厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2013年87冊目『すごい社員勉強会』

2013-04-28 20:09:43 | おすすめビジネス書
日本一を目指す物流会社のすごい社員勉強会 日本一を目指す物流会社のすごい社員勉強会
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2013-04-25

評価  (3点/5点満点)

静岡県浜松市に本社がある物流会社、ハマキョウレックスで行われている社員勉強会の模様が収められています。

その社員勉強会では、会長・社長らから次の3つのキーワードが徹底的に社員へ落とし込まれ、改善を促す現場の知恵が集められます。

・全員参加

・日々収支

・コミュニケーション

特に、日々収支については、全国各地の物流センターごとに毎日、収支を正確に把握することで、1日単位で「勝ち」「負け」をつけていきます。そして、「負け」を減らして、「勝ち」を増やしていき、コストを制して日々黒字を目指していくものです。

「あるときの勉強会では、入社数年目の若い社員が、『社長には辞めてもらって、僕を社長にしてくれたら、もっと業績を伸ばしてみせます』と言い出した。言いたいことをずけずけと言うやつが出てくるようじゃないと、会社は強くなれない。」(P.25)

当社の懐の深さと、常に今より一段上に行かないと負けてしまうという意欲を感じる1冊です。

【my pick-up】

◎現場改善の進め方 - パートさんの意見を取り入れると、どんどん良くなる

パートさんに知恵を出してもらうのに、ただ「改善案を出してください」「アイデアを出してください」と言ったって、「はい」と返事をするだけで、何もしてくれない。

では、どうすれば知恵を引き出せるか。重要なのは「聞くこと」です。どの作業がうまくいかないのかを聞いて、どうすれば楽になるかを言ってもらう。それだけで改善案が見つかる。

◎本社部門でも現場力を磨く - 午前も午後もミーティングしてお互いにサポートする

全国に拠点を持っているうちの会社ぐらいの規模で、経理を6人の女性社員で回すというのは、それだけで大変なことだが、そのうえ彼女たちは残業ゼロで仕事を済ませてしまう。

ハマキョウレックスの経理では、全員が何でもできるようにしている。課長はいるけれど、ほとんどのことを女子社員が手分けをしてやってしまう。課長は資料をまとめるだけだ。

経理はお金を儲ける部署じゃないけれど、効率よく仕事をしてムダをなくそうと、一生懸命になってくれている。決算期末など経理の忙しい時期でも残業ゼロで仕事を終わらせてしまう。 

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2013年86冊目『30代の働き方には挑戦だけが問われる』

2013-04-26 22:16:19 | その他私が読んだ本
30代の働き方には挑戦だけが問われる 30代の働き方には挑戦だけが問われる
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2013-04-19

評価  (2点/5点満点)

30歳を過ぎて途端に保守的になった、30代に入って守りに走るようになった、そう感じる方に読んで欲しい1冊です。

アップルやユニデンで人事部門のトップを経験してきた小杉俊哉さんが、ビジネスパーソン人生において非常に重要な30代の捉え方・過ごし方について解説します。

30代にとって一番大切なのは、キャリアをデザインして方向性を定めるのではなく、方向性を定める準備をすることだと言います。ここでいう準備とは、「経験」の蓄積、そして「自己理解」です。そのためには、新しいことへ積極的に関わり、とにかく挑戦していくしかありません。

「慣れが出てくる30代の時期を自分の殻を破るべきときだと捉え、慣れに身を任せなかった人だけが30代以降で活躍でき、会社から評価を受けるようになる。」(P.128)

本当の意味でキャリアを決めるのは40代になってからで、30代はまだ自分の選択肢を絞るべきではないということでしょう。

挑戦をしていかないと、後退どころか現状維持も難しい時代にあると、30代までのビジネスパーソンは自覚しましょう。

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2013年85冊目『僕が電通を辞める日に絶対伝えたかった79の仕事の話』

2013-04-25 11:50:46 | おすすめビジネス書
僕が電通を辞める日に絶対伝えたかった79の仕事の話 僕が電通を辞める日に絶対伝えたかった79の仕事の話
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2013-04-20

評価  (3点/5点満点)

著者の本田亮さんは、電通で33年間勤務された後に早期退職することになりましたが、最後の日に後輩たちから「ラストメッセージ」講演を頼まれました。

そこで電通生活での恥ずかしいことや失敗談も全部まとめて話したそうですが、そのメッセージをもっと多くの悩んでいる若い人たちに届けることはできないか?というきっかけで生まれた1冊です。

いきなり大きな成功を目指すのではなく、今よりもう少し効率よく仕事をしたい、今よりもっと楽しく仕事をしたい、今よりもっと豊かになりたいと考えているビジネスパーソンに向けて、〝人生全体の幸せ〟のために必要な術(すべ)を教えてくれます。

会社に所属しているがゆえに恵まれている点は徹底的に活用して、仕事を楽しい方向へ持っていきましょう。

【my pick-up】

◎バランスの悪い人間がなぜ魅力的か?

まずは何より覚えてもらう人間になることが重要だ。そのためには平均的によくできた人ではダメ。どこかバランスが崩れているほうがいい。

とにかく人とは違う何かを持っていないと人は覚えられない。だから、人より10倍以上多くやっていることを作ったほうがいい。人よりも極端にずば抜けてやっていることがあると、その知識やライフスタイルが必ずどこかで役に立つことになる。何かのきっかけで話題の中心になるときが来るものだ。

バランスの悪さで人は覚えられる存在になるのだ。

◎どんなときも、先に入ったスケジュールを優先

サラリーマンの中にはどんな場合でも偉い人を優先するというタイプがいるけれど、そういう人は会社を離れた後で友達がいなくなるタイプだと思う。

僕の場合、一度決めたらスケジュールは極力変えないことにしている。たとえそれがどんなにつまらない予定だとしても、先に決めたスケジュールは簡単に変えてはいけない。スケジュール管理はいつも先手優先だ。

スケジュールには偉い人も偉くない人もないのだ。スケジュールを動かさない人は結局、最後に信頼されることになる。

◎体は休めなくていい、心を休めよう

休日は体を休めるよりも心を休めたほうがいい。

忙しいときこそ週末は出かけたほうがいい。たとえば、思い切り草野球をして体中が筋肉痛だというときに意外と心は晴れ晴れとしていることに気づいたことがあるだろう。仕事がハードだと感じたら、週末はそれに負けないくらいハードに遊んだほうがよい。僕の休み方は土日だけではなく金曜日も加えて遊ぶというもの。日曜日は早めに帰って、夕方自宅でのんびり過ごしていると、週末に2回休日を取ったようで得した気分になった。

ストレスを解消するには体を休ませちゃダメだ。「体」はむしろ痛めつけたほうがいい。

◎「そういう人なんだ」と思われるまで続ける

20代で苦戦していた休暇取得だったが、30代後半になるとグッと楽になった。

あるとき、10日間ほどの休暇申請を出してみると、「なんだ、今年は短いじゃないか!これでいいのか?」と言われたことがあった。大事なことは「この人はそういう人なんだ」と思われるまでしつこく続けること。めげずに自分のスタイルを貫くこと。

仕事でも遊びでも自分だけの特別なイメージができてしなえば、後は楽だ。

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2013年84冊目『5つの時間に分けてサクサク仕事を片づける』

2013-04-24 19:03:31 | おすすめビジネス書
5つの時間に分けてサクサク仕事を片づける 5つの時間に分けてサクサク仕事を片づける
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2013-04-19

評価  (3点/5点満点)

この本では1日を5つの時間帯に分け、それぞれ適した仕事をすることでサクサク仕事が片づく方法を紹介します。

1.【プラチナ時間】6時~9時(朝起きてから始業時間まで)

2.【ゴールド時間】9時~11時50分(始業時間からランチタイムまで)

3.【ランチタイム】11時50分~13時

4.【シルバー時間】13時~18時(ランチ後から終業時間まで)

5.【ブロンズ時間】18時以降~(終業時間以降の時間)

それぞれの時間帯に適した仕事をすれば、残業をしなくても結果を出せる人になれます。著者の菊原智明さんが会社員時代にトップ営業マンでありながらも定時に帰っていたことを考えると、一般職の方はさらに実行しやすいはずです。

時間術において最近よく言われる朝時間の有効活用(=頭を使う仕事は朝行う)が基本となっており、これまでブロンズ時間にやっていた仕事をプラチナ時間にシフトすれば、時間効率が劇的に向上することを教えてくれます。

【my pick-up】

◎9時から11時までに8割の仕事をこなす

イメージとしては、9時から11時までの2時間で8割の仕事を終わらせるように心がけてください。

私が言っているのは、クリエイティブワーク(文章作成、提案書作成、企画書作成)などの頭を使う仕事をゴールド時間で終わらせるということです。

◎ランチの時間は限られている。武勇伝を聞いている暇はない

話を聞いている私たちにとって、武勇伝はあまり参考にはなりません。本来は、簡単に結果につながったほうが参考になります。

武勇伝を聞く時間を減らし、簡単に結果につながった話を詳しく聞いて欲しいのです。

◎何かを手に入れるためには、今つかんでいるものを手放せ

悪い影響をおよぼす人に対して、会社では完全に縁を切ることはできませんが、時間をかけながらプライベートでのつき合いは切ったのです。

今までの人脈は失いましたが、代わりに自由な時間を手にすることができました。わざわざ人生を台なしにするようなことをやめただけでも、私にとっては非常に大きい影響がありました。この時間をもっと有益な時間にあてることができたからです。さらに、悪い人との関係を断ち切ることで、もっと有益な人脈を作ることができました。

まずは、悪い影響をおよぼす人と過ごす時間が一番の時間ロスということを知ってください。仕事上ではつき合わなくてはならない場合もありますが、プライベートまでつき合う必要はありません。

◎空いた時間で仕事をするな

私自身も空いた時間は極力仕事にあてません。短縮した分はプライベートの時間にあてます。

《もう少し仕事をやっておきたいな》というときでもあえて仕事をやめます。あえてやめることで「○○をしたい」という気持ちが圧縮されます。

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2013年83冊目『今やる人になる40の習慣』

2013-04-22 21:28:17 | おすすめビジネス書
今やる人になる40の習慣 今やる人になる40の習慣
価格:¥ 1,260(税込)
発売日:2013-04-15

評価  (3点/5点満点)

「いつやるか?今でしょ!」のフレーズで時の人となっている、東進ハイスクールの現代文講師・林修さんが、「今やる」人になるための心がけ、知恵を紹介します。

勉強に限らず仕事などにおいても「できる」人とは、今やる、すぐやることで考え方を変え、心遣いを表にあらわす人です。

今すぐやれば当然、失敗や敗北も経験しますが、それを糧によりよい成功を生み出し、うまくいくという自信を持つことができるでしょう。

時の人ゆえの出版と思いきや、既に1年前に『いつやるか?今でしょ!』というタイトルで本を出されています。今回の本も、林さん独自の考え方・視点が随所に見られ、なかなか面白く読めました。

【my pick-up】

◎「自分はやれる!」という自信をもっている

根拠なき自信という、素敵な言葉があります。振り返ってみると、これが僕をずっと支えてくれてきたのではないかと思うのです。

最近ではこういうことではないのかと考えています。すなわち、自信なんて、そもそも根拠がないものではないだろうか?

僕は成功を目指して今、できる限りのすべてのことをやっている。だから、これ以外にはやりようがないというプロセスに責任を負って現在に集中する姿勢そのものが、自信の根拠の代役を果たしているのではないでしょうか?

◎素早く「かたち」にして直ちに相手に伝えられる

相手の予想以上に素早く行動することで、「もう?」と言わせる、これが「人たらし」の基本です。このとき相手がちょっと驚いていることがポイントです。

この反対が「まだ終わんないの?」と、言われてしまうことです。これは最悪の状況であり、「人たらし」にとって屈辱の言葉です。これを言われたら負けなのです。

彼らは、「心はかたち」にほかならないことをよく知っています。思いはあったが、結局は何もしなかった-これは相手から見れば、まったく思っていなかったのと同じです。だから、「人たらし」は素早く「かたち」にして、直ちに相手に伝えるのです。

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