評価 (3点/5点満点)
正しい判断方法を身につけている人は、全体の9%しかいない。
この本では、職場でよく起きる困ったケースに対して、これだけは押さえたい判断プロセス、つまり「判断の方程式」をまとめています。「判断の方程式」を集めた「判断の説明書」とも言える1冊。
判断方程式の基本となる4つの公式
1.問題発見力+問題分析力(すべては問題発見力から始まり、問題分析力とつなげて現実的な問題解決へ)
2.ヒューマンスキル+意思決定力+ヒューマンスキル(意思決定はヒューマンスキルで挟むとより伝わる)
3.創造力+計画組織力(アイデアが湧いたら、すぐにほかの人に伝え計画に落とし込む)
4.問題発見力+洞察力(問題解決の視点を複数見つける)
ストーリー風で21の案件に対して判断方程式をお伝えし、最後の章ではそれらの方程式を実際に使ってみる「インバスケット問題」(多くの未処理案件を限られた時間の中でより精度高く、より成果があがるように処理をしていくビジネスゲーム)が用意されています。
私の会社でも、係長や課長になる試験の1つにこのインバスケットがあります。インバスケットでその人の問題解決力や判断力が分かるのです。合わせて、案件処理は優先順位が高いと思われるものから手をつけることも重要ですね。