厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
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今年205冊目『情報は「整理」しないで捨てなさい』

2009-12-25 00:32:17 | おすすめビジネス書
情報は「整理」しないで捨てなさい 情報は「整理」しないで捨てなさい
価格:¥ 1,260(税込)
発売日:2009-12-16

評価  (3点/5点満点)

30万部を超えるベストセラー『情報は1冊のノートにまとめなさい』の著者・奥野宣之さんが、「戦略的インプット」を本書で提唱しています。

大量の情報の中から、自分にとって使えない部分をどんどん捨てて、目の前から消し去る。反対に使える部分は、アイデアの材料としてじっくり料理する技術で、集めた情報を整理する以前のテクニックとして、整理にかける時間を大幅に短縮させます。

それは、入口で選別することで、大量の重要な気がする情報に集中力をそがれたり、労力や時間を奪われてしまうことをあらかじめ避けるための戦略です。

具体的には、①目をつくる、②広く情報に触れる、③使えるかを判断する、④捨てる・拾う、という4つのステップにより、メモや書類を捨てることを通じて自分のインプット戦略を作り上げ、仕事の成果=アウトプットに違いを生むことができます。

【my pick-up】

◎その場で処理する「瞬間芸」が今の時代には必要

いったん集めてから捨てるのではなく、「その場で処理する」のです。

◎戦略的インプットとは「行動」のこと

「とりあえず置いておく」ということはしません。拾う情報以外は、すべて捨てる情報です。不必要な情報は深追いしないことも重要です。情報はありすぎると選択するだけで時間がかかります。ノイズになる情報はあえて取り合わない-。これを僕は「知らぬが仏戦略」と呼んでいます。

◎リマインダーで意識にすり込む

「リメンバー・ザ・ミルク」(http://www.rememberthemilk.com/):タスク管理ツール。登録しておけば、毎日、メールでタスクリストを届けてくれます。

◎横と縦の軸で散らす

本を3冊読むなら、その中で、できるだけ多様性が出るように選んでください。

①同じテーマで「ロングセラー」「最近の本」「やさしい本」と著者や時代を散らして買う

②短時間で3冊をザックリと読む

③3冊の違いや共通する部分に注目しながら自分の考えをまとめる

「横」とは、空間的に広げていくこと。「縦」とは、時間軸でずらしてみること。

◎再入手が可能なら捨てる

また必要になったら、あちこち探し回るより、また先方に言ってもらえればいい。電話をかけて、ご機嫌うかがいすれば、アポを取って情報交換したり、またセールスを持ちかける口実にもなります。

コピー、再入手できる情報などどんどん捨てるものとは反対に、取っておくのは、自分から湧いた考えです。

⇒他の人が作った資料は保管しない。保管するのは自分が作った資料。(kakihara)

◎知っている情報に取り合わない

新聞や雑誌の記事で読まないでいいのは、「暗雲がたちこめてきた」「議論を呼びそうだ」「先行きはいぜん不透明だ」こんな言い回しで締められている記事ですね。これは「それ(事件・事故・発言など)が起こったこと」は報道しなければいけないけれど、特に「だからこうなる」と言えないとき、苦し紛れに書かれる表現です。新情報がほとんどないときにも、よく使われます。

◎扱いやすければ拾う

僕にとって新聞は「扱いやすさ」の面で、特に価値のある情報源です。新聞の圧倒的なメリットはやはり、「ディスプレイより文字が格段に見やすい」「見開きで広い紙面を一望できる」など、紙であることの強みでしょう。これは、月何千円かを支払うに値するメリットだと思います。情報の価値や重要度を判断するときには、俯瞰して比較することが大事です。この点、紙を広げて大きな視野で見ることができるのは、それだけでウェブサイトでは対抗できない圧倒的な強みです。

◎何度も読む本はまとめておく

本棚のキャパシティがいっぱいになってくると、頭のどこかで「置き場所がないから買うのはやめておこう」という意識が働いて、本を買うのを見送ってしまうのですね。読み返すかどうかもわからないような蔵書のために、新しい本との出会いを逃すのはバカバカしいことです。

◎書類に「×」を書く

情報を「捨て去る」ためには、見ないと決めた個所に「×」を入れるのもいい方法です。漠然と見ず、必ず情報に自分なりの序列を付けるようにしてください。何もマーキングされていない資料というのは、読んだか、読んでないかすらわからなくなるのでたちが悪いのです。僕は出先でホチキス留めの資料をもらったら、説明が終わった段階で、何枚かに「×」をつけます。で、デスクに戻ったら、そのページを引き抜いて捨てるわけです。

◎テレビは録画ベースで観る

観たい番組がある場合、僕はできるだけHDDレコーダーに録画して、何かの作業をしながら観ることにしています。いったん録画することで「なぜこれを見るのか」という自分への問いかけにもなるので、録っただけでも観る番組は減らすことができます。

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今年204冊目『勉強会へ行こう!』

2009-12-23 18:48:37 | おすすめビジネス書
勉強会へ行こう!――「会社を辞めても困らない人」になるスピード成長法 勉強会へ行こう!――「会社を辞めても困らない人」になるスピード成長法
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2009-12-11

評価  (3点/5点満点)

著者は、日本最大のマーケティング勉強会「商品開発の会」主催者の嶋ひろゆきさん。

「このままいまの仕事を続けていても、知識やスキルや人脈は身につかない」

「自分のほうが会社に貢献しているのに、上司や先輩よりも圧倒的に給料が安い」

「毎日が同じことの繰り返しでウンザリするし、不安になる」

そういった普段の生活でのモヤモヤとした閉塞感や不満、将来への漠然とした不安を解決する方法として、「自分に合う勉強会に熱心に参加する」ことがあり、本書では勉強会が役に立つ理由、適切な勉強会の探し方、スキルや人脈がどんどん増える参加方法を紹介しています。

私も社外勉強会の代表幹事をしていますが、平日の夜や休日はなるべく昼の仕事とは違う人と会うように心がけましょう。少なくとも同じ会社の人を人脈と呼んではいけません。

【my pick-up】

◎会社が潰れたら転職できそうもない?

勉強会に出て、しっかりとした人脈さえ作っておけば、それが保険になり、仕事が見つからないということはないのです。

◎勉強会で学べる5つのビジネススキル

①毎回の名刺交換で「コミュニケーション力」UP

会話を弾ませるためには、イヤでも、自分を魅力的に見せる自己紹介や、相手の特長を引き出す質問など、高いコミュニケーション能力が要求されます。これは、自動的に毎月10人以上の初対面の人と会話する「コミュニケーション能力養成ギブス」といってもいいでしょう。ハッキリいって、対人的なスキルというのは、天性の素質以上に、どれだけ場数を踏んでいるかの影響が大きいんです。

②「専門人脈、VIP人脈」が掛け算式に広がる

VIP講師を呼んだ実績は、さらに次のVIP講師にお越しいただけるキッカケにもなります。

③持ち周りの講師で「プレゼンテーション力」が高まる

あなたの日々のノウハウや事例が、そのまま勉強会の最新事例になっちゃうんです。同じ目的を持った仲間の集まりだから、あなたの事例もケースになる。

④幹事を手伝えば「企画・接客・集客」を学べる

⑤ここでしか聞けない「秘密の情報」が手に入る

◎会話がしらけたり沈黙するのが怖くなくなるコツ

会話を弾むのには、とても簡単なコツがあります。それは、会話をする相手に興味をもって、ひたすら質問をすることです。質問で会話を広げていくのがコツです。単に質問を重ねるだけだと一問一答になってしまいますが、「5W2H」を意識することで、1つのテーマで会話がドンドン広がっていくのです。

そして2つめのコツ。それは沈黙やしらけが漂ったとき、それが初対面の人との会話の終わりの合図だということです。ぜひ、「沈黙=会話の終わりの合図」というコツもうまく使ってみてください。

◎幹事のメリット-テレビや雑誌に出られる!?

僕自身は普通の人なんですが、日本最大のマーケティング勉強会がブランド化されているおかげで、僕までブランド化されるということが起きているのです。

◎勉強会をゼロから作る手順-幹事と会則を決める

幹事とは、会の運営を担当するボランティアで、最低3名はほしいです。また、幹事の中でも代表幹事を決めておくとよいでしょう。なぜならば、ボランティアの会とはいえ、何かと意思決定や交渉が必要なシーンがあるからです。

◎起こった出来事を前向きにとらえる「3つの道具」

①小さなゴミは消しゴムで消す

頭の中に、消しゴムを用意します。そして、マイナスの考え方、下向きな考え方、批判的な考え方などが頭に浮かんだときに、その消しゴムで消すのです。消しゴムを日常的に使うことに慣れると、本当に毎日が明るくなります。そして身の回りによいことばっかり起こるようになります。

②中くらいのゴミは許す

とくに人間関係において「イヤだなあ」とか、「頭にくるなあ」と感じるときに有効です。あなたに不快な思いをさせる人を許すということです。

どんな行動もすべて「気持ちよくなりたい」または、「苦痛から逃れたい」からやっているんです。「この人間は楽するか、苦痛から逃れるために行動しているから、理不尽な判断をしても許してあげる」という道具でクリアしてください。

③大きなゴミは山と谷を理解する

これは、年に数回あるかないかくらいのちょっと重め、長めのマイナスのことが起こったときに使います。この道具のコツは、「人生は山あり谷ありだ。だから、もしいまがつらいなら、それは谷にいる証拠。谷の後にはかならず山がくるので、もうすぐプラスのいい状態になる前兆だ」と考えることです。

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今年203冊目『コンサル頭で仕事は定時に片付けなさい!』

2009-12-23 01:44:28 | おすすめビジネス書
「コンサル頭」で仕事は定時で片付けなさい! 「コンサル頭」で仕事は定時で片付けなさい!
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2009-12-08

評価  (3点/5点満点)

著者の芝沼俊一さんは、子どもたちと過ごすため、また経営大学院で講師のアルバイトをするために、残業は一切せず週末は必ず休んでいます。

そのきっかけは、28歳からの米国留学で、24時間仕事漬けの生活をしている人はほとんど見かけないそうです。

この本では、コンサルティングの現場で使われる問題解決の手法、つまり「課題を見極め、それを分解し、優先順位をつけ、仮説をたてる」という頭の使い方を日頃の自分の仕事にも当てはめ、生産性を上げることを提案しています。

心身ともに豊かな生活を送るためには、仕事だけに束縛されることなく、それ以外の時間を意識的に創ることが不可欠です。生き甲斐が現在の仕事だけでは、あまりにも人生の幅が狭すぎます。周りからも魅力的な人とは見られないでしょう。

【my pick-up】

◎課題を分解する

課題は分解すればするほど、具体性を帯びてきます。具体的な課題こそ解くのは簡単で、考えを発展させやすくなります。おまけに、人に手伝ってもらう部分、自分でできる部分がわかります。やらなくてもいいことを選り分けるには、課題の分解が必要です。

◎仮説を立てる

自分なりの仮説を立てるとは、間違ってもいいから1回考え抜くという思考が必要です。わからないから、「考えない」と自分に甘くなるのではなく、あえて叱咤してください。

◎会議の時間を短縮するには

大事なことは、次の会議に向けた検討課題の明示化と、誰がそれらの課題に対する解の仮説を作ってくるのかを特定化し、コミットさせることです。

◎4ステップ(見極め・分解・優先順位づけ・仮説立て)活用にあたって

自分の仕事は自分に課せられた課題としてなんとしてでも自分で解くという強い意志が必要です。

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今年202冊目『出逢いの大学』

2009-12-20 16:51:37 | おすすめビジネス書
出逢いの大学 出逢いの大学
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2008-05-15

評価  (3点/5点満点)

3か月に1回開催し毎回数百人を集客する異業種交流イベント「パワーディナー」の主宰者・千葉智之さんによる、「普通のサラリーマン」向けの人脈本です。

普通のサラリーマンには普通のサラリーマンに適した人脈術があり、具体的には見返りを期待しないことと、好奇心を持ってとにかく動くことを習慣づけるのがポイントです。

何事も始めるのに遅すぎることはありませんが、本書のはじめに「20代のときに知っておけばよかった!!と感じるナレッジを、あますところなくギューっと1冊に詰め込んだ」とあるとおり、早く気づけばそれだけ幅広い人脈を形成することができます。

【my pick-up】

◎ミラーの法則 人脈はあなたを映す鏡

いつも一緒にいる人たちが自分の目指すべき姿とかけ離れている場合は、一刻も早くその人たちから距離を置くべきです。なぜなら、「環境が人を作る」からです。

◎陰で悪口を言うんじゃなくて、逆に人をほめればいい

僕も以前、僕に対して冷たかった人が急に優しくなった経験があります。僕は、悪口を言う代わりに、「あの人はこういうところはすごいよなぁ」って正直な感想を言っていました。

◎量稽古をすればかならず量が質に変化する!

コミュニケーション能力を高めたいと思ったら、量稽古が絶対必要なんです。初対面の場は、コミュニケーションの稽古場としては最高です。そう、初対面をしつこく繰り返すことで、あなたの「コミュニケーション力」が研ぎ澄まされていくのです。

◎サラリーマン人脈は狭い!

デキるビジネスパーソンほど忙しさに埋もれて社外の人と接点が少なくなる傾向にありますので、本物のブランド人を目指すためには、会社人脈とプライベート人脈を意識してバランスよく構築していくことをオススメします。そのためにも、社外の人と定期的に会う「しくみ」を作ることが大切になってくるのです。

◎記憶に残るキャッチフレーズをもつ

言っている内容は大したことはなくても、記憶に残る切り口であればよい。

◎初めてのお誘いは100倍の価値がある

「初めてのお誘い」は、仕事を投げ打ってでも行くべきです。せっかく誘ってくれた人は大切にしてください。

◎本を読む

すべての書籍は、いろんな種類、いろんな長さの時間がきゅーっと詰まった宝箱のようなものなんです。だから、究極の時間節約法は読書だと思っています。

【本書で紹介されているビジネス書】

◎藤巻流人脈術のエッセンスが惜しげもなくギュッと詰まっている良書

『人脈の教科書』(藤巻幸夫・インデックスコミュニケーションズ)

「人脈」といえばこの人をおいて他にいないでしょうというくらい人脈の達人。

◎時間管理に関するオススメの2冊

『TIME HACKS!』(小山龍介・東洋経済新報社)

『1週間は金曜日から始めなさい』(臼井由妃・かんき出版)

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今年201冊目『レバレッジ人脈術』

2009-12-19 00:15:58 | おすすめビジネス書
レバレッジ人脈術 レバレッジ人脈術
価格:¥ 1,500(税込)
発売日:2007-12-14

評価  (3点/5点満点)

本田直之さんのレバレッジシリーズの代表作でありながら、なかなか読む機会がなく、発刊後2年が経過してやっと読むことができました。

「現在人脈」=今の仕事に関係のある人脈

「未来人脈」=これからの人生に関係のある人脈

今や、個人ブランドを持ち、「未来人脈」を自ら意識して作っていかないと時代の流れに対応できません。「未来人脈」は事前のアウトプットがあってはじめて築かれます。

ただし、このレベルの人脈づくりをしている人はまだまだ少ないと思います。ということは、本書で今までの考え方、やり方を改めれば、他の人と大きく差をつけることができます。そして一つずつ実践あるのみです。

【my pick-up】

◎「会いたい」と思ったら即メール

まずはメールを送ってみることです。私は、相手が誰でもすぐにメールすることにしています。そうすると、ほぼ九割方は会ってもらえるものです。

ただし、大前提として、相手に会いたいと思ってもらえるような努力をする必要があります。もしコントリビューションできるものがないのなら、今アプローチもすべきではありません。

◎メールに「思いの丈」をぶつけるな

原則は、やはりできるだけ短い文章にまとめること、用件を明確にすることだと思います。ただ、それだけではアピールが足りないので、「詳しくはこのウェブを見てください」という形にして、自分のプロフィールを書いたサイトやブログのアドレスを添える。

◎短いメールに感情を乗せる方法

①あえて感嘆符を多用すること

②なるべくカジュアルに書くこと

私の場合は、自分のキャラクターを考えて、堅いメールを送っても仕方がないと割り切っています。もしメールが無礼だからと縁を切られれば、それまでと覚悟を決めています。むしろ、ぞれによって人づきあいのスクリーニングができると考えることにしています。

◎二次会は不要。そのかわり一次会を長く

私は「二次会どうする?」という雰囲気が嫌いなので、一次会だけで3時間から4時間を確保し、「あとは適当に帰りましょう」という方針にしています。

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