評価
(4点/5点満点)
誰であろうと、最低でも年収1000万円は稼げる。そのために重要なものは、スピードと感謝の2つ。
本書では、最短・最速で最強のビジネスパーソン(最低年収1000万円)になるために必要な前提条件の考え方について説明します。
①世の中は不平等だが、「時間」だけは平等だ
②だからこそ、時間との付き合い方を効率化せよ
③最高の成果を出すために、常に感謝せよ
与えられた環境に感謝しつつ、無駄を排除し、効率的に働くことで、人は変われる。それを実現するための近道を、70の鉄則にまとめています。
「ブラック企業でも入社しろ」「1日最低15時間以上、できれば18~20時間働け」「血尿や血便は3回まで大丈夫。4回目からは病院へ行け」など、過激な内容も含まれていますが、仕事の成果を出すことにフォーカスした超実践的な事例が満載。20代~30代始めの若手ビジネスパーソンに喝を入れる1冊です。
【my pick-up】
◎携帯電話は長く、大切に使う
携帯はできる限り長く、大切に使ったほうが、ビジネスパーソンの〝稼ぎ(収入)〟に直結すると思う。理由は2つある。1つは、携帯電話を長く使えば使うだけ操作感が手になじみ、処理速度が上がることで圧倒的に時間が増える点。もう1つは、ものを長く大切に使う人なんだ、という安心・信頼感を周囲に与えることができる点である。
◎メールの返事はさせない
相手のボールを待っている時間は、典型的なディフェンスタイムである。「相手のボールが返されなかったからプロジェクトが進みませんでした」。こんな台詞からは、真剣勝負のかけらも伝わってこない。「相手のメールを待っていました」というのは、言い訳にすらならない。そこでどうするか。答えは簡単で、相手に面倒な返信をさせなくとも、意思確認ができるメールをこちらから打つ、というものである。
たとえば打ち合わせ調整をしている場合、「ご都合のよろしい時間をお聞かせくださいませんか?」というメールは典型的な〝駄目メール〟である。「○日、○日はそれぞれ午後なら予定が自由になりますので、空き日時をいただければそちらにて決定しましょう」と打つのが正解。
あるいは、経営の方針を話し合っている最中においては、「ご意見をいただけますか?」と相手のボールを投げるメールもこれまた〝駄目メール〟である。「われわれはA案、B案、C案とある中でA案を選択します。異論のある方のみご返信ください。ない場合はA案で可決といたします」というのが正解である。何事も、送信者側の工夫一つで、「待ち時間」という無駄なディフェンスタイムをなくすことができる。
◎ノートは常に1冊のものを使い込む
ノートは1冊のものを使い込むことを強くおすすめする。大切な情報は常に1か所にまとめている状態が理想である。瞬時に自分の考えを引き出せるように、自分の思考は常に1つの個所にまとめておくこと。大切な情報は1か所に集約する癖をつけること。そのためにも、ノートは常に1冊のものを使い込むことをおすすめしたい。
◎財布には常に30万円以上入れておけ
稼げるビジネスパーソンたるもの、最低でも、現金30万円以上は必須である。あなたがお会計をするとき、ちらっと見えるその財布の中に、いくらくらい現金が入っているのかというのは、ものすごく人は見ている。財布にお金が大して入っていないビジネスパーソンは、まず間違いなく、なめられるだろう。何の変哲もないサラリーマン風の方が、財布を取り出したときに数十万円のお札が入っていたら、何者だろうかと想像をしてしまうだろう。
◎10歳以上離れた先輩の話は、半分聞いて、半分聞かない
年が離れすぎている先輩の話は、はっきり言って「時代観が違いすぎる」ことが多い。したがって、10歳以上年の離れた先輩の話を聞くときは、「半分聞いて半分聞かない」程度に心がけておこう。
半分聞くべき個所としては、①人間心理、②組織心理、③専門領域、④社会人としての失敗体験談-の4点である。これらはいずれも、普遍の要素である。〝客観情報〟である。横展開をする上で応用が利く、〝原理原則〟である。経験値の量が、そのまま結果に直結する。この手の話は必ず聞いておいたほうがよい。勉強になること間違いない。
他方、半分聞かないほうがよい個所としては、①自慢話、②武勇伝、③人生論、④昔話-の4点である。これらはいずれも、属人的な情報である。〝主観情報〟である。時代がずれれば話の内容に有効性はなくなる可能性が高い。先輩と話をしていて、このあたりの話が多くなってきたら、早い段階で話を切り上げて、うまいこと聞き流していくことをおすすめする。
◎3回同じミスをした奴とは、縁を切れ
2度同じミスをするのは絶対にいけない。ましてや、3度同じミスをするなど言語道断である。同じミスを繰り返すビジネスパーソンは、爆弾を抱えた存在でしかないのだ。「注意した人に対して関心がない」ということだ。相手に関心がないのであれば、こちらから関わる必要などまったくないのだ。