厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
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2017年106冊目『上司に頼らず結果を出す人の仕事のやり方』

2017-04-30 22:17:42 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

上司によってやる気が出るとか出ないとかいうのは勝手な思い込みではないのか?

この本では、どんな上司のもとでも結果を出すためのヒントが紹介されています。そうすれば、あなたは自分の力でどんどんキャリアアップを図れるようになるのです。

私のこれまでの経験や、周りを見ても、上司によって成果にムラがある人はやはり、出世で苦労していると思います。どんな上司ともうまくやっていける技術を身につけることは、会社員としてとても重要です。

【my pick-up】

◎最下位チームの首位打者の評価は低い

結論はイヤな上司でもうまくやっていくしかありません。「馬が合わない」と感じても、仕事の上だけでも関係を改善していくべきです。正直言えば、「こんな奴でも協力してチームの業績を上げなければ、結局損するのは自分だ」とよく思ったものでした。たとえ人間的には嫌いな上司でも、チームとして成果を上げられれば、あなたの評価は上がります。結局は自分のためになります。

◎コミュニケーションのとりにくい上司との接し方

相性が悪いからと言って、コミュニケーションをとらなかったり、遠ざけたりするのはよくありません。私は苦手なタイプほど日頃から話しかけるように努めています。なぜなら苦手なタイプは人は無意識のうちに遠ざけてしまうからです。仕事以外の話でも、どんどん話しかけました。このくらいの気持ちで接して、ようやく普通の人と同じくらいのコミュニケーション量になります。

◎いい部下と好かれる部下は違う

私は好きな上司からも嫌いな上司からも「頼りになる右腕」と言われました。そのとき私が意識していたのは、次の2つでした。(1)上司の期待を把握すること。(2)自分の思いや考えは上司と意見が違っても伝える(タイミングや場所、伝え方などは工夫する)。結局、自分のためにチームをよくしていくと、はじめは考えればいいのです。

◎勉強は大幅な時間短縮

ときどき「忙しくて本を読む暇がない」という人がいますが、その考え方は仕事の効率を下げる要因です。「忙しいからこそ本を読み、先人の知恵を借りる」のです。ビジネス書を読むと大幅な時間の節約ができます。自分で考えたら1年以上はかかるような仕事のやり方が、先人の知恵の詰まった本を読むことによって一瞬で得ることができます。

◎タスクをアポイントにする

仕事のできる人には、日時の決まっていない仕事や用事に実行日をつけてやっていく習慣があります。仕事の「できる人」と「できない人」の差は、タスクをアポイント化できるかできないか、です。これを徹底すると仕事の先送り体質の改善が図れます。

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2017年105冊目『ひとつ上の思考力』

2017-04-28 22:46:58 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

経験から学んだことを別の事象に応用できる人と、経験したことと同様の事象であれば経験を活かせる人。

前者のひとつの経験から法則を見出し、他の事象に応用できる力を、この本では〝ひとつ上の思考力〟とし、どうすればそれを身につけることができるのかに焦点を当てて、解説をしていきます。

ひとつ上の思考力とは、シングルループのもうひとつ先の「ダブルループ」を回す力のことを指します。

ダブルループとは?

・モノゴトの進め方における作戦を立て、自覚して行動すること。

・実践の中で経験から学び、作戦を進化させることが、ダブルループを回すということ。

・ダブルループを回す力を身につければ、高速成長が可能となる。

・ダブルループをうまく回すコツは、基準や法則を持つことにある。

また、本書では、「目標を活用する」「自分自身を振り返る」「法則を見出す」「挑戦により進化する」というダブルループを回す上で重要な4つの要素を押さえましょう。

【my pick-up】

◎「必ず達成」の反対は「未達はNG」ではない

「必ず達成しよう」の反対は「未達であってはならない」とは違います。高い目標を掲げてモノゴトに挑戦すれば、成功確率が100%というわけにはいきません。失敗することがいけないわけではありません。「必ず達成しよう」の反対は「知恵を絞り出さない」「学びが何もない」ということです。

◎言葉を借りて、言葉を増やす

誰しも自分に合わない人がいたり、どうしても受け入れられない意見があると思います。そのようなときに、「受け入れる」ことはできなくても「受け止める」まではできるものです。また、期待が大きくなると人は期待通りに動いてくれない部下や後輩に対して不満を抱いてしまう。そういう場合には、部下に「期待するのではなく応援する」というスタンスでアドバイスします。このように心の状態を区別する表現(言葉)を持つことによって、自己の認識(受け止め方)を変えることができたりします。

◎人に向き合ってはいけない

人を自分の思い通りにさせたいという欲が出てくると、相手は抵抗を示してうまくいきません。人が解決できていない「問題」に対し、「どうしようか?」と、気持ちを合わせて解決策を一緒に見つけ、実行していくことを試してみてください。先輩であろうと、後輩であろうと、顧客であろうと、夫婦であろうと、「自分が実現したいこと」「相手が困っていること」何でもいいので、一緒に向き合える課題を見つけて取り組むことが、いい関係を構築する一番の近道です。解決すべき問題が、「あなたの問題」や「私の問題」のうちはうまくいきません。「われわれの問題」として、意識を「問題」に向けることがうまくいく秘訣です。

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2017年104冊目『神・時間術』

2017-04-26 20:01:26 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

精神科医で、月20冊以上の読書を大学生の頃から30年以上継続している読書家でもある樺沢紫苑さんが、1日の中で普通の人の4倍以上の仕事をこなして、2倍以上の自由時間を確保する「神・時間術」を紹介します。

1日24時間はすべての人間に平等に与えられています。しかし、現実には能力の差、収入の差、仕事の結果などで大きな差が生まれています。それは、「時間の使い方」に差があるからです。

多くのビジネス書がライターの手によって書かれている中、樺沢さんはすべて自分の手で書いているそうですが、7時間以上の睡眠は必ず確保しているとのこと。精神科医の時間術ということで、「脳のパフォーマンスを最大まで引き出す」ということにフォーカスし、最新研究に基づく脳科学的な根拠を盛り込みながら体系化されています。

仕事術にはいろいろありますが、最も重要な仕事術はやはりタイムマネジメント=時間術だと思います。多くのビジネスパーソンが時間術を身につけることで、仕事のストレスで病気になったり、自殺する人がいなくなる社会を目指したいですね。

【my pick-up】

◎外出ランチ・リセット術

忙しいビジネスマンほど外食ランチに出かけるべきなのです。なぜならば、外食ランチこそが、最強の「集中力リセット術」だからです。昼休みだけでも、外に出て、青空の下を少し歩くだけで、セロトニンはかなり活性化します。本を読みながら、あるいは仕事をしながら、あれこれ考えながらご飯を食べるというのは、セロトニン活性効果が弱まるのです。場所ニューロンは、行ったことのない場所に行くほど、より活性化します。ですから、どうせランチを食べるのなら、いつもと違った店に行くほうがいいでしょう。「おいしい店かどうかわからないけど、ちょっと入ってみよう」「このメニュー、初めてだけど食べてみよう」という「チャレンジ」によって、アセチルコリンが活性化するのです。

◎運動リセット術

運動が脳にいい科学的な根拠は、(1)海馬の神経を増やし長期記憶を強化する(2)脳を育てる(3)運動直後から学習機能がアップする(4)頭がよくなる(5)作業記憶がよくなる(6)ぐっすり眠れる(7)やる気が高まる、という7つの効果に分類されます。

「時間がないから運動しない」という人がいますが、運動しないことによって、生涯で自由に使える時間を大きく失っているのです。私は、「健康」はとても大切なものだと知っているので、命がけで運動時間を確保しています。〝命がけ〟という表現は、まったく誇張がありません。運動しないと病気になりますし、命を失うのですから当然です。まずは、週1回を運動の日と決めてください。その時間に仕事をするように言われたら断ってください。その時間に飲み会に誘われても断ってください。とにかくすべて断りましょう。運動は「やる」と決めて「やる」しかないのです。週1回の運動の日が確保できるようになると、週2回が確保できるようになります。週2回が確保できると、週3回が確保できるようになります。

きちんと運動をすると、脳のパフォーマンスがアップするので、だらだらと仕事をつづけるよりも、仕事効率は著しくアップします。それは、1時間の運動時間を差し引いても、プラスになります。まったく運動しなかった頃と比べると、1か月の仕事量で2倍以上はこなしながら、自由時間も大きく増えているのです。これが「神・時間術」の真骨頂です。「時間がない」という人ほど、運動すべきなのです。運動することで、間違いなく時間が生まれてきます。

◎睡眠にいい生活習慣

「仕事をばりばり頑張る」ためには、寝る前の2時間の「リラックス」が必須です。「遅くまで残業をする」ことで、100%までの回復が困難となります。つまり、「遅くまで残業をする」ことは、「仕事を頑張っている」のではなく、「仕事を怠けている」のと同じなのです。

◎並行仕事術

1日1冊、というのは慣れてくると、非常にいいペースです。残り20ページで帰宅すると、翌日は2冊の本を持って家を出ないといけないので、それまた面倒くさい。また、1日のうちで読了したほうが、内容を忘れないので考えをまとめやすくなります。本の内容を把握しやすいのです。

◎能動的に娯楽を楽しむ

テレビは録画して見ることによって、「本当は見る予定のない番組をついつい見てしまう」ことを100%予防できます。番組を録画する前は「どうしても見たい!」と思っていたのに、不思議なことに録画した瞬間に、その「見たい」という気持ちが、なぜか嘘のように消えてしまいます。私の場合は、録画した番組の3本に1本は、結局、見ないまま消去します。

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2017年103冊目『SPRINT 最速仕事術』

2017-04-23 16:56:57 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

スプリントは、著者の一人ジェイク・ナップ氏がグーグルで開発し、のちにGV(旧グーグル・ベンチャーズ)にてスタートアップ向けに改良を加えたプロセス。GVはグーグルのベンチャーキャピタル部門から独立した会社で、世界で最も活発で成功しているコーポレート・ベンチャーキャピタルの1つです。GVのユニークなところは、ただ資金を提供するだけでなく、投資先の選定・育成・運営に積極的に携わっている点にあります。

スプリントは、今をときめく新興企業で使われています。また、グーグル内でもGmailやChromeなどのプロダクトの開発に役立てられているほか、フェイスブック、マッキンゼーなどの大企業や国際機関、非営利団体、学校などでも繰り返し用いられ、成果を上げています。

スプリントとは?(P.28、39、53)

スプリントとは、GVが活用しているプロセスで、アイデアをプロトタイプのかたちにすばやく落とし込み、それを顧客とテストすることによって、たった5日間で重要な問題に答えを出す手法をいう。

月曜日に問題を洗い出して、どの重要部分に照準を合わせるかを決める。

火曜日に多くのソリューションを紙にスケッチする。

水曜日に最高のソリューションを選ぶという困難な決定を下し、アイデアを検証可能な仮説のかたちに変える。

木曜日にリアルなプロトタイプを完成させる。

金曜日に本物の生身の人間でそれをテストする。

スプリントは特に、(1)リスクが高いとき、(2)時間が足りないとき、(3)何から手をつけていいかわからないとき、のような厄介な状況で役に立つ。

スプリントは、事業戦略やイノベーション、行動科学、デザイン思考などの手法のなかから、一番効果の高いものだけを選り抜いた「ベストヒット」集を段階的プロセスのかたちにパッケージして、どんなチームにもすぐに活用できるようにしたものと言えるでしょう。

巨額の投資をする前に、アイデアが成功するか失敗するかを今すぐ見極められる。一番大事なことに集中して、最小限の時間で最大限の成果を出す方法論を教えてくれるプロセスです。スプリントは、大きな問題を解決し、新しいアイデアを試し、より多くのことをより速く成し遂げる道筋になります。

イノベーションをものにするには、天才である必要はまったくなく、迅速が学習能力がカギになることを本書は教えてくれます。そんなスプリントのテクニックは、小さな課題や1人での作業にも役立つものがたくさんありますよ。

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2017年102冊目『リーダーの一流、二流、三流』

2017-04-21 22:54:02 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

リーダーになってつまずく人は、プレイヤーの延長で仕事をします。

リーダーになってうまくいく人は、自分よりできる部下がいるのは当然だと思っています。

その差は、リーダーの役割をしっているかどうかです。プレイヤーの役割とは違うのです。

・自分ができていないことを自己開示する。その上で、できないことは部下の力を借りたり、関係者の力を借りる。

・明るく元気なリーダーは、部下も元気にする。

などなど、この本では圧倒的な成績を挙げている一流のリーダーに共通する行動・習慣・思考がまとめられています。

【my pick-up】

◎一流は、部下の気持ちに合わせた表情をする

一流のリーダーは、部下と表情を合わせます。悔しいときは一緒に悔しがる。悲しいときは一緒に悲しむ。部下に合わせた喜怒哀楽を見せることで、部下はリーダーを信頼するようになるのです。

◎一流は、人柄でナンバー2を決める

チーム力を伸ばしているリーダーは、ナンバー2の部下が活躍できる環境をつくります。リーダー自身、ナンバー2に意見を出してもらうことで、判断や指示・依頼が独りよがりになることを防げる、というメリットもあります。ナンバー2の部下を置き、次世代リーダーとしても育成する必要があるのです。管理職に昇格する前にナンバー2を経験して、マネージャーの疑似体験をしておけば、スムーズに管理職の仕事ができるようになるでしょう。ナンバー2には、スキルや目標達成能力はもちろん、自分が持っている力をチームのために積極的に使おうとする人、利他の精神を持っている人を登用すべきです。

◎一流は、一部の仕事をやめられないか検討する

現実は、できる人に仕事が多く配分されてしまいます。一流のリーダーは、一部の仕事をやめることを検討するのです。記入項目ばかり多い割にはまったく機能していない日報、作ったものの誰も見ていないデータ、急ぎの依頼と言う割には急ぐ必要のないもの。仕事を減らすことを考え、もっと楽で効果のある仕組みをつくる、これこそリーダーの大切な仕事です。この仕事をなくした場合の不利益は何か?既存の何かでカバーできないか?頻度をもう少し減らすことができないか?アクトソーシングできないか?また、ひとつ仕事が増えたらひとつ減らす「一増一減主義」をとるといいでしょう。

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