厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2022年40冊目『LIFE SHIFT2』は、人生100年時代を提唱した前著からテクノロジーの進化も加味

2021-11-28 14:05:32 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

人生100年時代というキーワードを生んだ『LIFE SHIFT』(2016年刊行)の第2弾。原著のタイトルは『THE NEW LONG LIFE』です。

 

前著では長寿化について前向きなメッセージが打ち出されていますが、テクノロジーの進化に関しても根深い不安と懸念を抱いている人が多いという課題認識が今回の第2弾のきっかけとなっています。

 

テクノロジーの進化と長寿化の進展を受けて、人類は何を成し遂げたいのか、そして向こう数十年にわたりどのように繁栄したいのか。

本書では、すべての人に訪れるこのような変化を主体的に乗り切る手立てを考えます。

 

本書の最後には、以下の5つの行動を取ることの重要性を訴えます。

先手を打つ(変化に対処する責任はますます個人の肩に重くのしかかる。そこであなたは今すぐ行動を起こす必要がある)

将来を見据える(先々に大きな恩恵をもたらす行動を慎重に選ぶことがいっそう重要になる)

「ありうる自己像」を意識する(「ありうる自己像」の選択肢をじっくり検討し、選択肢を早く閉ざしすぎない)

可変性と再帰性を意識する(あなたがどのように老い、どのような将来の選択肢を手にするかは、今あなたがどのように行動するかによって決まる)

移行を受け入れる(今後移行の機会がますます多くなり、移行の経験がマルチステージの人生の節目になる)

 

今後、人生が長くなる半面、人生の多くの移行を経験するようになる結果として、ひとつひとつの活動の期間やステージが短期化します。

これは、長く生きられるようになって、自由が広がり、選択肢も増えることを意味します。

 

また、長い人生に一貫性と安定をもたらす上で、深く強力な人間関係が果たす役割は極めて大きいです。

コミュニティとの新しい関わり方を見いだすことの重要性が増すかと思います。

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2022年39冊目『決算書の比較図鑑』は、会計を専門としないビジネスパーソンでも決算書をビジネスと結びつけて読める

2021-11-28 13:49:52 | おすすめビジネス書

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評価 (4点/5点満点)

この本では、様々な業種に属する多くの会社の決算書を図解にして、「決算書の図鑑」として数多くの会社の決算書が見れるように工夫されています。

その数は、日本の代表的な企業から、プロ野球球団・Jリーグチーム、アメリカ巨大IT企業(GAFAM)など50社以上です。

 

決算書を読むことの面白さを感じるために必要なのは、「決算書を実際の会社のビジネスの実態と結びつけながら読む」ことです。

 

本書は、経理や会計を専門としない一般のビジネスパーソンでも分かりやすく、最近の経済・事業環境も含めて興味を持てる内容に仕上がっています。

図解した決算書をベースに、どんなビジネスモデルの会社か当ててみるのも面白いと思います。

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2022年38冊目『できる30代は、「これ」しかやらない』は、〝正解がない仕事でも成果を出す〟働き方にアップデートする

2021-11-23 14:42:08 | おすすめビジネス書

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評価 (4点/5点満点)

この本では、正解のない仕事でも、効率よく効果を出すためにすべきことを「これだけ」に絞って紹介します。

 

30代で「これだけ」やれば困らない5つのポイント

キャリア  :向いた環境で評価される

仕事の成果 :効果(コツをつかみ、やったことがなくても成果を出す)

対人関係  :割り切り、得意な人を増やす

働き方   :組織を活用

ネットワーク:声がかかる、相談される

 

30代は大きな仕事やチャンスを掴み、自分で人生を動かす「輝くリーダー」へと変貌する一方で、簡単な仕事しか与えられず、スキルも身につかず「永遠の作業員」で40代を迎える人もいます。

また、20代と30代以上とでは、「正解のある仕事を効率よくこなす」から、「正解がない仕事でも成果を出す」へと働き方をアップデートしなければなりません。

 

本書を参考に、充実した30代を目指しましょう。

ただし、30代にしか味わえない楽しみや喜びがあることも忘れてはならないと思います。

仕事以外の喜びや楽しみも先送りせず、他人に踊らされることなく、自分の安全地帯を確立させれば、後悔のない人生となるでしょう。

 

【my pick-up】

◎30代のうちに「安全に挑戦しておこう」

30代で一番大事なことは、自分に向いていることで人生を代表するドカンと大きな結果を出すことです。逆に40代になって、「出世も普通。リスクを取ったことやチャレンジもしたことがなく、コツコツと真面目に仕事をしてきました」という人に魅力を感じますか?組織の中にいる30代は、挑戦してもちゃんと逃げずにやったのなら、実質、評価も落ちません。

◎相手のある仕事から着手することで「横やり」を防ごう

最初の10分で「相手のいる仕事」を一気に片づけて、途中で邪魔が入る懸念を一気に排除してしまう。そして、あとはじっくりと自分一人でできる仕事に集中するのです。

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2022年37冊目『バカのための思考法』は、「他人思考・他人価値観」から「自分思考・自分価値観」への転換を目指す

2021-11-23 14:29:53 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本は、【教育】【世界】【隣国】【情報】【感情】といったテーマを軸に、その中で取り上げるニュースや現実世界に関心を向け、諸問題に自分事として向き合う視点と「自分思考・自分価値観」の人生を生きるためのヒントを解説します。

 

私たち人類は、科学的技術の発達により体を使わなくなるどころか、頭と心を使って深く考える必要すらなくなっています。

つまり、多くの人の思考力と感受性は退化してしまう可能性があります。本書のタイトルは、そういったことへの警鐘を鳴らす意味が込められています。

 

勘違いしている人も多いが、何も考えないことが「思考停止」ではない。何をどれだけ考えても、自分の都合のいいようにしか考えない脳ミソのことを「思考停止」というのだ。(P.116)

 

言い換えれば、「バカ」とは「他人思考・他人価値観」で生きることを指しています。

 

いつの時代でも、優秀な支配者は大衆が賢くならないように気を配っています。私たちが自由に物事を考え始めると、洗脳が効かなくなるからです。

そういう意味では、現実を変えるための思考は、ちょっとした違和感や情動に気づくところから生まれてくると思います。

 

【my pick-up】

◎他人指向・他人価値観は気持ちいい

日本人は他人に対して自分の意見や考えを表現するのがあまり得意ではないし好まない。しかし、そうではなく、単純に、自分の意見や考え、ベースとなる価値観がどこにもない。今までに「自分の意見や考え」について真剣に意識を向けたことがないからだと思っている。やったことがないことはできないのだ。

◎基本的に私たちは全員ネガティブ思考

ネガティブ思考というのは、生命維持の欲求の表れである。「今日も何の問題もありませんでした」なんて言う報道番組はきっと誰も観ないだろう。なぜなら「気持ち良くない」からだ。

◎自分の人生を生きろ

世界は、あなたをほったらかしにして勝手にどんどん進んでいく。だから、あなたは自分の人生を生きることに集中しなければならないはずだ。

◎すでに人類の大半はGAFAMの支配下にある?

何も考えなくても好みの商品やマッチした情報がどんどん与えられる。GAFAMへの依存度が高まっていくほどに、私たちは自分の価値観から遠いものや嫌いなものに触れたり出会ったりする機会を失っていくのかもしれない。

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2022年36冊目『なぜロジカルな人はメンタルが強いのか?』は、成功する確率が高い選択を重ねていくための思考法を麻雀から学ぶ

2021-11-23 14:14:04 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

麻雀のトッププロ、小林剛さんが、より良い選択を重ねていくために必要なブレないメンタルについて語ります。

 

この本を読むと、次のものが得られるでしょう。

・不安やプレッシャーを感じることがバカらしくなる

・目の前の課題や困難に対して平常心で臨むことができる

・日々の選択の精度を上げることができる

 

また、小林さんの主張の要旨は以下のようなものです。

・メンタルの強さは「思考法」しだい。たとえあなたが繊細で、傷つきやすい人であっても、論理的なものの考え方を身につけることさえできれば、今この瞬間からあなたの心は強くなる。

・成功も失敗も、めったに起きないハプニングでさえも、一定の確率で起こりうる。

・勝負に強い人の条件は、「数字に強い」「論理的思考力がある」「視野が広い」「メンタルが強い」「確率思考である」

 

麻雀は人生と似ています。

どちらも「選択の連続」ですよね。

今日は何時に出社するか、誰に声をかけるか、どういう順番で仕事をこなすか、残業するかしないか・・・

 

物事を論理的に考え、「成功する確率」が高い選択を重ねていくことは、麻雀の世界から人生・仕事の世界にも応用できる思考・行動です。

 

【my pick-up】

◎「分析のための分析」は不毛

私はもう少し広い視野で捉え、「傾向」で問題を見つけるようにしています。ある程度視点を絞ってモデル化し、応用できるものを蓄積していくこと。

概して麻雀プロは、細かい分析を好む人が多いです。よくそういう話で盛り上がっているのを見ますが、「議論が細かすぎてなんの役にも立たないなぁ」と思えることが多々あるので、私はそういう話し合いには近寄らないようにしています。細かい検討の積み重ねが雀力につながるのはわかりますが、とにかく「俺はこんな小さな差に気づいたぞ」と言いたいだけの人は多いものです。

◎流れや精神論ではなく、技術で語る

放送中のコメントの「流れ」という部分を「点数状況」とか「点差」とかに置き換えれば、とたんにまともになるのです。なのに多くの方が、「流れ」という言葉を、あえて使いたがる。

相撲でも、北の富士勝昭さんは少し古い人なので、「ここはぶつかっていってほしい、力でぶつかり合ってほしい」というような調子で語ります。中身はやはり精神論に偏っていますが、話が面白いので人気があるのだと思います。

私が解説者としていいなあと思う舞の海秀平さんは「隙をついて回り込み」というふうに、技術論での解説が中心です。技が上手だった人たちの解説は、精神論ではなく技術で語っていることが多いようです。

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