厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2013年6冊目『1秒もムダにしない人の 超シンプル仕事術』

2012-12-27 10:38:22 | おすすめビジネス書
1秒もムダにしない人の 超シンプル仕事術 (アスカビジネス) 1秒もムダにしない人の 超シンプル仕事術 (アスカビジネス)
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2012-12-13

評価  (3点/5点満点)

私たちの身の回りはモノや情報、シガラミといったものであふれかえっています。

本書の根底に流れている考え方は、「少なきことが幸をもたらす」ということです。捨てることで、自分にとって何が大切かがハッキリわかります。

目標編・心構え編・実践編に分かれていますが、実践編に多くのページが割かれており、ハック的な要素(仕事の効率性・生産性を高める具体的な工夫)がかなり盛り込まれています。

使えるものはどんどん活用しましょう。

【my pick-up】

◎仕事に思い出はいらない!

思い出は励みにはなれど、将来の幸せは保証してくれません。

よい思い出であれ、悪い思い出であれ、過去にひっぱられてはいけません。職業人として現役を終えるその瞬間までは、思い出は未来のためにあるべきなのです。

◎楽しめないゴルフやカラオケには参加しない!

入り込みすぎるとシガラミへと変わる恐れもあります。むしろこれからの時代は、娯楽は娯楽として、仕事は仕事でどれだけ価値を生み出せたかだけが問われます。

あなたが、お金や時間、自分らしさを保つためには、ときに断る勇気も必要です。

◎何をするかより、誰とするか!

現実の世界では、何をするかよりも、誰とするかで、仕事の成否が大きく変わってくるのです。仕事で組む相手を普段からもっと意識すべきです。

いい人と出会うことができて、いい人を見極めることができて、いい人に気に入ってもらえることができたならば、仕事の半分以上はすでに成功していると言っていいでしょう。

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2013年5冊目『なぜ若者はトイレで「ひとりランチ」をするのか』

2012-12-26 09:17:07 | おすすめビジネス書
なぜ若者はトイレで「ひとりランチ」をするのか なぜ若者はトイレで「ひとりランチ」をするのか
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2010-06-15

評価  (3点/5点満点)

本書のタイトルで掲げられた「トイレでひとりランチ」。この行為は「便所飯」(べんじょめし)として最近知られています。

おもに若者が、トイレの個室の中で、ひとりで昼食をとる行為のこと。人目につく場所で、ひとりで食事をしていると、「一緒に昼食をとるような友達がいない人間だ」と、他者から思われてしまう-こうした強迫観念に駆られ、「友達もいない寂しい人間」「変わった人間」に見られたくないという一心で、「ひとりで食事をする姿を、絶対に誰にも見られない」トイレの個室に駆け込む。この言葉は、2004年ごろから、インターネット上で広まりだしたとされる。

なぜ、若者はここまで「ひとり」でいることを恐れるようになったのか?なぜ、ここまで「他者の目」を気にするようになってしまったのか?

精神科医の和田秀樹さんは、その原因として、人間性重視の教育にあると指摘します。

・「スクールカースト」という、教室に「身分制度」が生まれた

・本音を言えない若者は「真の自己」を失い、未来に希望が持てなくなった

・「人間性」を大事にしすぎたら、社会が壊れた

子供に優しい社会を目指すのはいいが、人間性重視の社会が子供から見て本当に優しい社会なのか?大人の思い込みでない形で、真面目に考えなければいけなくなっている時期ではないでしょうか。

「便所飯」という行為は、40代以上にはなかなか理解しがたいかもしれませんが、世代間の理解を深めるものとしてこの本の意味があると思います。

【my pick-up】

◎企業は圧倒的に「学歴」をアテにしている

いまや企業社会は、新卒の採用にあたり、昔よりも学歴重視の姿勢を強めている。

どの大学の卒業生でも平等に、ペーパーテストを実施するが、その点数で選別すると、結果的に出身大学のランクどおりの順番になるというのだ。

いまは、学歴(=入試の難易度)の差が、そのまま知識量や学力の差として表われる。各企業側は公平に「能力」だけで採用試験をしているつもりが、フタを開ければ「学歴重視」で選んだような恰好になってしまう。

一部のエリート層の子息は、「人間性至上主義」的な発想とは無縁な場所、つまり学習塾で、相も変わらず受験勉強に邁進し競争している。

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2013年4冊目『時給800円のフリーターが3年で年収1000万円に変わる仕事術』

2012-12-24 20:19:46 | おすすめビジネス書
時給800円のフリーターが3年で年収1000万円に変わる仕事術 時給800円のフリーターが3年で年収1000万円に変わる仕事術
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2012-12-21

評価  (4点/5点満点)

誰であろうと、最低でも年収1000万円は稼げる。そのために重要なものは、スピードと感謝の2つ。

本書では、最短・最速で最強のビジネスパーソン(最低年収1000万円)になるために必要な前提条件の考え方について説明します。

①世の中は不平等だが、「時間」だけは平等だ

②だからこそ、時間との付き合い方を効率化せよ

③最高の成果を出すために、常に感謝せよ

与えられた環境に感謝しつつ、無駄を排除し、効率的に働くことで、人は変われる。それを実現するための近道を、70の鉄則にまとめています。

「ブラック企業でも入社しろ」「1日最低15時間以上、できれば18~20時間働け」「血尿や血便は3回まで大丈夫。4回目からは病院へ行け」など、過激な内容も含まれていますが、仕事の成果を出すことにフォーカスした超実践的な事例が満載。20代~30代始めの若手ビジネスパーソンに喝を入れる1冊です。

【my pick-up】

◎携帯電話は長く、大切に使う

携帯はできる限り長く、大切に使ったほうが、ビジネスパーソンの〝稼ぎ(収入)〟に直結すると思う。理由は2つある。1つは、携帯電話を長く使えば使うだけ操作感が手になじみ、処理速度が上がることで圧倒的に時間が増える点。もう1つは、ものを長く大切に使う人なんだ、という安心・信頼感を周囲に与えることができる点である。

◎メールの返事はさせない

相手のボールを待っている時間は、典型的なディフェンスタイムである。「相手のボールが返されなかったからプロジェクトが進みませんでした」。こんな台詞からは、真剣勝負のかけらも伝わってこない。「相手のメールを待っていました」というのは、言い訳にすらならない。そこでどうするか。答えは簡単で、相手に面倒な返信をさせなくとも、意思確認ができるメールをこちらから打つ、というものである。

たとえば打ち合わせ調整をしている場合、「ご都合のよろしい時間をお聞かせくださいませんか?」というメールは典型的な〝駄目メール〟である。「○日、○日はそれぞれ午後なら予定が自由になりますので、空き日時をいただければそちらにて決定しましょう」と打つのが正解。

あるいは、経営の方針を話し合っている最中においては、「ご意見をいただけますか?」と相手のボールを投げるメールもこれまた〝駄目メール〟である。「われわれはA案、B案、C案とある中でA案を選択します。異論のある方のみご返信ください。ない場合はA案で可決といたします」というのが正解である。何事も、送信者側の工夫一つで、「待ち時間」という無駄なディフェンスタイムをなくすことができる。

◎ノートは常に1冊のものを使い込む

ノートは1冊のものを使い込むことを強くおすすめする。大切な情報は常に1か所にまとめている状態が理想である。瞬時に自分の考えを引き出せるように、自分の思考は常に1つの個所にまとめておくこと。大切な情報は1か所に集約する癖をつけること。そのためにも、ノートは常に1冊のものを使い込むことをおすすめしたい。

◎財布には常に30万円以上入れておけ

稼げるビジネスパーソンたるもの、最低でも、現金30万円以上は必須である。あなたがお会計をするとき、ちらっと見えるその財布の中に、いくらくらい現金が入っているのかというのは、ものすごく人は見ている。財布にお金が大して入っていないビジネスパーソンは、まず間違いなく、なめられるだろう。何の変哲もないサラリーマン風の方が、財布を取り出したときに数十万円のお札が入っていたら、何者だろうかと想像をしてしまうだろう。

◎10歳以上離れた先輩の話は、半分聞いて、半分聞かない

年が離れすぎている先輩の話は、はっきり言って「時代観が違いすぎる」ことが多い。したがって、10歳以上年の離れた先輩の話を聞くときは、「半分聞いて半分聞かない」程度に心がけておこう。

半分聞くべき個所としては、①人間心理、②組織心理、③専門領域、④社会人としての失敗体験談-の4点である。これらはいずれも、普遍の要素である。〝客観情報〟である。横展開をする上で応用が利く、〝原理原則〟である。経験値の量が、そのまま結果に直結する。この手の話は必ず聞いておいたほうがよい。勉強になること間違いない。

他方、半分聞かないほうがよい個所としては、①自慢話、②武勇伝、③人生論、④昔話-の4点である。これらはいずれも、属人的な情報である。〝主観情報〟である。時代がずれれば話の内容に有効性はなくなる可能性が高い。先輩と話をしていて、このあたりの話が多くなってきたら、早い段階で話を切り上げて、うまいこと聞き流していくことをおすすめする。

◎3回同じミスをした奴とは、縁を切れ

2度同じミスをするのは絶対にいけない。ましてや、3度同じミスをするなど言語道断である。同じミスを繰り返すビジネスパーソンは、爆弾を抱えた存在でしかないのだ。「注意した人に対して関心がない」ということだ。相手に関心がないのであれば、こちらから関わる必要などまったくないのだ。

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2013年3冊目『仕事ができる人の「しないこと」リスト』

2012-12-23 20:18:01 | おすすめビジネス書
仕事ができる人の「しないこと」リスト: 「見切る」「捨てる」「断る」……結果を出す人の絶対ルール (知的生きかた文庫) 仕事ができる人の「しないこと」リスト: 「見切る」「捨てる」「断る」……結果を出す人の絶対ルール (知的生きかた文庫)
価格:¥ 600(税込)
発売日:2012-10-21

評価  (3点/5点満点)

本書では、「何をしないか」を決めることが仕事をする上でいかに重要か、そして、では具体的にそんな「しないこと」を決めればいいのかを提案しています。

・麻雀とカラオケとゴルフをしないと決めてしまえば、勉強する時間はたくさん取れる

・酒席は基本的に断ると決めれば、読書三昧の生活を過ごせる

著者の中島孝志さんの知人のある一流の方は、以上のようにしないことを決めて自分の能力を磨いて、いまの地位を築いたそうです。

「やらないこと」を決めなければ、「本当にやるべきこと」をやるための時間をつくることはできない。

がむしゃらに突っ走ってきて、少し落ち着いてきた30代前半くらいから取り入れてほしい考えのひとつです。

【my pick-up】

◎ビジネスパーソンは、「えこひいき」されてナンボ

目をかけた人間は特別扱いする。組織というのはそういうものです。これを「えこひいき」という人間は、すでに「負け犬」です。「不公平」というなら、それは当たりません。なぜなら、ビジネスパーソンは依怙贔屓してもらってこそのビジネスパーソンです。

◎できる人は「交流会」をバカにしない

勉強会や異業種交流会などをバカにしないことです。バカにする人は、人間を肩書でしか見ない、ということを自ら語っているようなものです。

◎できる人は「大差のない」ことに悩まない

迷うのはどちらに転んでも同じようなメリット、デメリットがあるからです。そんなものはどちらを選んでも同じこと。ならば、さっさと判断して行動に移したほうがいいのです。そして、走りながら考えればいいのです。そうすれば、「失敗に早く気づく」こともできるわけです。

◎できる人は「悪口」をいわない

悪口は必ず相手に伝わるものだ。また、悪口をいうということは、その相手を内心、高く買っている証拠なのです。わざわざ悪口をいうのは、「関心」があることの証拠です。もし、あなたが誰かの悪口をいうとしたら、きっとその人をライバル視しているのだと思います。相手に勢いや若さやエネルギーや周囲の人気などがあって自分のほうが劣勢であるーというパターンが多いのではないでしょうか。嫉妬で人の足を引っ張ったところで、自分の実力や人気が盛り返すわけがありません。

◎できる人は「同じ仕事」を二度しない

あまりに信じられないことなのでビックリしていることがあります。それは受信したメールをチェックしたあと、「受信トレイ」から削除して「ゴミ箱」に移さない人が少なくないのです。メール未読あるいは同じメールを二度チェックしてしまうというロスが出るのは、受信トレイから既読メールを削除していないからです。ゴミ箱に移していないから発生するのです。

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2013年2冊目『ジョージ・ポットマンの平成史』

2012-12-20 11:10:00 | おすすめビジネス書
ジョージ・ポットマンの平成史 ジョージ・ポットマンの平成史
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2012-04-25

評価  (3点/5点満点)

テレビ東京で以前、深夜番組として放送されていたものが書籍化。イギリスの歴史学者が、セックス、子どもたちの遊戯、人間関係、仕事、サブカルチャーといった分野に関して、平成時代の日本における変質と特殊性を、政治・経済との関わりにも触れて分析するという設定。

日本における平成時代とは、それまでの日本とは明らかに異なる社会・文明に突入しているというのが全体を流れる考えです。

1章 ファミコン史-平成時代、ファミコン世代は日本をどう変えてゆくのか?

2章 ブログ・ツイッター史-平成時代、なぜ日本人は「カルボナーラなう」とつぶやくのか?

3章 マンガの汗史-平成時代、なぜマンガで汗の描写が激減したのか?

4章 人妻史-平成時代、なぜ人妻大好きブームが到来したのか?

5章 童貞史-平成時代、なぜ童貞が高齢化したのか?

6章 友達いないと不安史-平成時代、なぜ日本人は便所で食事をするのか?

7章 路チュー史-平成時代、なぜ日本人はストリートキスを好むのか?

その他、コラムとしてJ-POP史、ブルマー史、オネエ史が登場します。

いわゆるジョーク本ですが、歴史を紐解きながらなかなか鋭い指摘もあり、知的好奇心をくすぐってくれます。身近な社会問題から、日本の政治・経済などを考える格好の教材です。

ちなみに、TV番組は既に終了していますが、DVDが出ていますので、本書を読んで興味を持たれたらそちらもどうぞ。テレ東らしい演出ですかね。フジや日テレなどではお目にかかれないかもしれません。

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