![]() |
できる人の脳が冴える30の習慣 価格:¥ 1,365(税込) 発売日:2011-08-27 |
評価
(3点/5点満点)
週に4日診療を続ける一方で、年間10冊以上のペースで書籍を執筆している米山公啓さんが、忙しいビジネスマンに向け、日常生活のちょっとした工夫や行動で脳を活性化させ、自分の脳を冴える脳にする方法を本書でまとめています。
仕事ができる脳になるためには、日常生活の習慣を少しだけ変えて、脳へ様々な刺激を送る続ける必要があります。また、そういった脳への刺激に加えて、脳を元気にする環境作りも忘れてはなりません。
脳科学に関しては今でも次々と新たな研究結果が出ているので、常に最新の書籍で知識をアップデートしておくことが肝要です。
【my pick-up】
◎小銭の出ない払い方をする
大きなお札を出して支払いをするのは、計算して渡すのが面倒だからです。これを続けていると、意外に簡単な計算ができなくなってしまいます。小銭で支払うより、お札の方が楽だと思うようになってきたのなら、脳機能が低下してきたのかもしれません。
買い物のとき、意識的にお釣りが出ないように払ってみましょう。細かい小銭を出すように努力すると、自然に、「10円玉5枚」「1円玉3枚」と、頭の中で映像を思い浮かべ、右脳を使うようになります。このようなちょっとした日常の努力の積み重ねで、脳の直感的な使い方ができるようになるのです。
◎仕事は8割できたら、やめて帰る
大切なのは、意識的にやめるということ。一生懸命にやって80ではダメなのです。余裕を持ってやって80でやめておくことです。これによってドーパミンを持続して出すことが可能になるのです。
さらにもう一つ、脳にいい仕事のやり方は、家に帰ったら仕事を忘れてしまう、ということです。
◎ダイエットの成功体験は脳に効く
脳にとって、ダイエットには二つの意味があります。一つは困難なことを努力によって達成できるという満足感です。とくにアメリカなどでは、できるビジネスマンは肥満であることが少なく、自己管理ができているという証明のようなものです。ダイエットがうまくいかない理由の一つは、食べていないといいながら、実際には間食していたり、結構な量の果物を食べていたりすることです。つまり自分の行動に意識が持てない、あるいは都合よく解釈して、客観的にどうしてるのか理解できないでいるのです。ダイエットができるのは、自分の行動を客観視できるということの証明でもあります。ダイエット成功への道は、自分の中で運動と食事に対する「意識革命」を起こすことです。
もう一つ、ダイエットで重要なことがあります。最近の研究では、肥満があると認知症の発症が多くなることがわかってきました。ダイエットすることで、脳を病気から守って、よりその機能を保てるようになるのです。