厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2014年197冊目『林修の仕事原論』

2014-11-30 00:45:03 | その他私が読んだ本

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評価 (2点/5点満点)

東進ハイスクール現代文講師の林修さんが、自身の仕事観に基づいた仕事の基本を「仕事原論」としてまとめたものです。

ただし、ここに書かれたやり方を受け入れて仕事をしてくださいということではなく、自らの仕事観を見直すきっかけにしてほしいという思いで書かれています。

予備校講師を続けながら、テレビ番組のMCや講演など、著者の活躍は改めて言うまでもありませんが、浮かれることもなく自分の確固たる軸を持って仕事をしている様子が本書から伝わってきます。

「やりたくもない予備校講師を長年やってきたことで、ようやく自分が一番やりたい本を書くという仕事の依頼を次々といただけるようになりました。ところが、本を書くより好きだとはとても言えないテレビ出演の依頼も多数いただけるようになり、肝心な本を書く時間をほとんど工面できない状況です。(中略)僕にできる仕事は、基本的には他の誰にでもできるのです。にもかかわらず、相手はぜひ僕に、と依頼してくれた-。どこに断る理由があるのでしょうか?ありがたくお受けして、そこで全力を尽くすだけです。」(P.25~26)

質問や投げかけの個所が多く、日々の仕事について考えるヒントをたくさん与えてくれますよ。

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2014年196冊目『なぜ、一流の人はハードワークでも心が疲れないのか?』

2014-11-27 14:06:59 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本は、前向きにハードワークに取り組む皆さんに、ストレスの多い働き方を「レジリエンス」のある働き方に変えるにはどうすればいいかをお伝えするものです。

レジリエンスとは、逆境や困難、強いストレスに直面したときに、適応する精神力と心理的プロセスのことで、NHK番組の『クローズアップ現代』でも特集が組まれました。

レジリエンスを鍛える習慣には以下の3つがあるそうです。

1.ネガティブ連鎖をその日のうちに断ち切る習慣

2.ストレス体験のたびにレジリエンス・マッスルを鍛える習慣

3.ときおり立ち止まり、振り返りの時間をもつ習慣

仕事の効率化の追求やワークライフバランスも大事ですが、時にはハードに働くことも自身の成長のために必要です。ただし、心が折れて仕事に取り組めないことにならないよう、本書から学べることは多いと思います。

【my pick-up】

◎おすすめできない気晴らし法

仕事でのストレスを起因としたネガティブ感情の気晴らし法として、あまりおすすめできないのが「飲み会」「カラオケ」「ギャンブル」の3つです。

飲み会は、仲間との交流には役に立ちますが、感情の気晴らしには向いていません。アルコールが入って気が緩むと、会社への不満や上司についての愚痴が出てしまい、仕事での嫌な気分を思い出しかねないからです。

カラオケは、仕事仲間と一緒にいると、仕事からディタッチすることができません。ただ、歌う行為そのものは「音楽系」の気晴らしですので、友人や家族とカラオケに行けばプラスの効果が期待できます。

◎感謝の習慣をもとう!

感謝の研究で興味深いのが、相手に感謝の気持ちが伝わらなかったとしても、自分が「ありがとう」と感じるだけでポジティブ感情が豊かになり、さまざまな効果を受けることができることです。

感謝をするという行為は、マナー以上に自分が幸せになり健康になるための秘訣でもあるのです。

◎ときおり立ち止まって「場」の選択をする

まじめな人ほど、今いる「場」から離れようとしないのです。

私は自分が選んだ「職種」にはこだわり続ける価値はあるとは思いますが、「職場」の選択が間違っていた場合は、それに執着し続ける必要はないと考えます。なぜなら、場の選択を間違うと、いくらハードに仕事をしても報われないからです。

レジリエンスの高い人は、おそらくほとんどの人が自分の人生で最も長い時間を過ごすことになる「職場」選びも、現実的な視点で合理的に行います。もし間違っているとしたら、よりベターな「場」に軽やかに移る柔軟さをもっています。

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2014年195冊目『はだかの王様』

2014-11-25 21:21:15 | その他私が読んだ本

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評価 (2点/5点満点)

この本は、著者の与沢翼さんが実際に起業に成功して数億円の資産を手にし、そしてそれをすべて失っていく中で犯した「ミス」を分析したものです。

いわゆる成功本ではなく、億万長者から転落した人間が「あの時、あれをやっていなければ今頃こんなことになっていなかったのに・・・」と、失敗要因を語っているユニークな内容です。

「これからの時代に必要な能力は、過去の知識をどうやって現代に使える知識に昇華させることができるか」

与沢さんの挫折を通して、このことが繰り返し述べられています。

「失敗は成功の母」であるとはいえ、しなくてもいい失敗は避けるに越したことはないです。一見すると失敗して当たり前と思えるものも、成功して浮かれていると見えなくなっているかもしれません。成長途上にいったん立ち止まって、謙虚さを取り戻せる1冊となるでしょう。

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2014年194冊目『外資系とMBAに学んだ「先を読む」会話術』

2014-11-24 00:24:49 | その他私が読んだ本

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評価 (2点/5点満点)

この本では、著者の理央周さんが最も得意とするエリアである「マーケティング」の手法とMBAのフレームワークをベースに、時間の浪費や不要な失敗を避けるための先読みコミュニケーション術を展開します。

理央さんがたどり着いたコミュニケーション手法とは、「腹黒く先を見る=シミュレーション」。相手が言いそうなことをあらかじめ予想し準備することで、自分も相手もハッピーになれるというもので、腹黒とは相手を陥れるためではありません。相手の一歩先を読んで先手を取るということです。

SWOT分析やAIDMA、3C、4Pといった有名なフレームワークを、日常のコミュニケーションでどう使えるか?というユニークな観点で書かれています。

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2014年193冊目『出世する人は人事評価を気にしない』

2014-11-20 21:48:13 | その他私が読んだ本

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評価 (2点/5点満点)

なぜこの人が出世するんだろう?ということはどの会社・職場でも話になるのではないでしょうか。

タイトルにある「出世している人たちの共通点は会社の中での人事評価を気にしない」ということの背景に、彼らに共通した行動(仕事の進め方や人づきあいの方法、プライベートなど)がありそうです。それらの共通点について誰にでも分かるように整理を試みたのが本書です。

具体的には、会社の中の人に関するルールと運用実態、その背景にある企業組織のあり方から解きほぐしています。

・優秀な課長が部長になるのではなく、部長の仕事にふさわしい人を部長に据える(=職務主義)。

・課長になった時点ですでに経営層への出世を視野に入れている人は、それまでの出世基準が通用しなくなっていることに気づいている。だから、彼らは人事評価の結果を自然と気にしないようになる。

要は、「選ばれる」ルールが変わるタイミングがあるということです。

その意味では、課長クラスまで来た方が、これからどうやって成功を手にしようか、と悩むタイミングに読んで欲しいです。特に、会社の中だけで成功を獲得しようとしないのであれば、なおさら役に立つと思います。

コメント (3)
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