厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2024年118冊目 『投資の教科書』は、経済の仕組みやお金の世界まで視野を広げて解説

2024-02-28 13:03:55 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本は、これまで投資に興味のなかった方に、分かりやすく、偏りなく、投資の世界を案内するのがねらいです。

 

最近よく出ているNISA本ではなく、そもそも株とは何か、株価は何で動くのか、中央銀行の役割など、経済の仕組みやお金の世界まで視野を広げて解説しています。

 

値上げ、賃上げ、人生100年時代、転職、副業、リスキリング・・・

転換の時代に向き合い、行動できる人になるための後押しをしてくれる1冊です。

 

【my pick-up】

◎投資は円安インフレのショックを和らげる備え

株価はインフレ時に上がりやすく、外貨資産を持っていれば、円安への備えになります。外国株などに投資している場合、円安になれば円換算の評価額が増えます。外貨や株式で運用していれば、円安やインフレが起こったときの保険のような役割を果たしてくれる可能性があります。「攻め」ではなく「守り」の観点で投資の意義を考え直すと、株や外国資産をまったく持っていないと「円安」「値上げ」への抵抗力が弱まります。

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2024年117冊目 『社長になる人のための経理とお金のキホン』は、社長が知っておくべき経理の基本的知識

2024-02-28 12:53:16 | おすすめビジネス書

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評価 (4点/5点満点)

これから社長になる人に向けて、

・会社を経営する際にどこまで経理について理解しておくことが必要なのか

・経理をどのように活用すれば売上や利益が伸びて良い会社になるのか

を書いた「実践の書」です。

 

あまりにも社長が経理について何も知らない、関心がないと、社員や投資家、金融機関の人たちは「経理が分からない社長に会社を任せて大丈夫なのだろうか?」と不安になります。

 

この本は、社長が知っておくべき経理の基本的知識のレベルを教えてくれます。

 

【my pick-up】

◎「週5日フルタイム出社」のこだわりを捨てれば、いくらでも優秀な経理人材はいる

現在の経理は、フルタイム出社が絶対に必要な職種ではありません。それよりも、もし経理社員本人が病気や急用などで出社できなくなっても事故にならないように、お金などの手配や準備ができているかのほうが大事です。

今の時代、週5日フルタイム出社が条件で募集をかけても、ちゃんとした経理経験者はなかなか集まらなくなってきています。子育てや介護、遠隔地在住など、それぞれに事情を抱えていて週5日フルタイム勤務はできないけれど、経理経験もやる気もある人を採用する、という選択肢も視野に入れておくことです。

◎経理出身者はポジティブ人脈の構築を

経理出身者は、「もし会社にアクシデントが起きたら・・・」という「ネガティブ要素」はほぼ身体にしみついているはずです。あとはどれだけポジティブ思考で踏み出せるかにかかっています。また、会社員の経理業務は内勤中心ですので、「売上につながる人脈づくり」が会社員時代にはほぼできない環境です。その点がハンディであり課題になると思います。職業柄、「やってみなければわからないよ」「なんとかなるよ」という「ポジティブ人脈」「ポジティブ発想」が涸渇しているので、営業出身者などポジティブ発想、ポジティブ職種の人とタッグを組んで、それぞれ得意な分野の業務を分担し起業するのも一案だと思います。

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2024年116冊目 『ゆるく生きれば楽になる』は、真面目な日本人に向けた心が軽くなる60歳からの生き方

2024-02-28 12:42:03 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

ベストセラー『80歳の壁』の著者・和田秀樹さんの最新刊は、高齢になってから元気で豊かに暮らせるための秘訣として「ゆるく生きること」を提唱します。

 

日本人は真面目な人が多いですが、そんな日本人にとっては手抜きとか、テキトーと思うくらいがちょうどいいのかもしれません。

今より、ちょっとゆるくやれればいい。年に応じてゆるくなれればいい。

 

人生後半戦を迎える60歳からは、心がスッと軽くなる生き方を身につけたいですね。

 

【my pick-up】

◎ガンで亡くなるのはガンの治療を受けた人

治療を受けずにガンで亡くなっている高齢の方は、老衰にカウントされていることも多いでしょう。検診を一切受けずにある一定の年齢まで生きれば老衰になれるということでもあります。

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2024年115冊目 『会社人生「55歳の壁」突破策』は、役職定年後のセカンドキャリアの具体策や裏技を紹介

2024-02-23 11:45:06 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

会社人生も「終わり」が近づき、事実上の「戦力外通告」である役職定年がモチベーション・クライシスの深刻な原因にもなっている55歳。

そんな皆さんが、ポジティブな気持ちで60代以降を考えられるように、セカンドキャリアの具体策や裏技を公開します。

 

歴史上の成功者や偉人ではなく、社内外の身近な先輩や経営者など1万人から著者が学んだ実践的な処方箋です。

 

【my pick-up】

◎自分の特色、意思を明確にし、発信する

まずは、あなたは「何ができる人なのか」「何が得意な人なのか」という特色、そう、まさに自分の「色」を、誰にでもわかるように示し続けることです。「妖精さん」「仕事しないおじさん」が大問題なのは、他の人の目には「何をやっているかよく分からない」無色透明な存在に映ってしまっているからなのです。50代になったら、絶対に存在感を消してはいけません。「自分は今、この仕事、プロジェクトに取り組んでいます」から始まり、周りの人が「○○さんは制御系に強い」「▲▲の設計をやらせたら~」「薬機法のことなら~」と認識できるようにしておきましょう。

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2024年114冊目 『本を読むだけで脳は若返る』は、スマホ・タブレット使用の弊害についても強調

2024-02-23 11:31:14 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本では、読書が脳にどんな効能をもたらすのか、そのとき脳内では何が起こっているのかについて、エビデンスとなる研究結果とともに、分かりやすく解説しています。

 

本書の最後は、以下の言葉で締めくくられています。

『読書は、人の複雑な脳や心理から生まれる総合的な力を高めることにつながる活動だと思います。いわば「人間力」の源泉なのかもしれません。読書を捨てるということは、人を捨てるということではないかと私は思っています。』

 

著者は、DSの脳トレシリーズの監修も務めた、東北大学教授の川島隆太さん。

読書が脳に与えるメリットとともに、スマホ・タブレット使用の弊害についても述べています。

 

【my pick-up】

◎活字中心のほうが脳は働きやすい

小説や新聞記事のように活字が中心のものを読むと、前頭前野を含めて脳が全体的に働きやすいということが実験からわかっています。写真やイラスト、マンガが中心の雑誌や書籍を読んでいる読者の脳活動を調べると、「思考の脳」があまり働いていないのです。さまざまな計測データを見ると、活字を中心とした本を読んだほうが、脳の全身運動になると言えます。この謎については、まだ誰も科学的に説明できてはいません。

◎読書は紙の本が良い

心理学的な実験では、全く同じものを読んでも、紙の本とデジタル機器で読んだときでは語彙の習得や文章の理解、応用力の習得が異なり、紙の本で読んだときのほうが明らかに優れているのです。多くの心理学者が指摘するのは、ほとんどのデジタル機器がマルチパーパスな設計になっているということです。私もこの指摘には同意します。汎用端末は、本を読む以外にもさまざまな機能を有していて、インターネットや電話の回線とつながっています。すると、何かに集中しているときに「割り込み」が生じやすくなるのです。

◎脳を音読でウォーミングアップ

毎日、勉強をする前に2分間だけ音読をしてみてください。脳の準備運動になり、その後の学習で脳が全力で働けるような状態になります。集中力が増し、学習スピードが上がるので、学習の効果が自然に上がっていきます。また、音読を毎日繰り返すことによって、ファートランスファー効果も期待できます。つまり、記憶力などの脳の認知機能を音読で上げることができれば、脳がより学習しやすいものに変わっていきます。音読をすることで、直接的にも間接的にも学習効果を上げていくことができるのです。その結果、学習の目標に早く近づくことができるでしょう。

◎本の「読み聞かせ」と脳の関係

我々の実験や調査のデータを見れば、そんな忙しい日々の中でも、なんとかして読み聞かせに時間を割くと、子育てが楽になるということが明示されています。もう一歩の努力が、結果的に親と子の双方を楽にするのです。発達心理学では、読み聞かせで子育てストレスが減るのは、親子の愛着関係が強化されるからだと解釈されています。子どもの「緊急避難基地」ができて子どもの心が安定するようになったから、子どもの問題行動が減り、親のストレスが減ったという説明のされ方をするときもあります。親子が強い結びつきをもっていれば、子どもが外でいやなことを経験しても、子どもは家に帰って親のもとで安心し、また普段の生活に戻ることが可能になります。

◎スマートフォンはボーッとしているときよりも脳活動が下がる

さまざまな場面でスマートフォンを使っているときの前頭前野の活動を調べる実験をしました。やはり、脳はあまり活動していませんでした。特に、動画を見ているときの背外側前頭前野の活動は低く、何もしないで一点を見つめてぼんやりとしているときよりも低い状態でした。不思議なことに、スマートフォンを使って動画を見ると、情報処理をほとんどしていないボーッとしているときよりも脳活動が下がるのです。これは少し専門的に言うと、脳活動が「抑制」されているという現象が生じていた、ということを示しています。

また、スマホ・タブレットを毎日のように長時間使っている子どもたちは、脳の発達が抑制され、学習しても学力を高めることができません。

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