厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

今年193冊目『「要領のいい仕事」今日からできるコツ!』

2009-11-30 23:16:01 | おすすめビジネス書
「要領のいい仕事」今日からできるコツ! (だいわ文庫) 「要領のいい仕事」今日からできるコツ! (だいわ文庫)
価格:¥ 600(税込)
発売日:2009-11-10

評価  (3点/5点満点)

ベストセラーとなった『頭のいい説明「すぐできる」コツ』(三笠書房知的生きかた文庫)の著者・鶴野充茂さんが、今やネガティブな意味ではなく、仕事をする上で必要不可欠なビジネススキルと言える「要領のよさ」を磨くための方法を紹介します。

要領よく仕事をするということは

・大事なことを集中してやること

・大事ではないことは徹底的に手を抜くこと

この2つの原則を追求することです。

また、次の段階では、個人の仕事だけではなく、自分が苦手なことを誰かに代わりにやってお互いが補完しあえるチームをつくることです。

周りを巻き込んでチーム全体の生産性を上げるよう、この本で学びましょう。

【my pick-up】

◎評価が欲しければ驚きを与える

大切なことは、あなたが「一人で為し遂げた」という事実ではなく、あなたが「驚くような成果を持ってきた」という事実なのです。方法論はあまり問われません。

◎相手の期待値を下げる

期待値が上がりすぎないようにする方法は、仕事を受けるときに「このあたりまでが精一杯」とあらかじめ宣言することです。

◎次の試合に出られる体力を残す

仕事は長期戦です。だからこそ、途中で燃え尽きてしまわないように、余力を残して一日を終えられるようにしたいものです。

余力があるかどうかのバロメーターは、2つあります。1つは健康管理の時間を安定的に確保できているかどうか。もう1つは新しいことに取り組める気持ちの余裕をもっているかどうか、です。

健康管理の時間とは、自分が健康でいられる睡眠時間と運動時間です。これをまず確保します。新しいものに取り組める気持ちの余裕のためにも、この「時間的な余裕」は必要不可欠です。

◎レスポンスの早さで驚かせる

「宛先が自分だけ」のメールや、「宛先が自分を含む」ものを色分けし、CCやメーリングリストで入る同胞メールは読むのを後回しにします。つまり、自分が返信しないことで人に迷惑をかけてしまう可能性が高い順に読むわけです。

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今年192冊目『目立つ力』

2009-11-29 19:57:35 | おすすめビジネス書
目立つ力 (小学館101新書 49) 目立つ力 (小学館101新書 49)
価格:¥ 777(税込)
発売日:2009-10-01

評価  (4点/5点満点)

ひさびさの勝間和代さんの本の登場です。

ブログやミニブログ、SNS、動画共有サイトなどのインターネット・メディアを活用して「目立つこと」を通じていかに人生を変えていくかを、勝間さん自身のこれまでの経歴も含めて著したものです。

また、インターネット・メディアの利点として、PDCAサイクル、つまり仮説を立て、試し、成功したり失敗したりしながら最初の仮説を修正するということが、自分でコントロールできます。

あとがきで、「ある意味、とてもマニアックな本」と書いてありましたが、たしかにブログは他の人のを読むことはあっても、自分で開設し書いている人はまだまだ限られています。とにかく何でもいいからブログを始め、継続することで自分が少しずつ成長するのを実感できます。また、人生の選択肢を増やし、自らの可能性を広げるきっかけにもなります。

本文中にある「面白いブログを書くための20のルール」も参考にしましょう。

【my pick-up】

◎まずは、ブログを始めてみる

初心者のうちは、1日当たりの訪問人数を100人を超えることを目標にすればいいと思います。商用ブログであれば、1000人超えでしょう。1万人をコンスタントに超えるようになると、α(アルファ)ブロガーです。

◎読者数の目標

タレントや芸能人でもない限り、1日のブログの集客数を最初のうちは50~100人、そのうち300人くらいをコンスタントに保てる形を目ざしていくのがいいと思います。

◎アクセス数を増やすには-手間暇をかける方法

・ブログランキングに参加することで、注目度を上げる

・人気ブログにトラックバックやコメントをすることで、人気ブログからの集客を図る

・SEO対策を行い、検索エンジンのトップに近い位置に出てくるようにブログのタイトルやタグに工夫を凝らす

◎集客の基本

αブロガーの記事に対して、引用・コメントをつけて記事を作成し、その記事のURLをトラックバックすることで、αブロガーの記事へのトラフィック(ユーザーの流れ)を自分のところに呼ぶ方法もあります。

◎どうやって引き留めるか

実際、そこまでやるのか、と自分でも驚くくらいまで努力をしないと、なかなかユーザーは獲得できません。そして、ユーザーが獲得できないと、私たち自身が伸びることもできないし、結果として、目立つことができないのです。

◎細くでいいから、長く続けること

ブログのいちばんの欠点は、とにかく、「即効性がない」ことです。運動習慣とほとんど同じだと思ってください。成果が出るまで続けることができれば、私たちに劇的な変化をもたらすのです。読者数を増やすには根気が必要です。正直、ブログの継続は根気がない人には向いていません。ジョギングやマラソンに近いものがあります。

毎日2時間、ブログの書き込み・更新をやらなかったら、本を読めていたかもしれませんし、別の勉強もできていたかもしれません。ですから、私は、ひとつのエントリーにかける時間は、最大で30分、できれば15分以内にできるものでないと続いていかないと考えています。

推奨する更新頻度は、少なくとも1週間に2回以上です。それ以下ですと、よほどのファン以外からは、忘れられてしまいます。

◎若者のコミュニケーション能力は高い

実は、これほどコミュニケーション能力を持った世代というのはいままでなかった。知らない人と会話ができる、というのは、ものすごく高いコミュニケーション能力を要求されるんです。それに慣れちゃうと、赤提灯のおじさん会話なんかはかったるくて仕方がない。

◎まねから始めよ

ブログにしても、メルマガにしても。テンプレートななんて、そのままコピペです。コンテンツだけ自分の言葉にしていく。

まず、徹底的にまねてみることです。そうすると、違和感が絶対残ります。それが個性なんです。個性って、違和感のことです。

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今年191冊目『負けない議論術』

2009-11-25 22:26:13 | おすすめビジネス書
世界の凄腕ビジネスマンと渡り合う日本人弁護士の 負けない議論術 世界の凄腕ビジネスマンと渡り合う日本人弁護士の 負けない議論術
価格:¥ 1,500(税込)
発売日:2009-11-13

評価  (3点/5点満点)

ニューヨーク州弁護士の大橋弘昌さんによる、どんな相手にも絶対負けないアメリカ流議論術の本です。

大橋さんの弁護士としての経験や、アメリカ大統領選挙での議論など、多くの具体的事例が忠実に紹介されていますので、分かりやすくかつ実態を踏まえた有用性のあるテクニック、ノウハウが満載です。

【my pick-up】

◎コンペティターの長所を逆手にとる

牛丼チェーンの吉野家は、接客の機会を増やすために店内にあえて券売機を置かないそうだ。コンペティターのほとんどが券売機を置いて労働生産性を向上させている中、吉野家は労働生産性が下がることを承知で旧来型の接客を大事にしていて、それを売りにしているのだ。

◎自慢話には失敗談を交える

どうしても自分自身の誇らしい話をしたいときにはどうしたらよいか。そんなときは、自分の失敗談や弱点を交えて話してみてはどうだろう。

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今年190冊目『32歳になったら上司と部下を使い倒すことを覚えなさい!!』

2009-11-24 22:39:29 | おすすめビジネス書
32歳になったら上司と部下を使い倒すことを覚えなさい!! 32歳になったら上司と部下を使い倒すことを覚えなさい!!
価格:¥ 1,449(税込)
発売日:2009-11-13

評価  (3点/5点満点)

32歳という年齢は、大卒であればおおよそ就職して10年。つまり、仕事10年生になる時期です。上司もいて、部下もいるという立場になり、仕事は増え、責任も重くなる一方という人も多いでしょう。

本書では、人材開発・組織開発コンサルタントの真田茂人さんが、「上司と部下を使い倒す」ことで現状を変えるコツを教えます。

上司も部下もともに、自分をうまく使ってくれることを望んでいます。それに応えるためには、上司や部下が喜んであなたに協力したい状態をつくることが大切です。

あなたが上司や部下から「この人の役に立ちたい」と思ってもらえるような人になるための、考え方と行動パターンをこの本から学びましょう。

【my pick-up】

◎上司は出来が悪くて当たり前?

あなたが上司に腹が立つ理由が、「上司だから優秀であるべき」「上司だから完璧であるべき」という間違った思い込みから生まれている場合があります。

あなたが嫌な上司に対しての抵抗勢力になれば、上司もあなたを反乱軍として鎮圧しようとします。つまり、まったく逆効果になるのです。

理想の上司という幻想を、現実の自分の上司に求めるのはやめましょう。お互いの不完全さを受容するのです。そして、お互いが足りないところを補い合えばいいのです。上司の足りないところを補うのは、部下であるあなたの仕事です。

そのためにはまず、上司の「強み」と「弱み」を把握しておくことが必要です。

◎あなたにとって上司は敵 or 味方?

どんなに上司に腹が立っても、上司はあなたの敵ではありません。同じ船に乗っている者同士です。船が沈めば、船長である上司も困りますが、あなたも困るのです。上司を攻撃しても、あなたは何の得もしません。

◎「任せる」と「丸投げ」はどう違う?

「任せる」と「丸投げ」の大きな違いに、上司と部下のコミュニケーションの有無があります。

元々は、「任せる」つもりで仕事を振っていても、忙しさにかまけて途中からコミュニケーションを取らなくなれば、これは「丸投げ」と言われても仕方がないのです。

◎部下の短所が長所に変わるオセロテクニック

「相手の欠点に注目する」ことをやめる必要があります。頭のいい上司ほど、部下の欠点が手にとるように見える傾向があります。

人間の特徴を否定的な見方から、肯定的な味方に転換する必要があります。

「悪いもの」として否定的に捉えることもできれば、「良いもの」として肯定的に捉えて活用することもできるのです。

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今年189冊目『ビジネスマンのためのクオリティ・リーディング』

2009-11-23 17:45:05 | おすすめビジネス書
ビジネスマンのためのクオリティ・リーディング (創元社ビジネス) ビジネスマンのためのクオリティ・リーディング (創元社ビジネス)
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2009-10-16

評価  (3点/5点満点)

本書では、伊藤忠商事調査情報部長の三輪裕範さんが、今はやりの速読術によって質よりも量を求める読書量重視の「クオンティティ・リーディング(quantity reading)」ではなく、読書自体の質をより重視しむしろ読書における非効率をよしとする「クオリティ・リーディング(quality reading)」という読書スタイルを提案しています。

私も速読した1冊と、精読した1冊を同じレベルでカウントすることは疑問に思っています。読書の本質は、物事をじっくり考え、一貫性のあるかつ視野の広い論理的思考力を身につけることです。自分は何のために本を読むのか、改めて考えてみましょう。

【my pick-up】

◎メタボ読書のすすめ

多少「頭にもたれる」くらい歯応えのある高カロリーな本を、自ら意識して選んで、読んでいく必要があります。読書にあたっては、簡単な本と歯応えのある本の自分にとっての最適バランスをよく考えていく必要があります。少しずつでも、歯応えのある本を読む回数を増やしていき、その反対に、簡単な本を読む回数を少なくしていくようにすることこそが、まさに「クオリティ・リーディング」にほかならないのです。

◎専門書を読み始めたら決して途中で投げ出さない

専門書というのは、分かる人だけに分かってもらえればいいという考え方に基づいて書かれたものなのです。だからこそ、専門書に挑戦するときは、一旦読み始めたら、何が何でも絶対に最後まで読み通してやるというぐらいの強い決意が必要になるのです。

◎背伸びした読書を目指そう

近年とみに気づかされるのは、知的虚栄心が薄れていることです。読んでもいない本を読んだと云ってしまったために、必死になって読んで補おうとする。解りもしないことを解ると云ってしまって、恥をかき、これまた必死になって勉強をする、という若者にありがちな愚かさ、無理をするということでのバネがない。(福田和也『悪の読書術』講談社現代新書)

◎「もったいない」とい気持ちを大切にする

読後のフォローアップとしては、多少時間がかかり面倒ではあるのですが、本を読み終わってからできるだけ早い時期に、ノートやカードに書き写すことが、長い目で見ても、費やした労力の何倍にも匹敵する恩恵をもたらしてくれる、最も効率的な方法だと思います。

◎読後のフォローアップの目的

知識や情報の獲得そのものが主目的の場合、本、論文、レポート、記事、企画書を書くなどといった知的アウトプットを行う際に、引用したり加工したりして使う機会が多くなりますので、本の文章や言葉は正確に書き写しておく必要があります。私は、これが読後のフォローアップを行う主たる目的です。

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