厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
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2019年198冊目『時間革命』

2019-09-29 16:52:51 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

ホリエモン初の「時間」だけをテーマにした著書です。

・「時間ほどかけがえのないものはない」これさえ理解してもらえれば、本書の目的の半分は果たしたも同じだ。

・たくさんのお金も、膨大な仕事も、おいしい食事も、人づき合いも、遊びも-すべては「よりよい時間」を生むための手段でしかない。

・通勤に1時間をかけ、8時間を会社のPCの前で過ごし、2時間を会議や商談に費やし、また1時間をかけて帰宅する-そんな人も「時間(=人生)の切り売り」をしている。

・仕事や会社、上司、家族など、「他人の時間」に振り回されている場合ではない。すべては「自分の時間」を起点にするべきなのだ。

本書を読んだ私の感想は、「本当の自信とは自分の心に寄せる強固な信用」であること。堀江さんが自信があるように見えるのは、ご自身が「自分の心だけはコントロールできる」と確信しているからではないでしょうか。

「過去」や「未来」に心を奪われず、いつでも目の前の「現在」に夢中になっていられるという手応え。それが本物の自信をつくると思います。

最終的には、それが堀江さんの1秒もムダにしない時間術につながっています。

【my pick-up】

◎きみは「自分の時間」を生きているか?

ぼくは手元にある時間を少しでも「自分時間」として確保したいし、人の時間を奪うことに未頓着な行動に対しては、言いようのない不快感を抱く。実際、変な人とは距離を置いて、なるべくつき合わないようにしているし、時間を奪おうとする人には声を荒げてキレることもある。いろんなところで語ってきたことだが、典型的なのは、「平気で電話をかけてくる人」だ。本人は何気なく電話をかけているだけでも、ぼくからすると、いきなり人生に割り込んできて、「他人時間」をねじ込もうとする行為にしか見えない。だからぼくはよっぽどのことがないかぎり、スマホに着信があっても、電話に出ない。これは決して非難されることではないはずだ。

◎会議中でも能動的にスマホをいじる

たとえば「朝まで生テレビ!」。あれは、建前上は討論番組ということになっているが、実際には、出演者たちが言いたいことを勝手に口走るだけのコンテンツだ。何か議論を積み上げているわけではないので、話の筋を追っていても仕方がない。だからぼくは生放送中であろうと、LINEに来ていたプロジェクト案件に返信をしたり、編集者から送られてきた原稿にコメントしたり、ハッシュタグでツイッターを検索して、視聴者たちがどんな反応をしているのかをチェックしたりしていた。

◎得意なことに集中投資しろ

「全部を自分でやろうとしない」というのは、時間術の核心である。ぼく以外でもできることは専門知識や適性がある人に任せて、ぼくは自分が得意なことに集中する。そもそも会社に赤の他人同士が寄り集まる意味は、そこにしかない。チームワークとか絆など全部まやかしだ。得意な人が得意な仕事に集中し、より多くの利益を上げる。そのために会社があるのだし、それができない会社に存在価値はない。

◎食欲・性欲・睡眠欲は「幸福を感じるためのツール」

ぼくたちには、毎日つねに幸福を感じられるように、「食欲・性欲・睡眠欲」という最高のツールが用意されているわけである。幸せというのは本来、こういう手近なものだ。睡眠時間を削って仕事をしたり、まずいものばかりを食べたり、セックスのない日常を送ったりしているのは、本当にもったいない。この3つの本能を満たしさえすれば、ぼくたちは〝そこそこ〟幸せにはなれるのだ。

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2019年197冊目『現場で使える会計知識』

2019-09-29 16:43:09 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本は、現場のマネジメント層や、意欲あるミドルマネジメント層の方々に向け、日々の意思決定をする際に役立つ会計知識をまとめたものです。

・キャッシュ・フロー会計

・連結会計

・M&A会計

・税効果会計

・減損・資産除去会計

・新会計基準(収益認識・リース)

東芝をはじめ各企業で起こった実際例をかなり易しく分解して説明するとともに、細部の厳密な説明は捨てて、骨組みを理解してもらうことに集中しています。

不祥事を防ぐといった「守り」のほかに、きちんと「攻める」ためにも、会計知識は必須です。つまり、会計知識はマネジメントになくてはならない教養と言えるでしょう。得意先からの入金を早める、仕入先への支払いを遅らせる、といった戦略も一例です。

現場担当者の会計知識が不足していることによる余分な費用計上や、売上の計上時期ずれはよく起こりえます。現場の業務と財務数値を繋いでくれる1冊です。

また、経理担当者にとっても本書は超入門書として使えるでしょう。連結会計や税効果会計は、今や日商簿記2級でも問われる内容です。

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2019年196冊目『会社は3年で辞めなさい』

2019-09-28 22:08:59 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

NTTグループの企業を新卒から3年で辞めて起業した著者が、なぜ「会社は3年で辞めなさい」と言っているか。それは、企業にいる会社員とはどういうものかを知るには、3年で十分だから。

そして、会社員であることを利用し、会社を踏み台にすることで、新しい生き方に進むことができると言います。

会社は、もうあなたを守ってくれません。  起業は甘くないが、本気になれば誰でもできる。

新卒の3年間で社会の実情を学びつつ、副業で自ら稼ぐ術を身につける。そして起業で仕事・時間・お金の自由を手に入れる。起業のための第一歩を踏み出すきっかけになるでしょう。

【my pick-up】

◎26歳で社長になる方法

実は、会社員から登りつめて社長になるよりも、起業して社長になるほうが圧倒的に簡単です。なぜなら、会社はポストが決まっているからです。そのため、あなたが社長になれるかどうかはわかりません。また、その会社の社風や価値観があるので、そこであなたが自分を殺して周りに合わせ、いかに「YES」と言い続けられるかが会社で出世するポイントです。だから、自分で会社を持てば、簡単に社長になれます。僕は26歳で社長になりました。僕の会社は、いわゆるベンチャーなので、僕が株式を100%持っています。だから、経営は全部、僕の自由なのです。

◎必要なのは他力を借りる自力

起業で大事なことは、自分の専門性ではなく、自力で他力を借りる力です。専門的すぎると、あなただけしか世の中に提供できないことになります。再現性がないのです。そうではなくて、いかに良いサービスをみんなに提供できる仕組みを作れるかが経営者の仕事です。専門性と経営スキルは、まったく別モノです。

◎ワクワクする仕事をしよう

最初は私利私欲でもいい。仕事を頑張る理由として、会社はいわゆる「経営理念」を提示します。しかいs、経営理念の通りのことを僕がやったとしても、全然ワクワクしません。自分が本気にはまったくならないのです。「私利私欲で動いたらダメなんじゃないか」と疑問に思ったとしても、そもそもビジネスで儲かる、ビジネスで事業が継続するということは、あなたにどんな私利私欲があろうと、お客さんが商品を買って喜んでいるのです。

◎稼ぐ人は数字で会話する

数字を決めないのは、自分への甘えです。いつまでに何をやるのかを明確にしないことで、「それを過ぎてもいいや」「そこに達せなくてもいいだろう」という甘えになっているのです。ビジネスは「数字」なので、自分に厳しく目標をしっかり設定するようにしましょう。

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2019年195冊目『超・時短術』

2019-09-28 21:57:43 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

私たちが日本企業528社に調査して判明したのは、働き方改革の成功企業はたった12%しかないという実態。

この本では、その中から、26社の従業員16万人を巻き込んで約1.9万時間を費やした行動実験から生み出した「再現性のある時短術」がまとめられています。

メール・資料作成・会議でのテクニックから、働き方改革の真の目的、AIの活用、行動・小さな成功体験の継続など、現場リーダーや経営陣が理解し、変革を起こす必要があるものばかりです。

【my pick-up】

◎メール本文は105字以内で

メール本文は105文字を超えると、閲読率が下がる傾向にありました。社内のメールなのに所属部署を長く記載するのはやめる、「いつもお世話になっています」とか「お疲れ様です」といった挨拶は省く、といったルールを導入することをおすすめしています。どうしても長い内容になる場合も、冒頭の105文字で簡潔に書き、「詳細は以下をご覧ください」と記載して、その後の文書を示す形にすると、閲読率が良いことも調査から分かりました。

◎失敗企業-社員をしっかり管理すればうまくいくと信じている

業績が低迷すると管理を強化して、日報と会議を強制して質問責めにしてしまう。こうした上からのダメ出しで自信を失い、怒られないように悪いことを隠す、言われたことしかやらない受け身になる部下たちが増える。受け身になると思考の質も行動の質も落ちて状況が打開されない。報告書の作成や社会報告会議の間接コストを減らして、部下に伴走して一緒に考え、行動する管理者が求められます。

◎失敗企業-最新のAIを導入したのに残業が増えた

せめてその仕事の流れ(業務フロー)を可視化して、簡易でもいいのでマニュアルを作らないと他の人に仕事を振ることができません。ここはAIを入れる前に現場で整理すべき点です。にもかかわらず、標準化されていない業務をITに任せようとしてその製品が持つ標準的な仕様をどんどん変えてしまう。機能追加で価格は上昇し、使い勝手は悪くなり、使いこなすことと維持・保守が難しくなります。業務をITに合わせて標準化することです。できる限りカスタマイズせず、利用者の使いやすさに拘るのではなく慣れさせることに注力しています。

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2019年194冊目『40代から伸びる人 40代で止まる人』

2019-09-22 16:27:53 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

中堅の30代にとって、40代以降でキャリアがストップしてしまわないために、今一番必要で重要だと考えているものとして、本書では以下の3点をあげています。

・キャリアについての考え方の再構築

・ピアコーチングによる、誰でも実践可能な学びの習慣化

・メンタルタフネス(ストレスへの耐性)の醸成

2点目のピアコーチングとは、基本さえ学べば素人同士でも行うことができるコーチングです。コーチとクライアントがまったくフラットな立場で対話し、クライアントの問題解決に向かいます。

全体的には、転職、リーダーシップ、マネジメント、体調管理、ストレス対策、習慣の改善の側面から、会社に翻弄されないキャリアを作るために、「ワーク」「ライフ」に加えて「ソーシャル」の3領域で質を高めることがポイントになっています。

【my pick-up】

◎45歳では遅すぎる!-40代から思考や習慣を変えるのは難しくなる

とくに一番危ないのは、45歳まで一度も転職を経験せず、同じ職場で働き続けている人です。45歳までずっと同じ会社にいるということは、20年近く、その環境に浸り続けているということですから、そこから思考方法や習慣を変えるのは非常に難しくなってしまうのです。環境の変化に対応し、自分の考え方、習慣を変えられる年齢のうちに行動を起こしておくことが非常に重要なのです。

◎睡眠は6時間では足りない

睡眠時間は8時間とったほうがいいでしょう。6時間寝れば十分だと考えている人が多いですが、本人たちはパフォーマンスが低下していることに気づいていません。

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