中間管理職でしかありません。組織を動かしたり、組織に逆らってまで自分を守ってくれたりすることはありません。表面上よい上司であっても、最後は頼れるものではないのです。頼れるのは自分しかいないのが組織の掟なのです。

◎組織の柱は出社も退社も早くする

退社時間についてですが、後輩が「お先に失礼します」と気兼ねなく言える環境作りを目指しましょう。遅くまで残っていることを競っても何も生まれません。これも先輩が教えなくてはならないことです。会社から先に帰るほうが偉いという文化を作るべきです。遅くまで残っているというのは、仕事が下手なことをものがたっているだけなのですから。

◎時間給で考える

休みもなく残業ばかりで、年収が多くてもいい人生ではありません。

1800時間しか働かない人(休日以外に年間の有給休暇を20日取得)は3000時間働く人(毎日4時間の超過労働)よりも、1200時間も他のことに使える時間があることになります。

給料で見ると、金融機関や商社、コンサルティングはメーカー勤務や公務員より収入が多い反面、拘束時間が長くなります。拘束時間が長い仕事は時間給で見ると必ずしも稼ぎがいい仕事ではありません。

◎副業は時間に余裕を持ってやる

・極力出費を抑えて、お金を残すこと

・残ったお金は堅実な投資に回すこと

・昼間は極力効率的に働いて残業をしないこと

・夜間と土日の仕事は、できればネットなど軽い仕事に換えること

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今年73冊目『あなたはなぜ働くのか』

2010-05-25 23:49:07 | おすすめビジネス書
あなたはなぜ働くのか あなたはなぜ働くのか
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2010-05-21

評価  (3点/5点満点)

元トリンプ・インターナショナル・ジャパン社長の吉越浩一郎さんの最新刊は、最近のビジネス書にありがちな「どうしたら仕事ができるようになるのか」ばかりに注力するのではなく、「なぜ、働くのか」「仕事とはいったい何なのか」というもう少し根源的な部分について、あまり面倒くさくならない程度に、考えることを本題としています。

本書は主に、20代~40代のビジネスマンを対象としていますが、仕事の本質を考える際は、仕事だけではなく、生活全体(つまり24時間)から仕事の位置づけを捉えることが大事で、なるべく早い時期にこの本を読んで気づいて欲しいと思います。

【my pick-up】

◎24時間を「8・8・8」に3等分する

「ワーク・ライフ・スリープ」という3要素のバランスは「8・8・8」がベストだと私は考えています。1日のうち8時間仕事をして、私生活に8時間を費やし、残りの8時間で寝る。まずはこのパターンをつくることが、重要な人生設計なのです。

乱暴に言ってしまえば、「人生と仕事の両方を充実させたいなら8時間寝ろ!」ということです。

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