厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2020年178冊目『最高のパフォーマンスを引き出す習慣術』は、最新の時間医学による〝体内時計〟の活用法が分かる

2020-08-30 15:45:04 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本では、「体内時計」と「デフォルト・モード・ネットワーク」、「グリア」と「ジャンクDNA」に注目しつつ、ビジネスパーソンがパフォーマンスを上げるためのコツを解説します。

・知力の源は、脳の視床下部の視交叉上核にある「体内時計」と、1000億個もある脳神経細胞(ニューロン)間で機能的な連携網を作って知力を生み出し、状況に応じてコミュニケーションを組み直す「脳の機能的ネットワーク」にある。

・これまでは人の知力の源はニューロンだと考えられていたが、ニューロンは昼間だけの主役で、夜の脳の主役はグリアだった。

・ヒトゲノム解析の結果、明らかにされたのは、遺伝子はゲノムのたった1~2%にすぎない。

・ジャンクDNAは人と人とのコミュニケーションの行き違いから生じるストレスを取り去り、ウイルスや細菌の感染から身を守り、がん発症を予防し、一人ひとりの環境からもたらされる課題に遺伝子を順応させ、適応できるよう変貌させる。

また本書では、光環境の変化や、人との人とのコミュニケーションの複雑化、超高齢社会の深刻化といった「リアル・ワールド」における体内時計の活用法についても紹介します。

時間医学の最新の進歩がふんだんに盛り込まれた1冊です。

【my pick-up】

◎運動で遺伝子を変える

近年の分子生物学の進歩により健康医学が急速に進み、運動学にパラダイムシフトをもたらしました。ひとつ目は、運動による遺伝子への働きです。運動には不都合な遺伝子を、都合のいい遺伝子に変える働きがあります。歩行や軽いランニングは脳細胞の海馬、前頭葉、扁桃核などに影響を与えて、記憶力を高め、脳の老化を防ぎ、抑うつ気分を軽減して、不安症や心配性がなくなっていきます。その効果は長く維持され、子どもや孫の代にまで引き継がれると考えられています。

2つ目は、運動による体内時計への働きです。マイオカインは、筋肉にあるビーマルワンという時計遺伝子に働きかけて、乱れた生体リズムを適正な周期長(24時間±0.4時間)のメリハリのある生体リズムにリフォームします。

◎生活治療で不都合な遺伝子を変える

不都合な遺伝子で生まれてきたとしても、食事・運動・睡眠を健全にする生活治療でジャンクDNAを働かせて、好都合なタンパクに変えればよいのです。

時計遺伝子を整える基本は、運動で自律神経の働きを高めること、睡眠でホルモン力をアップすること、食事で腸の働きを整えて便通をよくし免疫力を整えることの3つです。

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2020年177冊目『その仕事、全部やめてみよう』は、1%の「山」にフォーカスし99%の「谷」は捨てるという仕事の本質に迫る

2020-08-30 15:32:41 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

著者の小野和俊さんは、ITベンチャーの代表を10年以上務め、現在は老舗金融企業のCTOをされています。

その経験から、ベンチャーや大企業問わず、どんな仕事にも共通する「仕事を合理化するポイント」があることが見えてきたとのこと。逆に言えば、共通する「無駄」があるそうです。

この本では、そんなやめるべき仕事・考え方をさまざまな角度から見ていきます。

「興味を持ったものには全力でとり組む。その代わり、やりたくないものはやらない」ということを繰り返してきて、振り返ればその都度、得難い何かが身についてきた。私のことを「何をやってもできる」と勘違いする人がいるのだが、そんなことはない。(中略)一番やめるべき仕事は、没頭できない仕事だ。没頭せずに何かにとり組むことは、普通以下の成果しか出せない非効率な仕事の仕方だ。(おわりにより)

一見まったく異なるように見えるITベンチャーでも歴史ある日本の大企業でも、根本のところではほとんど変わらない。本書は、企業の成長、世の中への貢献、働く者の幸福、そんな「仕事の本質」に迫ります。

【my pick-up】

◎「谷」を埋めるだけでは勝てない

「谷」はとかく気になりやすい。なにせ「他より劣っている点」だからだ。だが「谷」を埋めようとすると、それだけでリソースを使い切ってしまい、メンバーの士気も低下する。もし仮に「谷」を全部埋めることができても、新しい体験や価値を世の中に提供できるわけではない。「谷」とは、「すでに他社製品が世に示した体験や価値」だからだ。

ところが世の中には、「谷」を埋める仕事が極めて多い。「山」を見出すことができなければ、仕事の大半は「谷」に吸い寄せられてしまう。仕事の99%は「谷」を埋める仕事となり、「山」を作る仕事は1%以下になるだろう。

大切なのは、どんな状況下でも「谷」に惑わされず、自分たちの「山」が何なのかを見極めること。この「1%の本質」に焦点を当てることが、世の中に新しい喜びや驚きを届ける唯一の道だ。

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2020年176冊目『働く時間は短くして、最高の成果を出し続ける方法』は、より少ない時間でより良く働き、学ぶ時間を創る方法を提示する

2020-08-30 15:18:03 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本の目的は、働く時間を短くして、これまで以上に成果を上げるという課題の解決方法を提示することです。

また、「学び方改革」として、将来の生産性アップにつながる「学ぶための時間創り」についても触れています。

「More with Less」=明確かつ測定可能な目標に向けて、より少ない時間でより良く働く

そのルールに沿って、何をすべきで、何をしないほうが良いかをしっかり区別して本書は説明しています。

誰かに気を遣い過ぎて体力を消耗するのではなく、自分の時間を生きるために適度に周囲に気を配る。自分の時間を過ごすために時間を時間を生み出し、自分の幸せのために時間を使う。

仕事も含めて自分の人生を生き抜くための、時間の使い方の本質はそういうことなんだろうなと思います。

【my pick-up】

◎インプットは「量」にこだわる

インプットは質ばかり追ってしまうと大切な情報を逃してしまうので、多種多様な情報をなるべく広く網をかけて拾い上げるために、「量」にこだわったほうが結果的に貴重な情報と偶然に出合うことができます。

私は週に7冊以上の読書をすることをルール化しており、同時に経営大学院でマーケティングの授業を受講したり、ニューヨークで開催された会計士向けのオンラインセミナーに参加したりして、自身の講演や執筆、コンサルティングといったアウトプットに役立てています。

◎「残業」は自己満足に過ぎない

始業から定時までは集中できなかったけれども、残業している最中は時間を忘れて没入ができてしまうと、自分は有能ではないかという勘違いが生まれやすくなります。いわゆる「勝手な自己満足」(主観的自己満足)が形成されてしまうのです。

弊社がこれまで「働き方改善」の支援で関わったなかの600社の調査では、「休暇にやることがない」と答える社員が23%いました。こういった回答をする人の70%以上が長時間働く傾向にあり、思うような成果は残せていないと答える社員は63%いました。

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公認会計士・武田雄治さんのYouTubeを紹介します

2020-08-29 17:19:50 | 日記

公認会計士・武田雄治さんのYouTube

「黒字社長塾Live!」

知的生産術、ビジネス成功法則、決算早期化、経営者・個人事業主の新型コロナへの対応・・・

オススメ本の紹介もあります。

私の最近のお気に入りサイトの1つです。ワークにライフに活用させていただいています。

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2020年175冊目『なぜ、一流は歩きながら仕事をするのか?』は、発想力の向上にある。スマホの音声入力は使わないと損!

2020-08-29 16:51:14 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本では、歩きながら仕事を行う様々な方法を紹介していきます。

たとえば、1つのことを分析したり、抽象化する際はデスクで考えますが、企画を考えたり、アイデアが必要な際は歩きながら考えるほうがいいなど。

理由は、歩くと「発想力が上がり、仕事のスピードが上がる」「疲労感が減少する」からです。

また、最近の環境として、スマホの性能がより一層向上したことで、移動中などのスキマ時間に行える仕事が増えているという側面もあります。

日々の仕事における「借景」(身近にあるサービスを〝借りて〟便利に生活している)の例

・カフェは、あなたのためにコンセントとWifiを用意してくれています。

・鉄道は、あなたのために朝早くから夜遅くまで電車を走らせてくれています。

・タクシーは、タクシー会社があなたのために運転手を雇用して、研修し、あなたが行きたいところに連れて行ってくれます。

・コンビニのコピー機は、お金を払えばコピーも印刷もできます。言ってみれば、あなたがコピーを使う時のために常にスタンバイしているのです。

・コンビニはさらに、あなたのために切手とはがきを用意し、投函用のポストまで備えています。

こういう便利な状況のなか、「歩きながら」の仕事スタイルは、リモートワークそのものですね。

【my pick-up】

◎歩きながら「音声入力」で仕事は3倍速くなる

iPhoneとAndroidでは、iPhoneに軍配が上がります(2020年6月時点の私の評価)。Androidは、音声の指示では、読点(、)や句点(。)を打てません。それ以上にストレスに感じるのは、音声の指示では改行ができない点です。アンドロイドの場合は、手作業で改行をしないといけません。

◎お風呂に入りながら本を読む「入浴インプット」

「家に帰ったら必ずやることがある。44度の熱い風呂で頭を整理する-」と語っていたのは、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)を復活させたプロマーケターの森岡毅氏です。

著者の後輩のやり手経営者は、土曜の朝は風呂に入りながら本を読んでいると言います。

著者の私は入浴中、読書をすることが多いです。ただ漠然と読むのではなく、課題を設定し、その解決法を探しながら本を読み、探し当てたら紙に書いてまとめる、という一連の流れを繰り返します。

◎アロンアルファでキーボードを使えなくした!

アロンアルファを使った裏ワザを紹介します。パソコンのキーボードで「ジャマだな」と思うボタンはありませんか?私は「NumLock」「insert」の2つは、恨みすら覚えるくらいにジャマでした。打ち間違えやすい場所にあり、間違えてボタンを押してしまうとそこからのリカバリーの手間が増えてしまうからです。そこでこの2つのボタンをアロンアルファでくっつけてしまいました。2度と使えなくなりましたが、まったく困っていません。

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