厳選!ビジネス書 今年の200冊

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2016年167冊目『人望が集まる人の考え方』

2016-09-12 18:39:27 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

アメリカの心理カウンセラー、レス・ギブリン氏が1956年に刊行した『How to Have Confidence and Power in Dealing with people』の邦訳版です。

この本で伝授するのは人間の実際の行動パターンに関する洞察であり、それを活用して自分が求めている昇給や取引、好意を得る方法です。

よい人間関係とは、自分が求めているものを手に入れるのと引き換えに、相手が求めているものを与えることだ。

大勢の人が人間関係で苦労しているのは、このような人間の習性をよく理解していないからです。本書を読みながら、自分が他人に何を求めているか冷静に考えてみましょう。

<人間関係の基本原理>

人々は自尊心を傷つけられると感情的になりやすいが、自尊心を大切にしてもらうと理性的に振る舞う。

<人間関係の4つのルール>

すべての人は程度の差こそあれ自分本位である/すべての人は自分に最も強い関心を抱いている/すべての人は自分が重要だと感じたがっている/すべての人は他人に認められたいと思っている

<相手に重要感を持たせる3つのルール>

相手を重要な存在とみなす/相手に注目する/相手に対して威張らない

<人々をひきつける3つの条件>

相手を受け入れる/相手を認める/相手を尊重する

<相手の自尊心を傷つけずに議論に勝つ6つのルール>

相手に意見を述べさせる/答える前に少し間を置く/100%勝とうとしない/控えめな態度で主張する/第三者に代弁してもらう/相手の面子をつぶさない

<相手に注意を与えて成果を上げるための7つのルール>

一対一で注意を与える/ほめ言葉で前置きをする/相手の行為に注意を与える/正しい方法を教える/要求ではなく依頼をする/注意は1回にとどめる/友好的に話を終える

ビジネス書に出てくる心理学や人間関係、成功・幸福に関する考え方が、本書を参考としていることがよく分かります。

【my pick-up】

◎相手の怒りを鎮める方法

大きな声を出せば出すほどますます腹が立つ。声を小さく保つと腹が立たない。一触即発の状況に置かれたら、意識的に声の調子を下げよう。

◎相手の面子をつぶさない

相手はすでに自分の意見を表明しているので、今さら立場を変えづらいのだ。相手が面子を保てるように逃げ道を準備する。「相手が事実関係を把握していなかったことにする」ことと、「言い訳をする機会を与えて相手の顔を立てる」ことだ。

◎命令するのではなく、アドバイスを求める

人々は自分が参加したものを支持する。「みんなで知恵を出し合って問題を解決しよう」と言うのだ。

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