厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2015年103冊目『一流の人をつくる 整える習慣』

2015-06-29 15:53:30 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

仕事のクオリティを高めたいなら、実力をつけるより、今の実力を出し切ることに意識を向けたほうが圧倒的に近道です。なぜなら、ほとんどのビジネスパーソンは、自分の力を半分も出せていないから。

この本では、順天堂大学医学部教授で自律神経研究が専門の小林弘幸さんが、「自分のコンディションを整え、今ある実力を十分に発揮するため」に自律神経を整えるちょっとしたコツや考え方を紹介します。

そこでのキーワードは「ストレスフリー」。できるだけストレスのない状態をつくることが、結果として自律神経を整えることになるのです。

これまで自律神経というと健康という側面ばかりがクローズアップされてきましたが、本書はビジネスパーソンが今の実力を十分に発揮するために、ストレスになっていることを1つ1つ丁寧に取り除く行動パターンや意識づけに注目しています。

掲載されている方法は非常にシンプルかつ簡単なことばかりですので、積極的に取り入れてみましょう。

【my pick-up】

◎イライラしたときは「日光のサル」(見ざる、聞かざる、言わざる)になりきる

職場や飲み会で「他人の悪口」や「自分のイヤな評判」を耳にしてしまったときも、「聞かざる」の精神でスルーし、「言わざる」の精神で何も言いません。当然、私にだってイヤなことを耳にして「ちょっとは言い返したい!」と感じることはあります。でも、そこで言い返したところで、余計な言い争いを生むだけで、さらに自律神経を乱す一方。

◎本当の得意分野では「嫉み」「僻み」は生まれない

「得意分野で勝負する」というのは、突き詰めれば「自分との戦い」だと私は考えています。他人と比較して「勝った、負けた」と優越感に浸ったり、嫉んだり、僻んだりしているうちは、本当の意味での得意分野ではないと、私は思います。注意深く周囲を観察してみると、他人の悪口を言ったり、嫉んだり、僻んだりしている人というのは、自分の苦手(あるいは、それほど得意でない)分野で勝負している人ばかり。

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2015年102冊目『一流と言われる3%のビジネスマンがやっている誰でもできる50のこと』

2015-06-27 18:36:27 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本は、3%の素晴らしいビジネスマン達と、その対極にいる方の習慣や考え方がまとめられています。

著者の海老一宏さんは、人材紹介業としてこれまで6000人以上の転職者と面談してきた結果、一流のビジネスマンにはどのような共通点があり、厳しい環境でどう勝ち抜いているのかを知ることができたとのこと。また、真面目に仕事をしていてもなかなか思うようなキャリアを作れていない方も多く、ほんの少しの工夫や努力できっと一流に変わるだろうなとも思えたそうです。

今後も活躍できる人は、「頭がとても柔らかく時代を先読みできて、かつ自分のポリシーをしっかり持っている人」。

一流として活躍しているビジネスマンが、外見、仕事のやり方、コミュニケーション、マナー、プライベート、キャリア、メンタルそれぞれでどう考え行動しているのかを本書から学びましょう。

【my pick-up】

◎どんなに嫌な上司でも立てる

組織人である以上、直属の上司に好かれることが仕事の第一歩です。ビジネスの世界には、ビジネスでの人間の相性があります。「お互いが協力して仕事の価値を生み出せるか」という相性です。いったい誰が嫌いな部下にいい仕事を任せるでしょうか?同じ仕事をしても好きな部下にはいい評価をして、嫌いな部下には悪い評価をする可能性があります。仕事ができる上司は、普通の努力しかしない部下には、結構厳しい評価を下す傾向があります。まずは会話の量を増やすことです。ホウレンソウは絶対効果があります。あなたには上司のために積極的に仕事を手伝うくらいの気持ちが必要です。要するに上司にいつも恩を売るのです。

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2015年101冊目『「数字に強い課長」になるための仕事のコツ』

2015-06-26 14:51:38 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

「数字に強い課長」とは、「算数レベルの知識を仕事に活用できる人」。難しい公式や理論を覚える必要はなく、算数レベルの知識を使えばいいのです。

この本では、ビジネス数学コンサルタントの第一人者・深沢真太郎さんが、業務のロス・マネジメント・社内政治などで算数レベルの知識を使い、課長としての成果をあげていく事例を学びます。

本書を読んで理解したのは、ビジネスの構造は「算数」で十分説明がつくということ。課長が使うのはX(エックス)といった中学校からの数学ではなく、小学校レベルの算数であるべきです。

算数で考えるというのは、ビジネスをシンプルに考えて本質に迫る、また既成概念にとらわれずに柔軟な発想を促す、という効果があるのではないでしょうか。

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2015年100冊目『脳がシビれる心理学』

2015-06-22 14:48:31 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

・女性は父親に似た人と結婚する?

・成功したけりゃやせなさい?

・食品には男と女がある?

・ワインの味はやっぱり値段で決まる?

・サブリミナル効果の不都合な真実とは?

こういった謎に対し、心理学、認知科学、脳科学、行動科学など様々な心に関わる分野の研究者が取り組み、一定の成果をあげてきています。

その鮮やかな解答に至るプロセス、方略とそれのたて方を、特別な知識がなくても分かるように簡単な言葉で紹介した1冊です。

著者は、九州大学高等研究院及び芸術工学研究院准教授の妹尾武治さん。本書では、心理学の笑えて、感動する研究論文をたくさん紹介し、心理学という武器を使えば、さびていく脳に対抗できる深い思考力を保つことができるとしています。

心理学は、身近であり、誰でもすぐに取りかかることができるが故に、徹底したフォーマット・ルールの遵守が求められます。ただの思い込み、身勝手な押しつけではなく、客観的で科学的なアプローチによる仮説提唱とその検証の繰り返しが、心理学なのです。

少し小さい文字で239ページのボリュームですが、心理学をテーマにしたお気楽エッセイとして楽しく読めると思います。

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2015年99冊目『一生使える「気づかいの基本」が身につく本』

2015-06-19 22:56:49 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

「気づかいの基本」とは、自分の中に自然とわき起こる「前向きなサービス精神」。その気持ちや行動を身につけるための具体的な方法が、上司、同僚、部下(後輩)、お客様・取引先、そして自分に対して、それぞれたくさん明らかにされています。

・相手に見返りを求めない

・人をよく観察する

・人のせいにしない謙虚な態度

まずはこの3点を押さえましょう。気づかいの基本は、まさにこれらに集約されます。

また、気づかいと言いつつも、空気を読み過ぎて何も言えないのは、これからの時代を生き残るためのプラスにはなりません。自分の考えをしっかり持って堂々としつつも、相手とその人が大事にしているものを尊重していく。

謙虚な姿勢は、自分を押し殺すことではないですよね。

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