厳選!ビジネス書 今年の200冊

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2022年7冊目『課長2.0』は、職場に縛り付けられる会社人間から、社外を自由に動き回る課長への転換

2021-09-26 14:23:26 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

リモートワークを体験したことによって、そのメリットを実感したビジネスパーソンが激増しました。

本人:通勤のストレスの軽減、自分のペースでリラックスして働ける、家事・育児・介護との両立

会社:オンラインによるコミュニケーションコストの大幅な削減

今後は、多くの会社において、オフィスに出勤するリアルワークとリモートワークを組み合わせながら、「最適なワークスタイル」を模索していくことになると思います。

 

そんなリモートを活用してマネジメントができるようになれば、自由にフットワーク軽く動き回ることによって、社外人脈を開拓することができ、情報感度をに高められるでしょう。そこで手にした「資産」を会社やチームに還元することによって、自分自身の「人材価値」を格段に高めることができるのです。

 

本書ではこのような進化を「課長2.0」と呼んでいます。

 

リモート・マネジメントに出会ってなければ、「書家」としての人生はなかっただろう。

職場に縛り付けられる従来型の「課長1.0」のままでいたら、私は、おそらく「会社人間」として人生を終えていたに違いありません。

私は、コロナ禍によって、リモート・マネジメントが一般化しつつある現状を肯定的に捉えたい。

(はじめにより)

 

自分自身が「身軽」になれば、より自由に行動する「課長2.0」の状態へと移行していくことができる。

これまで課長級のマネージャーの多くは、チームを管理するために「職場」という空間に縛り付けられる傾向が強かったと思います。その結果、セレンディピティとはほど遠い環境におかれ、「思考」も「感性」も硬直化していかざるを得なかったのではないでしょうか?

(第5章より)

 

マネジメントの「本質」さえつかむことができれば、必ず、リモート環境にも適応することができるようになります。

「自走」できるメンバーを育てて、部下が全力で走れるようにサポートすることが重要です。主役はあくまでもメンバーですから、管理職が全面に出て頑張るのは筋が違うと思います。

 

【my pick-up】

◎「困っていること」を言いやすい状態をつくる

「例のプロジェクト、頑張ってくれてますね。どう?あのプロジェクトの仕事って楽しい?」

この「楽しい?」という質問はなかなか有効です。「うまくいっている?」とか「順調?」という聞き方をすると、「進捗確認」をされているように受け取れらて、メンバーの口が重くなることがありますが、「楽しい?」と聞かれたら、そのような警戒心を抱かれない確率が高いからです。

◎相手の「価値」を気づかせると大きな変化が訪れる

「定年されるまでに、○○さんがこの会社に残したいものは何ですか?それを、若手のメンバーに残していっていただけませんか?」

そして数日後、その方が培った知見を、わかりやすく資料にまとめてくださったのです。その年配社員を講師に、その知見の一部をチーム内の勉強で披露していただきました。

◎意思決定が「遅い」だけで生産性は確実に落ちる

課長クラスの管理職の決断によって、会社がつぶれるほどのことはまず起こり得ません。怖いのは、決断を遅らせることであり、決断から逃げることです。意思決定が遅いということは、現場の動きを止めることにほかならない。「遅い」というだけで、生産性は確実に落ちるのです。また、「決断しない管理職」に対して、メンバーが信頼を失う結果を招きます。そのとき一気にチームは求心力を失ってしまうのです。

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2022年6冊目『気持ちよく人を動かす』は、思うように動いてもらえない相手に対して共感を伴った合意を目指す

2021-09-26 14:08:42 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本では

「なぜ正論だけでは人が動かないのか」

「どうしたら気持ちのよい合意ができ、人が動いてくれるのか」

という問題意識に焦点を当てて、〝上司や社内の承認を得る〟〝社内外に協力を依頼する〟〝メンバーを指導する〟〝社内外の相手と交渉する〟〝お客様に提案する〟という5つの場面で、相手とのあいだで「共に創る」ことを目指します。

 

共に創るディスカッションを支え、相手に気持ちよく動いてもらうための7つのスキル

<疑問や反論も想定して準備>

・想定する力

<突っ込みを歓迎し、双方向にやり取り>

・段取りする力

<疑問や反論を乗り越えた結論の進化>

・理解を深める力、見える化する力、思い込みを外す力、軸を動かす力

<相手との二人三脚で推進>

・巻き込む力

 

相手が上司だったり、後輩の若手社員だったり、社内の他部署だったり。あるいは、社外の相手やお客さまとのコミュニケーションで、なかなか思うように動いてもらえない悩み。抱えている方も多いのではないでしょうか。

 

問題は「ロジックをどう使うか」と「相手との共感をどう築くか」です。理屈のうえでは正しい結論でも、相手の共感が得られなければ、人は動いてくれません。

共感を伴った合意があれば、人は気持ちよく動いてくれると思います。

 

【my pick-up】

◎ディスカッションを「2つのステージ」(W字型の進行)に分けて設計する

前半では、なるべく早めに相手へボールを渡して、相手の発言を引き出します。中間地点で一度簡単な「まとめ」をすると決めておくことで、前半は落としどころを気にせず、相手の理解に集中できます。そして、中間地点で簡単にまとめたあと、後半に向けて議論の焦点を明確にし、改めて相手に話のボールを渡すのです。

いったん途中でまとめることにより、議論の流れは双方にとって見えやすくなります。また、前半はある程度は拡散的に進める一方で、後半はピンポイントで論点を明確にするので、ディスカッションの成果物がわかりやすいというメリットもあります。

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2022年5冊目『一生視力を失わない50の習慣』は、スマホ・パソコン全盛時代に目の健康の大切さを改めて実感

2021-09-25 13:03:12 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本では、眼科医は理解しているが一般的に誤解されがちな50の習慣を凝縮してお伝えします。

 

電子機器の普及と昨今のデジタル化の進行と比例して、近視になる人が世界的に増加しています。

近視は「遠くが見えないだけ」の不具合ではなく、将来的には失明につながる疾病を招きかねないという非常に恐ろしいものです。

 

本書の内容はレベルの高い人には目新しさはないかもしれませんが、目の健康の基礎中の基礎として全ての人に知ってほしい知識と、それに基づいた視力アップ法です。

 

・目の機能は低下していても、脳の補正機能をトレーニングすれば「見える」ようになる

・ブルーベリーが取り立てて目にいいわけではない

・ベッドでスマホは最悪の習慣

 

などなど、基礎と言いつつも知らない事が多かったです。

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2022年4冊目『稲盛と永守』は、京都をホームベースとする両者の経営モデルの共通点を分析

2021-09-25 12:48:41 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本では、稲盛和夫と永守重信を取り上げます。二人とも、京都をホームベースとしつつグローバルに活躍しています。

 

両者の経営モデルには、以下の3つの共通点があると指摘します。

1.「志(パーパス)」から出発していること。

2.30年先、50年先といった長期目標を立てるとともに、短期的に結果を出すことにこだわり続けること。

3.人の心に火をつけること。

 

特に重要なのが、1番目の「志(パーパス)」。

自分たちはそもそも何のために存在するのか?誰のために何をしたいのか?どのような未来をつくりだしたいのか?それはなぜか?

稲盛が言う「大義」であり、永守が言う「夢」であり、これこそが〝志〟本経営の中核です。

 

著者は一橋大学ビジネススクール客員教授の名和高司さん。今後いずれ機会があれば『永守と柳井』などのタイトルでも本を書いてみたいと密かに企んでいるようです。「柳井」とはもちろん、ファーストリテイリング社長の柳井正さんです。

 

【my pick-up】

◎稲盛=永守の成功方程式の3要素

「考え方」≒JQ(判断指数)、善、エトス、パーパス

「熱意」 ≒EQ(感性指数)、美、パトス、パッション

「能力」 ≒IQ(知能指数)、真、ロゴス、プロフィット

以上のように読み替えると、稲盛哲学と永守哲学が、実はプラトンやアリストテレスから西田哲学、そして現代の最先端の経営モデルにまで通底していることを確認することができる。言い換えれば、この二人の思想がいかに本質的な人知に根差し、かつ時代を先取りしているかがよくわかる。

現代の上滑りな風潮のなかで、稲盛経営や永守経営は、時代錯誤で異質なものに見えるかもしれない。しかしそれは逆に、ガバナンス、サステナビリティ、DX、両利きの経営などといった昨今喧伝されている経営モデルが、いかに本質から逸脱し、時代錯誤に陥っているかを物語っているのである。

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2022年3冊目『ぶっちゃけ会計のことがまったくわかりません・・・』は、生きていくうえで誰でも必要となる会計思考を身につける始めの1冊

2021-09-20 15:05:15 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

「〝いつか世界はよくなっていく〟といった受け身の姿勢では、到底やっていけない時代」

「会計はこれからの時代は〝特に〟どんな人にとっても必要なもの!」

 

会社の儲けの仕組みを知りたい方、決算書を読んでみたい方や、会計の本を読んで挫折した方、お金の資格(公認会計士、税理士、簿記、FPなど)取得を目指す皆さんの「最初の1冊」にふさわしい内容です。

 

PART1 会計の全体像

PART2 決算書を読む

PART3 簿記のキホン

PART4 管理会計の定番手法

PART5 ファイナンス理論のキホン

 

単純に「数字をみる」だけではなく、「過去の実績を振り返って学ぶ」「未来を見る、先を見通す」能力は、この不透明な時代になくてはならないものです。

 

こういった「会計思考」を身につければ、仕事の場面だけでなく、普段の生活にも活用できるでしょう。

 

面白い話や勉強になる説明という「作業(フロー)」を、YouTubeやTwitterなど自らのメディアに「ためていく(=ストック)」ことにより、自身の価値を挙げるのも、会計思考の1つですね。

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