評価 (4点/5点満点)
成功するためには、時間を上手にコントロールしなければなりません。時間を思いどおりにすることができれば、成功を手に入れることができます。
この本では、成功者の立場から、実践的な時間のルール35項目が紹介されています。朝→午前→午後→夜と、1日の生活の時間の流れに合わせて、時間管理についての考え方とスキルが述べられています。
また、たんに「時間をどう使うか?」というだけの問題ではなく、時間を使うことによって、自分の強みを知り、自分の夢や目的に向かって歩いていく力を得る。そんな時間ルールの本質にも迫ります。
つねに自分を振り返り、反省する習慣を身につけて、日々の仕事の中に、小さな達成感と満足感を積み上げていく。どんな成功者も、小さな成功体験から始まります。それを常に意識しながら、限りある時間を最大限活用しましょう。
【my pick-up】
◎「他人の力を借りる」のはコミュニケーション能力がないとできない
他人の力を借りるということは、他人とのコミュニケーション能力を伸ばすということにつながります。他人に何かを頼んで、その分の時間を他のことに有効に生かすというのは、コミュニケーション能力を生かしたひとつのスキルなのです。コミュニケーション能力が低い人にはできないし、他人の能力を正確に把握し、それを引き出す能力を持たない人には、絶対にできません。コミュニケーション能力というスキルを持つことでこそ、実現可能なのです。
◎昼寝で午後にもう一度ピークをつくる
確かに、人のピークは午前中に訪れます。しかし、それで終わり、というわけではありません。じつは、午後に再び復活することもできるのです。そのカギが、昼休みです。昼休みに、短時間だけ眠ればいいのです。昼食はとらないか、軽めにしましょう。昼食をおなかいっぱいといってしまうと、頭が回復するのに時間がかかるからです。満腹だと動くのも億劫になるので、私は、SOYJOY(ソイジョイ)のような栄養食品などを食べています。それだと、20分ほどで気持ちよく起きることができます。それだけで、嘘のように体力が回復し、頭もスッキリして、午前中のピークの状態が再び訪れるのです。
◎「予測能力」は時間管理の極意
仕事にかかる時間を正しく予測できるということは、言い換えれば、仕事の手順や段取りがわかっているということでもあるのです。何かの仕事を与えられたとき、「これを何時間で終わらせよう」とか、「少なくとも何時間くらいかかりそうだ」と考える人が、驚くほどいないのです。あるいは、上司に「その仕事、何時頃終わりそうか?」と質問されても、答えられない人が大勢います。今の自分なら、どれくらいの時間で終わらせることができるか?という予測を、つねに立てる習慣をつけてください。
◎「自分にごほうび」は「ギブ・アンド・テイク」を明確にする
やったことの何に対する「ごほうび」なのかがわからなければ、刺激も少ないし、ありがたみも薄れます。「ごほうび」は、ある仕事をした直後が効果的なのです。たとえば私は、ひとつのセミナーが終わったあとにはコーラを飲みます。いつもはカロリーを気にしてカロリーゼロのコーラしか飲みません。しかしひとつのセミナーが終わったあとだけは、必ず普通のコーラを飲むのです。「ごほうび」で大切なのは、「即効性」なのです。